弟子・藤井聡太の学び方 (PHP文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569768892

作品紹介・あらすじ

将棋盤を抱えて号泣していた子どもは、中学生でプロ棋士に。その後、将棋界の記録を塗り替え続ける弟子・藤井聡太を著者はいかに導いたのか。

感想・レビュー・書評

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  • 藤井フィーバーは知っていたものの、将棋に対する興味は難しそうというイメージが先行して持てなかった。今回この本を読んで、将棋は心身を鍛えるのではと感じ、さっそく、まずは娘とどうぶつしょうぎを始めてみた。将棋の奥深さの一端に触れた思いがした。
    指導者によって言うことが違うということがあるが、どちらも正解の可能性がある、というのが印象に残った。仕事のやり方も、人それぞれに合ったやり方があり、正しいのが1つとは限らない。迷うことも多いが、信念を持ってすすめることがどの世界でも大切なのだなと思った。

  • 彗星の如く現れた藤井聡太さんの師匠の書かれた本。
    発行は昨年で、まさに29連勝の圧倒的な実績を打ち立てた時のものだ。
    藤井さんの幼少期から指導をしてきた師匠の話は非常に考えさせられる部分があり、コーチングの意味でも参考になる部分が多かった。
    藤井さんはあまり感情を表に出さないような印象だったが、幼少期には負けると大泣きして将棋盤を話さないなどの激情型だったようで驚いた。師匠の教えはもとより、親御さんの育て方がよかったのだろうなと感じさせる記述が多かった。

    また詰将棋と通常の将棋とのバランスの部分などは興味深かったし、兄弟子達との関係性などの話もよかった。

    ◆目次
    第1章 「勝つ力」は「好き」と「悔しさ」から生まれる
    第2章 自分で考え抜いてこそ、強くなれる
    第3章 「学ぶ姿勢」は、世代を超えて受け継がれる
    第4章 師匠は何を教え、弟子はいかに学ぶか
    第5章 将棋を始めると、考えることが好きになる
    第6章 未来を信じる

  • 藤井聡太七段の師匠・杉本昌隆八段が書かれた本です。
    藤井七段は小学3年の頃からプロ棋士を唸らせる天才でしたので、『学び方』というより、親や指導者がその才能を潰さずにいかに伸ばすかという環境づくりの話が多かったように思います。
    新鮮だったのは去っていった弟子たちの話で、杉本八段の優しさを感じました。

    習い事に通わせていることで、通っていることで、満足してしまう親子が実に多いです。
    自分で考え、気づき、実行して、失敗しながら改善(成長)していくことが大切なのに。
    一つの考え方として、親や指導者に読んでもらいたい本です。

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著者プロフィール

棋士

「2023年 『藤井聡太 勝者の頭脳(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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