熱き心 寛斎の熱血語10ヵ条 (PHP新書 516)

著者 :
  • PHP研究所
3.76
  • (6)
  • (5)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 55
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569698601

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 山本寛斎(1944~2020年)氏は、横浜市生まれの、ファッションデザイナー、イベントプロデューサー。パリ、ミラノ、ニューヨーク、マドリードなど世界各地の主要都市に「ブティック寛斎」を出店。1971年に日本人として初めてロンドンでファッションショーを開催したり、1993年にモスクワ・赤の広場でファッションの枠を超えたイベントであるスーパーショーを行ったことでも知られる。
    本書は、著者がいかにして「世界の山本寛斎」となったのかを振り返った半生記であるとともに、その成功の極意を10カ条の「熱血語」としてまとめたものである。2008年出版。
    私は、芸術でも科学技術でもビジネスでもスポーツでも、一芸に秀でた人の伝記・半生記が好きで、新古書店で偶々本書を見つけ、読んでみた。
    著者は、幼少期に実母と二人の弟と別れたり、お針子の修行から始めて、独学でスタイル画を学んだり、23歳でファッション界の有力な賞「装苑賞」を獲得しながら、あまりに奇抜なデザインが国内で受け入れられなかったり、ロンドンで開催したショーが成功を収めた後、30歳でファッションの都・パリに乗り込んで行ったショーが大失敗に終わったり、恵まれない経験、苦しい経験を一度ならずしながら、その度に逆境を跳ね除けて前進して行った。そして、その原動力となったのが、本書に語られた超ポジティブ思考であり、以下の10カ条である。
    <極意1>外見こそが最も重要な自己表現だ! <極意2>才能を見つけるのは自分自身である <極意3>夢を叶えるコツは、狂ったように欲しがること <極意4>未来に前例などない。迷ったら新しいほうを選ぼう! <極意5>人生には浮き沈みがある。だから退屈しない <極意6>必ず道はある。最後まであきらめない人に未来は開かれる <極意7>好きなことに没頭しよう!そうすれば辛いことも苦にならない <極意8>戦いの前に、「勝つべき理由」を明確にせよ! <極意9>人生の目的はお金を拝むことではない <極意10>見たことのない「美」をとことん追求しよう
    また、その他にも、以下のようなフレーズがある。「こだわりを貫き通すことで、その人のスタイルが印象づけられる」、「「やめよう」というブレーキより、「やろう」というアクセルを踏む人生のほうが面白い」、「どんな過去でも、必ず意味はある。消しゴムで消したい過去などない」、「大事な決断ほど、理屈ではなく直感に従おう」
    人生は十人十色であるし、だからこそ様々な人の伝記や半生記、また、伝記や半生記にはなりようもない市井の人々であっても、そうした人々を描いたルポルタージュ等は面白いのだが、本書に限って言えば、前向きになりたいときに、思い出して(手に取って)元気をもらうという意味で、一読の価値はあると言えそうである。(望むらくは、若いうちに読んでおきたい)
    (2023年1月了)

  • 細かい事で悩んでるときは、
    これを読むのがお勧め。

  • 読了

  • 火傷した。これくらいの傷が勲章だ。

  • 山本寛斎の熱い言葉満載の一冊。
    うかうかしていると読者が置いて行かれそうなほど著者の熱気が感じられます。
    日頃うつうつ、もやもやとしている方には、お勧めの一冊です。

  • 絶対なる意思をもつこと、

    そこに向かって全力を尽くせば・・・みたいな。

    誰かが「2008年上期のベスト5」としてこの本をあげていたので読んでみましたが、

    岡本太郎の本に内容は近く、岡本太郎のほうがもっと濃いように感じました。

    でも読みやすかったし、
    若干仕事で落ちている時に読んだので、
    少し、がんばりをもらいました。

  • 購入者:松本
    若い頃の写真がカナリ男前で、カッコ良いです!
    貸出:中山(2008.6.24)返却(2008.6.25)
    寛斎さん熱いです。ポジティヴで熱血です。言葉よりもその熱さが伝わってくるそんな1冊です。
    貸出:村田(2008.6.26)返却:(2008.10.30)
    いつもエネルギッシュな寛斎さんの源がわかった気がしました。
    貸出:小畠 返却:(2008.12.23)
    熱血漢、熱い男、山本寛斎が思う日本が世界に誇れる美学とは、歴史・伝統・色彩美という武器を生かしてロンドンファッション業界で勝負し続けた熱血デザイナーであると改めて認識させられた。日本人であることに対する強烈な誇り、現代の若者文化の様々な悪しきところ(考え方)を変えていかなければならないのではないか?どの業界もまさしく人中心の時代に突入してきたのだということを痛烈に考えさせられた。

全7件中 1 - 7件を表示

山本寛斎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×