ぼくと石の兵士 【小学1年生 2年生からの本】 (みちくさパレット)

  • PHP研究所
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569789569

作品紹介・あらすじ

戦争に行ったきり帰らない父の姿を、公園の兵士の像に重ねるオーエン。その心の支えだった石像が、ある日撤去されることになり…。

感想・レビュー・書評

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  •  公園には石で作られた兵士の像がある。前かがみのかっこうでベンチに腰かけた姿のその像は、あちこちがいたんできていた。オーエンは、学校の行き帰りにそこに立ち寄り、石の兵士に話しかけていた。その像が、公園の改修にともない処分されると知り…。

  • 内気で、学校の授業で指名されても人前で発表することなどとてもできないオーエン。帰り道にある公園で、第一次大戦のメモリアルである古い兵士像のとなりに腰かけて、あれこれ打ちあけるのが心のなぐさめになっていた。

    ところが、その公園がリニューアルされることになり、兵士の像も、まもなくとりこわされる予定であることをオーエンは知る。究極のひっこみ思案だったオーエンが、行動をはじめる……。

    オーエンが兵士の像に心を寄せるにはわけがありました。そのことがストーリーのなかで自然に語られ、クライマックスへと向かいます。とても短い本で、あっという間に読み切ってしまいますが、あたたかいものが残ります。

  • 学校の行き帰りに通る公園。
    その中に高い生垣で仕切られた庭があり、そのベンチにぽつんとら座っている兵士の石像。
    その石像とおしゃべりをするのが好きなオーエンが主人公。
    普段は授業中発言したがらないオーエン。
    答えはわかっているけれど、
    顔がほてり、頭の中で言葉がごちゃまぜになっていく。
    そんなオーエンは、その日にあったこと自分の気持ち将来の夢…兵士の石像になら話せる。
    ある日、その石像が撤去される予定と知ったオーエンは…

    心の中を言葉にして伝えるって勇気がいる。
    それを苦手にしているオーエンなら、なおさら。
    読み進めるにつれて知っていくオーエンの境遇。
    兵士の石像のためになんとかしようと行動を起こそうとする、オーエンの姿に心を打たれた。 
    そして誰かに助けを求めることも同じように勇気がいるし大切と改めて思う。

  • オーエンは、自分で考えて苦手な事をしてえらいと思いました。僕は、石の兵士のとりこわすのを阻止して、オーエンはかっこいいと思いました。そして、石の兵士のこわれた所も直してもらって、復活させたところは、すごく僕もうれしくなりました。石の兵士の顔が笑っているよう見えたのは、オーエンがまた公園で兵士に会える、楽しい気持ちだからだと思いました。

  • 人前で話すのが苦手な主人公。石の兵士像にいろんなことを話していたが、その像が撤去されることになり……

  • 3年冬の友

  • 子(小4)が買った本を勝手に読む。そして泣く。すごくいい本だった!ままならない日常を送る主人公のオーエンが毎日話しかける石の兵士。戦没者を悼む石の兵士にどうしてそこまで入れ込むの?というのがわかって涙。オーエンが詩を読むくだり、豊かな感性と勇気にすごく力をもらえました。これを我が子が選び、読んでくれるのはすごく嬉しい。

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