新装版 目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか? (PHP文庫)
- PHP研究所 (2020年2月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569769776
作品紹介・あらすじ
多くの管理者を甦らせてきた著者が、部下の「心に届く」実践的コーチング術を紹介。コーチング入門書の決定版、新装でリニューアル。
感想・レビュー・書評
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前半はコーチングについての考え方、後半は具体的な手法と実践例を交えてのアドバイスが書かれています。
部下が目標を達成できない、行動しない、そもそも仕事に対して消極的…それは部下の能力を信じることができない上司側に問題があるのかもしれません。
P71
管理職の仕事は、「自分の業務に部下を利用する」ことではありません。勇気を持って自分より有能な人材を育成することなのです。
誰だって自分の成長を促してくれる上司のもとで働きたいはずです。部下を不幸にしないためにも管理職には必須なスキルだと思いました。それ以外の人でも日常的に使えるコミュニケーションスキルがたくさん書かれてますので読んでて損はない一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【要約&感想】
本書でのコーチングとは、「相手の優れた能力を引き出しながら、前進をサポートし、自発的に行動することを促すコミュニケーション」を指す。その結果、相手に自分自身を見せてあげることでもある。相手のなりたい姿や微細な意識へ焦点を当ててあげる。
コーチングはカウンセラーでもコンサルタントでもない。アドバイスや自分の意見を相手に伝えることでもない。相手の話を聴き受け入れ、質問をすることによって、「答」を自分自身で見つけ出してもらう。「答」とはその人の『優れた能力』のことでもある。よく「才能」という言葉を耳にするが、それはコーチングによって生み出すことができる。「才能」は何をしなくてもできる能力ではない。コーチングを通して、その人が「答」を自分で考えたり行動したりして、導き出す。潜在能力に働きかける術を知り、常に自分の中から「答」を見つけ続けようとする生き方である。コーチングにとって大切な部分をいくつか紹介する。①100%聴く➡︎話していることの本質は何かを突き止めるために必要。コーチにイメージが湧くまで質問をし、理解するまで聴く。相手の話を遮らず、復唱をしたり話すまで信頼して待つことが本当に100%聴くこと。②受け入れる➡︎聴いたことに対して、自分の意見やアドバイスはいらない。とにかく聴いたことを受け入れる。頭に浮かんだ自分の思いをすぐに手放し、受け入れていこう。③承認する➡︎相手の存在(あるがまま)についてのあなたの今ここでの気持ちを伝える。相手の変化や成長を具体的に言語化することで承認されていると感じる。「承認」は「褒める」ことではない。承認することは以下のメッセージが効果的。【①Iメッセージ】「安心する」「いてくれてありがとう」「楽しいよ」➡︎発信者の「今ここで」の気持ち。相手を勇気づけ、動かし、刺激し、行動させる。発言しない子にチアして、「君のことが知りたい!」という気持ちが大切。「今ここで」感情を出すためには、コーチの自分自身の感情に気づくことが重要。常に自分に問いかけ、その答えを「言葉にする」。ただただ、感情に任せていくということではないことを気をつけてほしい。(例:怒り)【②YOUメッセージ】「田中くんは素敵な人」「山田、よくやったな!」➡︎評価されたと感じる表現。
コーチングでは、相談した、話したけどアドバイスがほしいわけではない!話を聴いて欲しくなるということが「自分の中の答に出会いたい」ということだ。
100の答えを与えるのではなく、50でもいいから自分で考えて行動することの方が相手の学びにとっては最高である。喋りながら自分の考えに気づかせ、常に相手軸で物事を捉えたり話を聴く。コーチングは「答」を与えるのではなく、「自発的に行動することを促すこと」である。
【アクションプラン】
私は、かなり自分軸な人間だと本書を読み痛感した。今まで自分は相手の話を聴かず、意味もなく勝手に話してばかりいたなと痛感した。常に相手軸を持ち、100%聴き入れ、話の本質を探り出す。それを日常から常時意識をして、生活をしていくと自分の相手に対する印象や自分軸の考えがなくなるのであろう。今実践をしているが、聴くことは難しい。どうしても「感情」や「自分自身の経験から基づく考え」が入ってしまう。相手の価値観を知り、受け入れることが大切だ。ただ、相手によっては聴きすぎてもよくない。聴きすぎて、結果何がしたいのかがわからないと問題である。人によっては、コーチングとティーチングを使い分けながら、過ごしていく必要がある。全くもって知識が入っていない相手に対して話をする時は、もちろんティーチングなる。(コンサル)業務の適正化など、話の過程ではコーチングを使っていくが、最終的にはティーチングとなる。 -
昔読んだ本の新装版で再読。
上司と部下のコーチングの観点が多く触れられていた。
昔読んだときと立場が違うので、以前とは違う印象なのだけれど、やはり自分にはできないなぁと思う。
この本全体がコーチングの背景を説明している。テクニカルな部分は他の本で補完が必要かも。
この本だけでコーチングはできないと思う。
最初から最後まで銀座のナンバーワンホステスМさん推しだった。このお店行ってみたい。 -
コーチングの基本が具体的なエピソードを通して分かりやすく説明されているが、ホステスの例が事あるごとに出てくるのに違和感が。
ホステスさんのコーチングスキルは高いのは分かるが特化した仕事なので会社業務や店舗業務などに置き換えるのには無理がある -
育成は「導く」ではなくて「引き出す」
個人的なポイント3つ!
①コーチングとは会話によって相手の優れた能力を引き出すこと
②問題解決にのめり込みすぎない
③与えられた「答」では人は前進しない
この本もまたマコなり社長オススメの本です。
FFTのジョブ「侍」を思い出しました。
過去のTitter投稿より
https://twitter.com/hiyanger/status/1286573077879349248 -
コーチする立場の人に限らず、組織で働く人すべての人に向けたコミュニケーション本。主役はあくまで相手であり、コーチは相手の中にある答えを引き出す手伝いをし、勇気づけること。そのためにも広い心で受け入れ話しやすい人間であることが大事である。相手が目標、目的を達成するためのサポート役がコーチである。コミュニケーションの上での心構えを学べる本であった。
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過去の失敗談からコーチングを学びたいと思い手に取った。内容はコーチングというスキルについてかなり体系的でイメージしやすく、一方「質問」「聴く」「Iメッセージ」という具体的スキルについても詳しく記載がある為、コーチングのバイブルではないかと僕は思った。個人的には著者の言葉のセンスが素敵でとても日本語が綺麗で読んでいて気持ちが良かった。
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マネジメント視点で身につけたいエッセンスがギッチリ。
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やさしそうで難しい「コーチング」。一度読んだだけでは実践できなさそう…繰り返し読んで少しでも身に着けられたら良いな〜
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コーチングとは自発的要素を引き出す手助けをする事であり
尚且つ答を誘導する様なコーチングは駄目
何故ならそれはコーチの型にハメる事になり相手の可能性を狭める結果となるから
理想はコーチより相手が成長する事
にせものの質問がいっぱい、質問に名を借りた意見
という話に得心がいった
確かにこういう言い方する人が苦手だな、と思っていました
私も言わない様に気をつけよう