- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569645315
作品紹介・あらすじ
幼女誘拐殺人、強姦殺人、親殺し、子殺し、一家惨殺など、世間を震撼させる凶悪かつ猟奇的な事件。犯行の動機は何か。なぜそこまで残虐になれるのか。どうすれば防げるのか-。犯罪精神医学の専門家が、異常人格者の素顔に迫る。とりわけ、現代特有の「快楽殺人」「ストーカー殺人」「ひきこもり青年の殺人」などを分析。精神鑑定の経験から、誤認著しいメディアの報道を糺す。また、パーソナリティ障害と犯罪の関連を整理し、普通の人が殺人犯となる可能性も示唆する。現代人の歪んだ欲望の深層を抉る書。
感想・レビュー・書評
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今年も典型的な凶悪殺人事件が多かったね。こういった事件が少しでも減らないかなぁと思うわけだけど、要因が複雑であるにもかかわらず、行動がなぜこうも短絡的なのかなぁと思う。本書でもいろいろな要因は挙げているけど、防止策は挙げてない(…というか、挙げられないよね)。で、こういった殺人事件を起こす犯人同様に、社会やマスコミ、政治の短絡的な防止対策、防止論には、本書も言うように警鐘を鳴らすべきでしょうね。いいかげん、漫画好き、アニメ好き、エロ・グロ好きのオタク犯人説にはうんざり。そんなやつは山ほどいるし、必ず犯人にはならんしね。
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756円購入2010-02-25
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殺人の分類。文章で書いてあるので「論」という名が付いたのか?
データベースとしては役に立たず。事件の説明ともならず。医学的に評価できず。
入門書としても不足が多い。 -
なぜ人は人を殺すのかということを、過去の殺人の質との差異や
殺人(者)の分類、殺人の起源から考察したり
精神障害と殺人についてまで論じられたりしている本。
論理は荒削りというか、自分に都合のいいデータばかりを採用して
他は無視しているきらいがないようにも思うけれど
精神障害者についてとりあつかっている最後の2つの章はよかった。
でももう、再読はしないかなぁ。 -
幼女誘拐殺人、強姦殺人、親殺し、子殺し、一家惨殺など、世間を震撼させる凶悪かつ猟奇的な事件。犯行の動機は何か、なぜそこまで残虐になれるのか、どうすれば防げるのか。とりわけ現代特有の「快楽殺人」「ストーカー殺人」「ひきこもり青年の殺人」など分析し異常人格者の素顔に迫る。パーソナリティ障害と犯罪の関連を整理し、普通の人が殺人犯となる可能性も示唆している。(作田明HPより)
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2005年初版ということで、この本の内容を最新の情報として取り扱ってよいものかすぐには定言しかねますが、文体はとても分かりやすく、空き時間にぱらぱらと目を通すことができます。内容としては、過去に起こったさまざまなタイプの殺人事件を具体的に挙げながら用語の説明が基礎のところから進んでいくので、よい犯罪精神医学の入門書になると思います。
読んでいて私が感じたことは、「殺人のような凶悪犯罪を犯す人の心理を、にわか仕込みの知識で理解したり論じたりしようとするのはやはり慎むべきだ」ということです。確かに、この種の議論は知的好奇心(というとやや不謹慎かもしれませんが)をくすぐるものではあります。しかし、その無責任な発言によって、実際にこの問題に関わっておられる方々の迷惑ははかりしれません。もしかすると、関係のない人まで「精神病者」のレッテルを貼ってしまうかもしれないのです。
本文にもありましたが、私たちは実生活において、精神病の患者さんたちと触れ合う機会はほとんどありません。私たちが彼らについて知るのは「メディア」によるところがほぼすべてでしょう。しかしそれらの情報は、意図しているか否かにかかわらず、とても先入観に満ちたものになってしまっているのです。だからこそ、その時の思いつきの感情で議論してしまうことなく、冷静に、慎重に考えていく必要がある…本書は、そのことに改めて目を向けさせてくれました。 -
殺人についていろいろ考えさせられる。
事例も挙げられてるからなおさらね -
予定。
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実際にあった事件を例にあげて
分類・特徴・傾向などを示す。
殺人がなぜ起こるのか、がとてもわかりやすい。
快楽殺人・少年犯罪についての表記が多いかな。
ロバートKレスラーの研究結果すごい・・!