リハビリテーション入門 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569793085

作品紹介・あらすじ

小児リハビリテーションの専門医が、リハビリの考え方から具体的な実践方法まで、分かりやすく解説する。障害がよくなるとは必ずしも失われた機能が回復することではない。従来備わっていた機能をのばすことで、失われた機能を補えるようにする過程をさす。そして言語や記憶、情緒などに対する認知リハビリの手法が、子どもの心と運動の発達支援にかなり有効であるというのだ。少しずつであっても、できることは年々増えていく。正しい評価と診断、家庭と社会の適切な対応によって症状は必ず改善する。

感想・レビュー・書評

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  • 小児リハビリテーション医の橋本 圭司先生による書。
    リハビリテーションについて、特に小児分野の視点から解説されている。

    橋本先生の本では、おなじくPHPからでている『高次脳機能障害 どのように対応するか』は、読みやすくて、実際に患者さんにどう接するかという点でわかりやすく解説されたものがある。
    今回の『リハビリテーション入門』もリハビリテーションにおける観念的な部分と、実際場面での方法論とがわかりやすく解説されていた。

    主に小児分野の話が多いので、高齢者特有の疾患についてやスポーツの分野においては考え直さなければならない部分もあると思うけども、根底にあるリハビリテーションの考え方は確認しておかなければならないと思う。
    特に、『病院に通い続けていると、どうもいつまでも「病人」を卒業できないような気がするのです。』(p.44)と言う部分は、ともするとマニアックになりがちな臨床においては問い直さなければならないことだと感じた。

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    【内容(「BOOK」データベースより)】
    小児リハビリテーションの専門医が、リハビリの考え方から具体的な実践方法まで、分かりやすく解説する。障害がよくなるとは必ずしも失われた機能が回復することではない。従来備わっていた機能をのばすことで、失われた機能を補えるようにする過程をさす。そして言語や記憶、情緒などに対する認知リハビリの手法が、子どもの心と運動の発達支援にかなり有効であるというのだ。少しずつであっても、できることは年々増えていく。正しい評価と診断、家庭と社会の適切な対応によって症状は必ず改善する。
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    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    橋本/圭司
    1973年、東京都生まれ。リハビリテーション専門医。医学博士。東京慈恵会医科大学医学部卒業。同大学リハビリテーション医学講座にて臨床・研究に従事。神奈川県総合リハビリテーションセンターで、数多くの高次脳機能障害者の治療を経験した。東京医科歯科大学難治疾患研究所神経外傷心理研究部門准教授、東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座講師を経て、現在は独立行政法人国立成育医療研究センターリハビリテーション科医長
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    【目次】
    第1章 リハビリテーションとは何か
    第2章 大人のリハビリ、子どものリハビリ
    第3章 家族のためのリハビリテーション
    第4章 道具を使ったリハビリテーション
    第5章 毎日できるリハビリテーション
    第6章 未来のためのリハビリテーション
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著者プロフィール

(はしもと・けいじ)
 1973年、東京都生まれ。独立行政法人国立成育医療研究センターリハビリテーション科医長。医学博士。
 東京慈恵会医科大学医学部卒業。東京都リハビリテーション病院、神奈川リハビリテーション病院、東京医科歯科大学難治疾患研究所、東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座などをへて、現職。
 主な著書に『高次脳機能障害 どのように対応するか』(PHP新書)、『高次脳機能を育てる』(看護出版)など。

「2012年 『高次脳機能障害のリハビリがわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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