倒幕の紋章

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569772646

作品紹介・あらすじ

奥州の寺子屋教授、奥平長次郎は、支配筋から消えた三万両探索を命じられ、横浜関内に向かう。ときあたかも開港を迎えた横浜。いざ足を関内に踏み入れると、そこは得体の知れない異人蠢く異空間であった。攘夷と開国、激突する朝廷、幕府の二大勢力。接近する外国工作員。長次郎はあっという間に呑まれ、追い、追われ、斬り、斬られ、自分を見失ってゆく。異人の見えざる勢力に組み込まれて行く長次郎。音を立てて崩壊する幕末日本を鋭くえぐる。歴史長編ミステリー第一弾。

感想・レビュー・書評

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  • フリーメイソンに入る為の試練も描いている。幕末は興味はないが加治氏の本はのめり込みやすい小説で今回もあっという間に読み終えてしまう。

  • 幕末の江戸と開港直後の横浜を舞台として、開国派と攘夷派との間に繰り広げられる戦い。主人公は仙台藩の陪陪臣柳瀬角間(奥平長次郎)で、関東に上って開国派として暗躍する。まずは藩が騙し取られた3万両の武器調達資金を取り返す使命を受け、勝海舟などの手引きで調査を進めるが、様々な妨害にあい難航する。この本はまだまだ続くようで、この一巻目はプロローグにすぎない。途中なかなか面白く読ませるのだが、この巻の終わりに表題の紋章とはフリーメイソンの紋章のことであり、主人公がそこに加入してしまう。そして勝海舟はじめ開国派の有力者がこの石工組合の秘密結社に加入していたことが明らかになる。という訳で少し陳腐な感じになってしまい、続きの巻は読まないと思います。

  • 幕末を舞台にした時代小説。攘夷派と開明派の対立の中、開明派に組み込まれていく主人公の姿が描かれていくストーリーは読んでいて自然とページが進んでいった。
    この作品ではすべての謎が解ける形ではなく、巻末に黒幕と言える「譜理冥尊」が登場してきて、さらなる話の膨らみが出てきそうな感じで「つづく」という形になった。続編を読まねば・・・。

  • 維新サスペンス

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著者プロフィール

札幌市生まれ。米国で不動産投資事業に従事、帰国後、執筆活動に入る。 『龍馬の黒幕』 『幕末 維新の暗号』『幕末 戦慄の絆』『舞い降りた天皇』『龍馬を守った新撰組』(すべて祥伝社文庫)他、タブーを破る歴史ミステリーが読者の心を摑み、大ベストセラーに。近年はYouTube「Kajiチャンネル」でオリジナルな世界観、歴史観、幸福哲学の情報発信を続けている。近著に『軍師 千利休』(祥伝社四六判)がある。

「2023年 『第六天魔王信長 消されたキリシタン王国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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