聞く技術・書く技術

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569708508

作品紹介・あらすじ

メモは取るべきか?相手が言っていないことも書いていいのか?文体は語り口調にするのか、記事調にするのか?etc.聞きたいことを語らせる秘訣、相手の言いたいことを集約するスキル、伝わる文章に仕上げるテクニックなど、40年間で1500人以上の取材実績を持つプロライターのノウハウを全公開。「聞き書き」の達人が明かす、一流のインタビュー術と文章術。

感想・レビュー・書評

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  • 気になったポイント。

    前もって相手のことを調べておく。
    時代背景を調べておく
    目的を話す
    傾聴する、話を遮らない結論を急がない相手の立場になって話を聞く。
    うまく相槌を打つ
    知ったかぶりをしない
    言いたいことを集約する。
    相手が意見を違ったことを言ってもその場では追求しない。
    メモを取らない
    声を持って情報収集する
    緊張感を和らげるなるべく多く語らせる。
    情に訴える。

    いつどこで誰が何をなぜどうしたのかを明確にする。聞きたいことのポイントを押さえる。 
    数字にこだわる。

    聞きたいこと書きたいことを常に用意する。
    よく話を聞く言葉の使い方は相手によってかえる。相手から教えてもらう気持ちを持つ。

    構成する要素があり発見があるかどうか注意する話してない話ではあれば盛る盛る。

    文章は何度も遂行する。

  • ルポ記事みたいな内容が多くて対象となる人少なそう。
    最後に同じインタビューを別の書き分け方、文字数制限で書いているのは職人芸そのものでした。ここだけでも読むと凄い。

  • 聞いて書く
    聞きたいことを聞くでは無く、話してが話したい様に話させまとめる技術。

  • 聞き書き、インタビューのためのノウハウ集。どういう姿勢で聞き、まとめるかというところは、実はセオリー通りというか、物珍しい訳ではない。刑事や医師などのような、「情報提供することに同意していない相手」に対するノウハウなどは、独自で面白いけれど。
    各章のまとめには、ノウハウのまとめがあるのだが、詳しく説明されていないテクニックがいくつか「まとめ」に入っていて、実はそこが一番面白そうである。「人の悪口を相手が言い出したらテープを止める」とか。その辺りのノウハウについて詳しく読みたかったけれど、それはノウハウというより裏話に属する話なのかも知れない。

  • 聞き書きという、著名人へのインタビューを元にした本の編集のプロの技術が実感できる本。
    話し手が太鼓で、聞き手は撥という例えは、よい話を引き出すイメージとして分かりやすかった。
    本にまとめる以外に、刑事、記者、医者それぞれの書くための聞き方も取材され披露されており、その違いと共通点が見えてきた。
    書き方はセンスや様々なパターンを多く知る経験を重ねるしかなさそうだが、インタビューを文章にまとめるためのプロセスは具体的に示されており、参考になった。
    09-98

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著者プロフィール

小田豊二(おだ・とよじ)
1945年、旧満州ハルビン生まれ。早稲田大学第一政経学部卒業。出版社、デザイン会社勤務を経て、故井上ひさし率いる劇団「こまつ座」創立に参加。機関誌「the座」元編集長。著書に『フォートンの国』(そしえて)、『聞く技術・書く技術』(PHP研究所)、『日曜日のハローワーク』(東京書籍)、『鉱山(ヤマ)のビックバンド』『初代「君が代」』(以上白水社)など。聞き書き作品に『勘九郎芝居ばなし』(朝日新聞社)、『のり平のパーッといきましょう』(小学館)、『どこかで誰かが見ていてくれる 日本一の斬られ役・福本清三』(集英社)など。

「2019年 『歌舞伎さんぽ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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