日本を、取り戻す。憲法を、取り戻す。

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569810416

作品紹介・あらすじ

国民の生命や財産を守るのは国家の責務。それを憲法が阻むのなら、憲法のほうが間違っている――。自民党きっての論客の緊急出版。

感想・レビュー・書評

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  • 嫌い嫌い言ってるだけじゃ、どうしようもないから、自民党側の意見を読んでみようと思った時に、一番まともに話が出来そうなのが石破さんかな…と。
    まぁ、そこは当りで。
    当り前っちゃ当たり前なんだけど、彼らも日本を、いぃよ~に打っ壊してやれとか思ってる訳じゃなく、彼らなりに真摯に考えてやってるんだな~って。単なる悪党の悪巧みじゃないんだな~彼らなりに国を想ってるんだなって事が解ったのが、とりあえず収穫。
    ただ、この石破さん、なにがこの人をこんなに胡散臭く見せるのかって、よく観察すると、封建時代の主従関係みたいなものを現在の自分の立場に持ち込もうとしてるのが可笑しいんだなって気付く。
    身内のはずの安倍さんに対する敬語「全力でお支えする」とか、外の人に向けて書いてる本に使う言葉じゃないよね。イマドキ新入社員だって自分の会社の社長の言葉を社外の人に伝える時に社長に対して敬語は使わない事くらい知ってるよね。その辺が不気味なんだな~って。
    きっとこの人は頭イイ人だから、自分が「お支えすべき主君」の為に論戦張ってる。これが、「反原発!護憲!」を唱える人が主なら、それはそれで、ちゃんと説得力のある見解を示すことが出来るんだろう。
    その盲従っぷりが、デキル人だけに怖い。
    自分は、「国民の皆様」とは一線を画した別の所に居るんだって意識がキモい。
    国民の一人として、自民党の一人として、っていう平たい地平に立った発言は一個もない。
    せっかく解り易く自民党の見解を説明できてるのに、その立ち位置のせいで、全部が胡乱な印象。

  • 能天気に冷戦時代に合った体制の墨守を主張する勢力より、環境の変化を論じる方がまともだと思うが、本人の主張と言うより幹事長として党の見解を述べている印象。
    書くのは幹事長として、首相は自分の言葉で説明する必要があるのではないか?

  • 先の参議院選(平成25年7月21日投開票)で自民党が圧勝し、ねじれが解消された。
    本書は、その参議院選前(平成25年7月8日)に緊急出版された、自民党幹事長の石破茂(鳥取県八頭郡出身)代議士の書。

    タイトルの通り、日本と憲法についての書。
    自民党は党是として、憲法改正(自主憲法の制定)を挙げている。
    党として「日本国憲法改正草案」を平成24年4月27日に決定しているのだが、その知名度は低い(あるいはマスコミにより悪意的に報じられている)。

    この憲法改正の意義や内容の紹介をかなりわかりやすく、噛み砕いて紹介されている。
    はっきり言って、票にならない憲法改正の話題だと思う。が、あえて参議院選挙前に、自民党が何を考えているのか、石破茂が何を考えているのか、どう向き合っているのかということについて、その真意を伝えることは意味のあることだったと思う。

    賛否両論あろうが、賛否すらできないような状況にはしてはならないと思う。
    憲法に関して、僕の知識もかなり低いので、読みやすい本書はとてもためになった。
    また、護憲論者の本も合わせて読んでみたいと思う。

    なお、本書巻末には、自民党の「日本国憲法改正草案」が添付されている。
    また「日本国憲法改正草案 Q and A」はサイトでも見ることができる(PDF書類としてダウンロード可能)
    http://www.jimin.jp/policy/pamphlet/pdf/kenpou_qa.pdf

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    【内容(amazonより)】
    日本にとって喫緊の課題は経済と安全保障の立て直しです。どちらも日本の構造的な部分に根差した問題ですから、抜本的な改善のためには憲法改正が必要になります。国民の生命や財産を守るのは国家の責務です。それを憲法が阻んでいるのであれば、それは憲法のほうが間違っているのではないでしょうか。
    よく「政治不信」と言われます。読者の皆さんも、あるいは「政治家は嘘つきで、裏で何をしているか分からない」と思っておられるかもしれません。しかし問題なのは、われわれ政治家の側が勝手に「国民不信」に陥り、本当のことを勇気を持って語らずにきたことなのだ――私はそう思っています。
    わが国は危機的状況にあります。でも、いまみんなで立て直すことができれば、まだ間に合う。そのためには嫌われることを覚悟で真実を語り、国民に判断してもらわなければなりません。だからこそ、私たち自民党は、憲法改正を語り続けているのです。(本文より抜粋)
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    【目次】
    第1章 いわれなき批判に反論する
    第2章 政治を、取り戻す
    第3章 日本を、取り戻す
    第4章 いま、そこにある危機に備える
    第5章 尖閣を守る、日本を守る
    第6章 自衛隊から国防軍へ
    第7章 国家的な緊急事態に備える
    第8章 憲法を、取り戻す
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著者プロフィール

1957(昭和32)年鳥取県出身。慶應義塾大学卒業後、三井銀行(現三井住友銀行)に入行。1986(昭和61)年、29歳で衆議院議員初当選、以来9期連続当選。農林水産政務次官、農林水産総括政務次官、防衛庁副長官、防衛庁長官を経て、2007(平成19)年に防衛大臣、2008(平成20)年に農林水産大臣。自由民主党では過疎村対策特別委員長、安全保障調査会長、高齢者特別委員長、総合農政調査会長代行、政務調査会長等を歴任。2012(平成24)年から自由民主党幹事長を務める。主な著書に『職業政治の復権』、『国防』、『国難』、共著に『坐シテ死セズ』、『軍事を知らずして平和を語るな』、『こんな日本を作りたい』など。

「2013年 『国防軍とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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