- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569798998
作品紹介・あらすじ
水深200メートルで十数℃、水深2000メートル以上になると2〜3℃程度しかない。暗く、冷たく、餌に乏しい。これが深海である。こうした環境が深海生物を形作った。特に海水中を浮遊する生物には奇怪で奇妙な形をしたものが多い。人類最後の秘境に暮らす撮影不可能な生物62。
感想・レビュー・書評
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マイナーな生きものばかり載っていて(有名なのはほぼ載っていない)、深海生物好きに一番勧める素晴らしい本。和名がついていない種が多いため、分類や学名についてあらかじめの理解が必要。写真は載っていませんが、特徴のわかりやすい綺麗なフルカラーイラストが載っています。僕は深海生物が好きでよく本を読みますが、一番いい本でした。しかし、深海生物にある程度詳しくなければ難しい本です。ラブカの説明はみんなに読んでほしい!イラストだけでも楽しめます。一匹一匹の説明も多いし、すごくおすすめ!最高の本です!
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実際写真では見られない深海生物をイラストという形で詳細に説明してあるのは普通の図鑑と違って不思議な感じだった。
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深海に生息する魚を紹介する本。
子孫を残す、捕食する、身を守るという目的に対して、種によってやり方が全然違うところが面白いです。
不思議です。 -
そうか、深海生物がイラストというのは、深海で写真なんか撮れないってことなんだ。なるほどなるほど。
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実在する不気味な生き物というのは、ホラー映画やジェットコースターと同じような存在だと思います。
僕はホラー映画もジェットコースターも、ストレスが多すぎてダメですが、不気味な生き物の図鑑とかは結構好き。
こんなの嘘だろう、というようなおかしな深海生物が次々に出てきます。下顎がすっぽり穴開きのヤツとか、顔の前にバイザーみたいなものが付いてるヤツとか。実物を見ても生物だと信じられないかもしれません。
何故かイカタコ比率が高い気がします。深海にイカタコが多いのでしょうか、それとも著者が頭足類好きなのでしょうか。
イラストは全部カラーで特徴を(おそらく)あらわしていて、読みながら感じる若干の気持ち悪さは、期待通りです。一方で、各項のリードコピーは「へんないきもの」を意識しているかなあ、という、ちょっとひねったけどあたらなかったという印象で、残念でした。
本文はライトではありながらそれぞれの生き物の、止むを得ずそんな形態になっている事情がわかります。たとえば「ラブカ」なんかは、古代鮫として教わってきた気がするのですが、そうではないとか。ためになりました(なんのためにかは、わからないけど)。
気になるのは、表紙も本文も、デザインがどうにも古臭いことです。もしかしたらワザとかもしれませんが、全体的にどうも引っかかりました。
あれこれ書いたけど、変わった生き物好きは要チェックです。 -
20110922st