- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569813202
作品紹介・あらすじ
すべてのリーダーが読むべき珠玉の名著! 日台友好を心から切望するアジア最高の政治家が安倍晋三総理に贈る、感動のメッセージ。
感想・レビュー・書評
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指導者は、常に前線にたち、随時大局にたって
決断。永遠の肯定という哲学と理念に従い、その時、その時を大事にして、目の前に突きつけられた、義務を誠実に
果たすことだけに専念詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
台湾の前総統の李登輝による最高指導者に求められる条件について。
指導者の立場にある人、指導者を目指している人が本書の主たる対象だと思います。ただし、台湾の政治・歴史にかなり割かれているため、台湾に興味がない人はつらいかもしれません。逆に台湾の政治・歴史に興味がある人は、さらに面白いと思います。
また、自身が学んだ日本の戦前の教育、及び、キリスト教信仰を肯定し、それらに基づいた指導者論を展開しているところが興味深いです。
私が本書だからこそ学べたことは第一に「指導者の姿勢」です。
1.信仰や死生観が最重要要件
2.カリスマに頼らない
3.組織のアイデンティティ確立の重要性
第二に、「指導者の技術」です。
1.組織を発展の過程:「初期条件と目標と戦略」
2.決断と判断の違い:判断は人の力を有効活用し、決断は自分で。
3.人事の要諦:親族・腹心の重用ではなく「人間を徹底的に調べ、冷徹な心で臨む」
指導者は能力・知識などの技術レベルの高さだけでなく、それに加え、哲学・道徳など人間力のレベルの高さが求められることが基本的な主張になっています。大物が自身の経験に基づいて書いてあるので、説得力があります。ただ、指導者論なのか自身の功績のアピールなのかよくわからないところが多かったことが若干微妙でした。