老けたくなければファーストフードを食べるな 老化物質AGEの正体 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
3.21
  • (2)
  • (8)
  • (14)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 120
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569804194

作品紹介・あらすじ

老化の原因となる物質が、ついに発見された!名前は「AGE」で、この物質こそが老化のスピードを決めている。皮膚にしわがよったり、血管がボロボロになったり、骨や筋肉が弱くなったり、認知症やがんの発症にも、この物質が関係している。本書は、この謎の物質AGEの正体を解き明かし、AGEを体の中にためない生活習慣を紹介した本邦初の書。その鍵を握るのは、主に血糖値と食事の内容で、食材と調理法によっては、老化の予防も可能だと力強く訴える。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 老化物質とされるAGEは、高温で加熱された食事から取り込まれる他、
    たんぱく質が高血糖に長期間さらされるとつくられる。
    糖尿病の症状はまさに老化で、合併症のリスクが非常に高い。
    糖尿病の怖さがよくわかる。

    確実性の高い寿命を延ばす方法として、摂取カロリーを減らすことが知られていたが、
    摂取AGEを減らすことにより寿命を延ばせる可能性が示唆されている。

  • 基本的にファーストフードや冷凍食品、お菓子など添加物が多いモノや加工されまくりのものは体に良くないのだな。
    そのメカニズムがわかりやすく書かれていて、けっこうリアルに身に沁みました。
    とりあえずベーコンとポテチをやめて、揚げ物は週に1回くらいにしておこう。
    主食はコメに限る!

  • さらさらっと斜め読み、
    AGEを減らすのはもちろんだけど、レンジの多用もダメだとは・・・。
    なるべく生で、加工度の低いもの。

  • AGEという知識を得ることができたので今後の生活で気を付けていきたい。少しでも質の高い生活を死ぬまで継続したいです。

  • 糖尿病で怖いのは高血糖だけではなく、後からおこってくる合併症です。
    神経障害、眼障害、腎障害がよく知られています。
    心筋梗塞や脳卒中もおこりやすくなります。
    これらの合併症は血管が障害されることが原因です。
    どうして糖尿病では、血管障害がおこるのでしょうか?
    血管障害にはAGE(Advanced Glycation Endproducts)とよばれる物質が関係していることがわかっています。
    AGEとは、タンパクに糖が結合したものです。

    http://ameblo.jp/nancli/entry-11780288667.html

  • タイトルは、当たり前のことを伝えているが、ポイントはサブタイトル「老化物質AGEの正体」がメインテーマ。AGEの研究成果を語る一冊です。血糖値が上がり、糖尿病になり、ヘモグロビンA1cが上がる。この最終形が、AGEとのこと。老化物質が全て悪だとは思いませんが、やはり、早老になったり、早死にはしたくないなら、著者のメッセージを受け止めた食生活を図るべきだと思います。

  • 【読書後のコメント】2012/10/19
    糖化という言葉を最近健康番組などでよく聞くので、借りてみた。著者によると糖分がたんぱく質と結合すると体を老化させるとか、がんや糖尿病の悪化を引き起こすなどかなり怖いことが書かれていた。糖やこんがり焦げ目など、人間が美味しく感じるものが、原始時代には貴重だったが現代人はとりすぎてしまうので問題を起こしているそう。特に、果糖などが悪いと書かれている。甘い物好き・フルーツ好きとしてはショック。

    後半、最新の研究で分かってきた糖化対策が紹介されている。炭によって糖を吸着する方法などがあるそうだが、炭の孔の大きさなどが合わないと効き目が無いらしい。早く糖化をとめる薬など出て欲しいものだ。

  • 資料番号:011480670
    請求番号:498.3  /ヤ

  • 老けたくなければファーストフードを食べるな
    老化物質AGEの正体
    著 山岸昌一

    人の体が老化するのは必ず原因がある。
    最近注目されている老化物質AGEは、その原因の一つといわれている。
    例えば、褐色系や黄色い物質であること。ホットケーキなどきつね色のものを対象としている。
    そもそもAGEとは、タンパク質が糖化して、変質した最終糖化物質である。
    血糖値を高くする作用を持つ食品ほどAGEが作られやすくなっている。
    私たちの体は、まだ縄文時代のころからほとんど人体としては何の変化もしていない。
    変わったものは、身近な食べ物のみ。食べ過ぎて血糖値が上がってしまう状況を作り出してしまう環境だけが変わってしまったのです。
    その結果、世界では12人に1人が盗聴病を患っているのが現状。
    では、どのようにすればAGEを出来るだけ抑えながら摂取することができるのか
    基本的に生野菜や刺身はほとんどAGEが含まれていない。
    そういった生ものを摂取することが第一前提としてあげられる。
    反対に、焼き物・揚げ物・フルクトースコーンシロップといった甘い液体を含む食べ物はAGEを多く含んでいる。
    また、食べ方次第で血糖値をコントロールすることもできる。
    短時間で一気に食べたり、ドカ食いをしてはいけない。
    ゆっくり時間をかけて食べることで、血糖値の上がり方がゆるやかになる。
    AGEは、体内の血管・骨に悪影響を及ぼし、病気に至る作用を働かせる物質なので、今後とも食べる食品や食事のとり方を気を付けるべきである。

全19件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

昭和大学医学部内科学講座糖尿病・代謝・内分泌内科学部門教授。金沢大学医学部卒業。久留米大学医学部教授を経て、現職。内科学会、糖尿病学会、循環器学会の各専門医。老化の原因物質AGEに関する研究で、米国心臓協会最優秀賞、日本糖尿病学会賞、日本抗加齢学会賞を受賞。

「2022年 『最新版 パッと探せる! 糖質量ハンドブック 食材・料理1420』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山岸昌一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×