悪ノ大罪 ヴェノマニア公の狂気

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569809038

感想・レビュー・書評

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  • 中世風世界、ハーレム、大人の雰囲気、切ない思惑などなど。
    全てを兼ね備えた原曲が、全てを兼ね備えた作品となりました。
    際どい内容ではありますが、上手くしつこくないように表現されているように感じました!

    変わらず悪の因果がテーマです。
    全員が人間臭く、何とも不憫ですね。
    グミナ嬢は終始どういう気持ちだったんでしょう?
    表紙の彼女の表情が何とも切ない…。

  • 面白かったです!
    もう単刀直入に面白かったです!
    印象的なのはネルネルネールネ((((

  • すでにボカロ小説ではない気もする。

    彼が得たのは体だけ。
    その先には何も生み出せなかった…なんてことはない。
    結果は全部残ってる。傷跡も全部残ってる。
    めでたしにはならない。

    起こっていることの重大さが、その文章からあまり伝わってこない。とってもひどいことが起こっているのに。
    それはあえて伝えない、見せないようにしているのか、伝えきれないだけなのか。

  • かなりきわどい内容でしたが、とても楽しめました。
    大罪の器の話とか、色々と新しい情報が出てきてこんがらがってしまいました。
    次はコンチータが出るということで、楽しみです。
    (2013/1/10)

  • もっと派手に、大々的にハーレムを作ると思っていた。
    内容が内容なだけに下衆い文章になると思っていたが以外にあっさり読めた。

  • 最初の大罪には相応しいかと

    作品そのものは楽曲を元にしながら、終盤のフレーズに浮かんでいた疑問を潰す意味でも大満足です。
    また、関連楽曲の『プラトーの花』の謎も解かれたのでは? と、思えばその点でも、とってもお買い得。

    主人公「サテリジアス=ヴェノマニア(神威がくぽ)」をはじめ、彼のハーレムに加わることになる多くの周辺人物が以前から抑圧された欲望を抱えていたというのも好印象、前「悪ノ娘」シリーズに引き続き「悪」というありふれた言葉が何が何だかわからなくなってくること、請け合いです。

    反面、作品中で重要な役割を持つ「グミナ=グラスレッド(GUMI)」の人物像があまり見えてこなかったのは残念。
    それはそれでラスト効いてくる要素だとは思うのですが、GUMIファンとしては埋没気味で不満かなと。
    むしろ個人的なところでは最後の最後まで引っ張ることになるだろう「ミクリア=グリオニオ(初音ミク)」及び彼女が抱える因業と狂言回し「アイアール(猫村いろは)」の方が今回目立っていたようです。双方お気に入りですが。

    ところでシリーズ全体を追いかける上で見るとすれば導入編としては上々かと。
    親の影響、受け継がれる因果と言う点でこの「色欲」を最初に持ってきたのは正解と言えます。

    悪ノP/mothyさんの紡がれる大罪シリーズ/エヴィリオス年代記は千年に及ぶ壮大な物語であり、最初から最後まで追いかけるつもりの自分でさえ感動させられる反面、辟易することもあります。
    似た名前、似姿、性格のボカロキャラ達が時代をまたぐ事がある以上、混乱して当然でしょう。
    ある者がある者の生まれ変わりだったり、子孫だったり、モデルだったりと理由は様々ですが。
    ですが、これは見方を変えてしまえばボカロキャラが物語を演じているようでいて、実は好き勝手に物語を作っているんじゃないかなと言う気さえ起こさせてしまいます。時代を跨ぎ行われる忌まわしき事件もある意味では自己責任です。ですので、その時々においてやってる最中彼らは本当に幸せそうでした。

    そう思えば自分勝手、因果応報という言葉がお似合いで必ず待っている悲惨な結末も、それを迎えてしまう愚かな彼らも等しく愛おしい。わたしたちに似ていて。

  • ヴェノマニアが可哀想だった。
    グミナとすれ違いがなければ、このような惨劇は起こらなかったかもしれない。
    ほぼ原曲通りだった。
    愛を求めて様々な女性を虜にしたヴェノマニアの最期は、もの悲しかった。
    悪魔にも利用されただけに見えた。
    ヴェノマニアが哀れに思えたが、彼自身はハーレムを楽しんでいたように見えた。
    だが、一番好きな人に好きだと伝えられないことは可哀想。

  • 七つの大罪シリーズから「ヴェノマニア公の狂気」がノベル化。ヴェノマニア公は記憶を失って近くの町をさまよっていた。仕立て屋・ルカーナは彼の服を仕立てるため、彼の屋敷へ滞在することになる。次第にサジタリアスは記憶を取り戻す。記憶を失っていたのは色欲の悪魔と契約し、儀式を行った際失敗したからだった。彼はルカーナをはじめとしたたくさんの女性をハーレムに加えていく。その途中、好きだった幼馴染・グミナはサジタリアスの兄であるケルビムのことが好きらしいと知った彼は、また術をかける。王妃までハーレムに加えていたサジタリアスを周りは怪しみ、ある日一人の女性がハーレムに加えてほしいとあらわれる。その正体は女装した王妃の恋人だった。やがてサジタリアスは力尽き、大罪の器は真マーロンへと渡る。

  • ここまで全シリーズ読んでおいてなんだけど、小説家としての文章力はあんまりないな?
    世界観・設定・ストーリーは好き。
    シリーズ新刊が出たらまた買おう。

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