- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569781785
作品紹介・あらすじ
ひたすら走る母を心配しながら、たびたび心臓発作におそわれる娘シサンダ。不思議な力をもつ祖母、変わり者のおじさん。そんな家族を見守る、学校や村の人たち。人と人のきずながあたたかい感動の物語。フランスで異国をテーマにした優秀作品に贈られる「アメリゴ・ヴェスプッチ賞」受賞作を翻訳。
感想・レビュー・書評
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ケニアに住む心臓を患う9歳の少女・シサンダと、走ることが大好きなシサンダの母・スワラ(通称マスワラ)の、とある挑戦の物語。読み始めから途中までは、楽しく読めた。シサンダが「普通の心臓でいること」への憧れを持ち、数学に親しみを覚えることなどよかったのだが、最後の落としどころで醒めてしまった。実話をアレンジした話だと知り、なおさらがっかりした。平成24年度の課題図書だが、読みやすいけれど中途半端な感じがして私は満足感を得られなかった。
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家族愛がすごい。村人愛がすごい。マスワラは走るように頑張った。 シサンダも走るように頑張った。
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手術が受けられて良かった❣️
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2011年課題図書。実際にあったマラソン選手の物語がもとになっている。心臓病の娘のため、マラソン賞金を得ようと奮起する母。娘の一人称で語られ、スピード感がある。
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途中までまぁまぁだったけど、最後が意味分からずイマイチ。
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資料番号:020231783
請求記号:953/プ -
「スワラ」というのはレイヨウのことで「ママ・スワラ」だから「マスワラ」。つまり走るのは母で、心臓の悪い娘がそれを見まもるというちょっと珍しい物語。
児童書には走ることをテーマにした作品って、たくさんある。最近では『ジェミーと走る夏』とか『ムーンランナー』もそうだったし。でもみんな走るのは主人公である子ども自身。
かたやマスワラの娘、で語り手のシサンダは、通学のために歩くこともままならないほど重度の心臓病。だからあまり動けないけれど、心はいっぱい動く。それを少しポエティックな文章で綴っているのがいい。
ただ、おおぜいの方がレビューで指摘されているように、事実関係が弱いのが読んでいてもやもやする。アフリカの言葉もたくさん出てくるのだけれど、どこの国なのか。ケニア? マラソンにまつわるエピソードもどうなんでしょうね。日常生活にも差し障るほどの痛みがあってフルマラソン、走れるものなのか。そこらあたりが若干マイナスかな。 -
こどもの頃は裸足で走る方が気持ちよかった。
今、裸足で走ったらすぐに足が傷だらけになっちゃうんだろうな。 -
愛情深い家族と周囲の人々に見守られながら主人公の少女はほとんど動かずに苦しげな一方、走り続ける母。紆余曲折を経て明るいラストへ続く。出稼ぎに出たままの父がとうとう出てこなかったのがちょっとさびしい。舞台はアフリカだがフランスで書かれた作品。そのせいかアフリカの生活などの描写が弱い気がした。