ぼくと石の兵士 【小学1年生 2年生からの本】 (みちくさパレット)
- PHP研究所 (2020年11月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569789569
作品紹介・あらすじ
戦争に行ったきり帰らない父の姿を、公園の兵士の像に重ねるオーエン。その心の支えだった石像が、ある日撤去されることになり…。
感想・レビュー・書評
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内気で、学校の授業で指名されても人前で発表することなどとてもできないオーエン。帰り道にある公園で、第一次大戦のメモリアルである古い兵士像のとなりに腰かけて、あれこれ打ちあけるのが心のなぐさめになっていた。
ところが、その公園がリニューアルされることになり、兵士の像も、まもなくとりこわされる予定であることをオーエンは知る。究極のひっこみ思案だったオーエンが、行動をはじめる……。
オーエンが兵士の像に心を寄せるにはわけがありました。そのことがストーリーのなかで自然に語られ、クライマックスへと向かいます。とても短い本で、あっという間に読み切ってしまいますが、あたたかいものが残ります。 -
人前で話すのが苦手な主人公。石の兵士像にいろんなことを話していたが、その像が撤去されることになり……
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3年冬の友
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子(小4)が買った本を勝手に読む。そして泣く。すごくいい本だった!ままならない日常を送る主人公のオーエンが毎日話しかける石の兵士。戦没者を悼む石の兵士にどうしてそこまで入れ込むの?というのがわかって涙。オーエンが詩を読むくだり、豊かな感性と勇気にすごく力をもらえました。これを我が子が選び、読んでくれるのはすごく嬉しい。