- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569669465
作品紹介・あらすじ
本書は、マザー・テレサが生前、多くの人々に与えた様々な愛を、私たちが日常生活でどのように実行できるかをやさしく述べたものです。彼女の活動に感激し、コルカタに行って手伝いたいと言う人は今も後を絶ちません。けれども、そのようにコルカタへのボランティアを申し出た人たちに、マザーはこう諭したことがあります。「わざわざコルカタまで来なくても、あなたがたの“周辺のコルカタ”で働く人になってください」すなわち、大切なのは、今自分が置かれた場所で、自分にできることをすることだと言ったのです。▼「誰でも何か美しいものをもっている」「自分自身を分け与える」「ほほえみなさい」「大切なのは、どれだけ心をこめたかです」――心が励まされ、「自分にも何かができる」ということに気づかされます。▼身近にある小さなことに誠実になる、周囲の人に親切にするなど、日常生活の中でマザー・テレサの愛を実践する勇気が湧いてくる感動の1冊。
感想・レビュー・書評
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求めなさい。
そうすれば与えられる。
探しなさい。
そうすれば見つかる。
門をたたきなさい。
そうすれば開かれる。
誰でも
求める者は受け
探す者は見つけ
門をたたくものは
開かれる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「愛」を知ることは、決して難しくないことがわかります。
「愛の花束」とは、なんて美しい表現でしょう
愛を知ろうとして、また、愛を実践しようとして、頑張ったり焦ったり、それ以前に自分には何一つできないし、愛なんてわからないと、自分を責めたりする必要などこれっぽっちもないことを、マザーは優しく根気づよく教えてくれます。 -
「あなたの身近な小さなことに誠実に、親切になってください」
インドへ行った時、すべての物乞いにこたえることはもちろんできなかった。貧しさは目の前にあるが、目の前にあることだけではない。
世界中のすべての人のために、自分が物資的に役立てることはないと痛感した時、無力さを思い知った。
しかし、マザーのように、インドで全身全霊尽くすことができなくても、習うことはできる。
遠くの国に出かけてボランティアすることも大事だが、自分の周りの人々に目を向けること忘れてはならない。見えない場所にいる救うことのできない多数の貧しさに打ちのめされ立ち尽くすよりも、身近に助けを求めている人はいるのだ。
忙しいと感じる時でも、自分の時間を誰かのために使おう。自分の話ばかりするのをやめよう。
日常生活での小さな行いや気遣いでも、自分自身を分け与えることはできる。自分よりも他人を愛そう。
身近な人への親切を忘れず、誠実に人と向き合うことで、自分の心を寛大にしたい。 -
何よりすごいのは、彼女の行動力。
ちょっとした勇気が、周りを大きく変える。 -
生きるうえで何を大切にしなければならないのか。私の生きる指針に大きな影響を与えた本。何度も読みかえす本。
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「人から必要とされていないことが一番の飢えである」
確かにそうかもしれません。 -
素敵な言葉が詰まった素敵な本。ひとつひとつの小さな幸せを感じることができるように、小さな幸せに目を向けて。
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薄い文庫本ですが、一生手放さない、バイブルにします。
・受けるよりも与える方が幸いである
・一番笑顔を向けたくない人に1日5回ほほえむ
・人は探し求めるものを見つけます
・漠然とした世界平和を空想するよりも、一人ひとりが身近な小さなことに誠実に親切になっていければ
・この世の幸福は一時的なもの
・聖書「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。だれでも、求めるものは受け、探すものは見つけ、門をたたく者には開かれる。
・マザーテレサのある日の日記「今日の孤独はなんと耐えがたいでしょう。私は耐えられるでしょうか。涙が止まりません。‥」
「あなたの中の最良のものを」
人は不合理、非論理、利己的です
気にすることなく、人を愛しなさい
あなたが善を行うと、利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう
気にすることなく、善を行いなさい
目的に達しようとする時、邪魔立てする人に出会うでしょう
気にすることなく、やり遂げなさい
善い行いをしても、おそらく次の日には忘れられるでしょう
気にすることなく、し続けなさい
あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう
気にすることなく正直で、誠実であり続けなさい
あなたが作り上げたものが、壊されるでしょう
気にすることなく、作り続けなさい
助けた相手から、恩知らずの仕打ちを受けるでしょう
気にすることなく、助けを続けなさい
あなたの中の最良のものを、世に与えなさい
蹴り返されるかもしれません
でも気にすることなく、最良のものを与え続けなさい -
マザー・テレサは、私が最も尊敬する人物の一人です。
この本に掲載されているマザー・テレサの言葉です。
『あなたの中の最良のものを』
人は不合理、非論理、利己的です
気にすることなく、人を愛しなさい
あなたが善を行なうと、
利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう
気にすることなく、善を行いなさい
目的を達しようとするとき、
邪魔立てする人に出会うでしょう
気にすることなく、やり遂げなさい
善い行ないをしても、
おそらく次の日には忘れられるでしょう
気にすることなく、し続けなさい
あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう
気にすることなく正直で、誠実であり続けなさい
あなたが作り上げたものが、壊されるでしょう
気にすることなく、作り続けなさい
助けた相手から、恩知らずの仕打ちを受けるでしょう
気にすることなく、助け続けなさい
あなたの中の最良のものを、世に与えなさい
けり返されるかもしれません
でも、気にすることなく、最良のものを与え続けなさい
最後に振り返ると、あなたにもわかるはず
結局は、全てあなたと内なる神との間のことなのです
あなたと他の人の間であったことは、一度もなかったのです
マザー・テレサ
★★★
本書では、そんなマザー・テレサの奇跡のような人生と行いが書かれています。
ある日のことです。
一人の男性がマザー・テレサを訪ねてきて、言いました。
「ヒンズー教徒の家族がいるのですが、その家には八人ほどの子どもがいて、長い間、何も口にしていないのです」
マザーはとりあえず、夕食のために用意してあった米を持って、その家族のところに出かけていきました。
そこには、栄養失調でやつれはてているために目が飛び出して見え、お腹が異様にふくらんでいる小さな子どもたちがいました。
お腹を空かせている子どもを見ることほど、母親にとってつらいことはありません。
母親はマザーに手を合わせて感謝しました。
マザーは、さっそく米を炊いて子どもたちに食べさてやるのだろうと思いましたが、母親はその米を二つに分け、そのうちの一つを持って出かけてしまったのです。
しばらくして彼女が帰って来たときに、マザーは尋ねました。
「どこへ行かれたのですか? 何をしに行かれたのですか?」
するとその母親は答えました。
「あの人たちもお腹を空かせているんです」
あの人たち?
それは、隣に住むイスラム教徒の家族のことだったのです。
そこにも同じくらいの子どもがいて、いつもお腹を空かせていました。
そのことを彼女は知っていたのです。
彼女は自分の子どもが極限までお腹を空かせているにもかかわらず、ほかのかわいそうな人にも分け与えたのです。
自分の痛みとなるまで、分け与えたのです。
その家族はとても貧しかったのですが、与える喜び、そして分かち合う喜びに満ちていました。
母親のしたことの意味が分かったのでしょう。
どの子どもの顔にも、穏やかな笑顔が輝いていました。
私たちが互いに愛し合うことの美しさ。
自分から先に愛することの大切さ。
自分が傷つくまで愛することの尊さ。
それらの素晴らしい価値を、マザー・テレサはこの母親に教えられ、強く励まされたのでした。
マザー・テレサも、まわりの人から愛することを学んできたのです。
このように、1章書き写してしまうなんて、著作権違反かもしれないけれど、もうね、聖書だと思うのです。このエピソードは人類の宝だなと。そして何故、マザー・テレサがこのようなエピソードに出会えるのかについて考えるとやはり頭が下がるのです。
★★★
マザー・テレサは、1910年8月26日生まれなので今年は生誕100周年です。
お祝いをするお金や時間があったら困っている隣人を助けなさいというと思うけど、やっぱりお祝いしたいですね。
各地でイベントもあるようです。 -
マザー・テレサの素晴らしい行為の数々に、頭が下がりっぱなしです。
世界中の人間が彼女のように、愛によって生きていれば、世界は平和になるに違いありません。
エゴなく……というのは私にはまだ難しいですが、身近な人々に、愛を持って接することが出来ればと思います。