ほんとうの豊かさを手に入れる 人生と仕事の段取り術 (PHPビジネス新書)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569771182

作品紹介・あらすじ

仕事の段取り、考えていますか?▼段取りを考えず、いつもその日、そのときの都合で動いていると、効率よく定時の時間内に収まるように組み立てて実行することができず、結局はみ出してしまった仕事を残業で消化することになってしまいます。▼▼不況による会社のコストカット、夫婦共働きや介護問題という環境の変化……。▼これからは、今までのように思う存分時間をかけて仕事をするという働き方ができなくなることでしょう。限られた時間でいかに効率的に成果を上げるかということが求められます。そのために身に付けなければならないのが段取り力です。▼▼本書は毎日の仕事の効率を上げて残業を減らすためのノウハウから、豊かな人生を送るための工夫まで、さまざまな「段取り」テクニックを紹介します。

感想・レビュー・書評

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  • ワークライフバランスの観点から段取りの重要性を考える。
    著者が家庭・育児と仕事両立させていて、仕事だけを一生懸命やってもライフの部分から新しい情報をインプットしないと、質の高いアウトプットを出すことはできないと主張する。

    確かに仕事は段取りで出来が決まるので、単純に目の前のことだけを考えるのではなく、自分の仕事を客観視できる環境を作った上で、先読みが常にできるようにすることが大切。

  • 先月はひどい残業の日々で、
    平日は午前様、休日もほぼないような日々…。
    なんとか乗り切ってGWに突入したと思ったら、ひどい風邪をひいて寝込み…。
    こうなってくるとほんとに何をやってるんだろうという気にもなってくる。

    という中で手に取ったのが、この本。
    第1章の「残業は仕方がない」という意識を変える、では耳の痛い話題がたくさん。
    忙しくなってくると土日も含めてスケジューリングする悪い癖があるのだが、
    「土・日に仕事をしても、生産性は上がらない」とばっさり…。

    「ビジネスのヒントは会社の中にはない」
    「生活者の視点が求められている」
    「頑張りすぎで波のある社員は評価されない」
    などタイトルだけでなるほどと思ってしまった。

    会社でずーっとパソコンとにらめっこしてたって、
    いい企画書、報告書は書けないよなあ、とほんとに思う。
    マーケティング・リサーチの会社に勤めて、クライアントにあれやこれや言ってるくせに、
    家と会社の往復だけで、街で何が流行ってるかも知らないってのも…、考えものだよな…。

    第3章の残業スパイラルから抜け出すための仕組みづくりでは、
    「自分のためのマニュアルをつくる」
    「「一人一仕事」をやめる」
    →自分にしかできない仕事にするのではなく、
    一つの仕事は、複数の人で担当するシステムにすること
    あたりがとても気になったし、実行していきたいと思ったもの。

    あとはやっぱり朝メール・夜メールをやってみようと思った。
    要は仕事の見える化で、自分自身の無駄を見える化できるし、
    上司・部下とのコミュニケーションにも役立つ。
    ちなみに「働き方チェンジナビ」を使ってみたかったんだけど、
    ドコモのi-modeでは使えないようで…(いつかは使えるようになるんだろうか…?)。

  •  残業がいかにコストがかかるか、自分の時間を大切にすることが重要かというイントロから始まり、優先度をつけてどう仕事をこなすかという点について主張。産休明けのスタッフの効率の良い仕事の進め方を一つの例としてうまく説明しています。
     具体的なやりかたとして朝メール・夕メールを使った情報の共有などは参考になりました。仕事の段取りと周囲の共有で時間管理=優先度管理がうまくいく事例を見ました。

  • 「なぜあの部は・・」を読んだので、朝メール・夜メールについてを再確認するために読んだ。

    実際はあの本より読みやすく、部下にもすすめる時にはこちらを課題図書にしたいほど。

    ただ、細部にまで目を配り過ぎて、管理屋になりがちかも。

    もう一つ印象に残ったのは、「太らない」ことも時短につながるということ。どの組み合わせが着痩せにつながるかを、日々考えて時間がかかるいまの生活に、ビシッとこたえた・・

  • 人生と仕事の段取り術

    仕事を効率よく進めていくためのノウハウ本です。

    テーマとしてはありふれていますが、
    この本のいいところは上司や周りの同僚への配慮が
    書かれている点です。

    ワークライフバランスと言ってもあまりにも自分勝手に行動してしまっては職場の人間関係を悪くし、
    結局仕事がうまく進まないのが現実だと思います。

    その配慮をしながら、仕事をうまく進めていく方法が解説されていて、
    その部分がとてもよいと思いました。

    またもうひとつ印象に残った点として、時間を管理する方法として
    【朝メール】が紹介されています。

    1日が始まる前にしっかりと自分の予定を立て、上司と共有し、
    仕事を進めるという方法ですが、
    自分も今仕事の時間を記録するように指示されているので、同じことをしているということに驚きました。

    ただ発想は単純で
    時間をコントロールできるようになるには、日々反省してそれを活かしていくしかなく、
    反省するには時間の使い方を記録するしかないわけです。

    自分も時間をコントロールできるように日々頑張らないとと気持ちを新たにしました。

  • 小室淑恵著『人生と仕事の段取り術 : ほんとうの豊かさを手に入れる』(PHP研究所)
    2010.2発行

    2016.9.30読了
     参考になった部分は、仕事マニュアルを作って作業工程を見える化&共有し、効率を図るとともに随時見直すことで、さらなる効率アップを図るという点だった。
     著者はコンサル会社の社長さんなので、プレゼンと打ち合わせ中心の時短術で、ちょっとわが社とは合わないかな。
     朝メール夜メールは、効果はあるんだろうけど、私はスケジュール帳に10min付箋から始めようと思う。あと、個人的に良かったのは、ワークライフバランスに否定的な経営者を説得するための反論例が書かれていて、機会があれば実践してみようと思う。

    URL:https://id.ndl.go.jp/bib/000010681545

  • 新宿のBook1stで購入。

    正直言って、こんなにヒントが詰まっているとは思わなかった。

    まだまだ、工夫する知恵出しと手出しが足りないなぁ、
    と強く反省した。

    この本に書かれたアイデアを一つ一つ試していくような
    地道な工夫が、僕には必要。

  • この人の本は好きだけど、どの本を読んでも同じ。

  • ほとんど自分と著者が同世代だということに驚く。考え方が徹底しているので読んでいて気持ち良い。
    仕事のやりかたが非常に繊細で美しく、日本人の細やかさが良い面で出ている気がした。
    日本の女性って素晴らしい。
    同僚女性に対する接し方も非常にためになった。

    自分も週に1回は6時に帰る日を作るぞ

  • P.59 「今の時代に求められているのは,「時間や感情をマネジメントして,安定して仕事をしてくれる社員」」
    ※ 情緒が安定して,確実に一定の成績を上げる,というのが安心感を与える.意外性がないのはつまらないと思う.

    P.79 「私の夫も,料理をし始めた頃は,やかんを火にかけたら目の前でわくまでじっと待つ」
    ※ 段取りよく動けば,30分で4品つくれるようになる.「段取り」大事.

    P.103 「仕事を小さく分解して,これは後輩に頼もう,これはインターン生に頼もう」
    ※ 分解,委譲して,自分しかできない仕事に集中する.

    P.112 マニュアルをつくるべき順序
     1: 頻度の低い作業のマニュアル: たまにしかしない仕事こそ,マニュアル化しておく.
     2: 頻度の高い仕事のマニュアル: やりかたの見直しも.
     3: メールのひな形:

    P.155 「驚かせプレゼンをしない」
    ※ いきなり出しても,驚かせるだけで,提案は通らない.事前に目次をみせるとか,話題を振っておくとかする.

    P.162 「クレームへの対応」 早急に相談.対応策の案を出す.

    P.230 家計管理:レシートを写真用のファイルで費目別に入れておく.後で整理

    P.240 年のはじめに1年間のレジャー計画を立てる.
    ※ 休暇や事前調査がしっかりできる.また,早期予約で料金が安い.

    P.245 「カルジェルは,根本を薄くしておけば爪が伸びても目立たない.」

    P.246 「心の柱は2本以上ある方が良い」「仕事という一つだけの柱で支えると,...」
    ※ 仕事は周りの状況によってうまくいかない場合もある.他の柱を持つべき.自分を待ってくれるようなコミュニティに参加するのが良い.

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著者プロフィール

株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長。公立学校250校、民間企業2000社、7省庁の働き方改革コンサルティング実績を持つ。文部科学省「中央教育審議会」委員、「産業競争力会議」民間議員など複数の公務を歴任。2児の母。『男性の育休』(天野妙氏との共著、PHP新書)など著書多数。

「2023年 『先生がいなくなる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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