ファタモルガーナの館 ―あなたの始まりを告げる物語―

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 23
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569820026

作品紹介・あらすじ

不気味な館にまつわる謎解きをメインに、WEB上で大人気となったサスペンス同人ノベルゲームを、原作者の手で小説化!

感想・レビュー・書評

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  • ホラーゲームのノベライズ。ゲーム未プレイ。
    ノベルゲームというものを知らなかったが、文章を読み進めることを主体とするゲームらしい。
    メインストーリーは、過去のエピソードを知ることで、主人公が記憶を取り戻していく形式。
    全体的にはグロめで鬱な雰囲気。
    どんでん返し的な、予想外の展開も多い。
    所々に微かな希望もあって、読後感は悪くない。
    ホラーゲームが好きな人、暗めの物語が好きな人なら十分に楽しめそう。

  • 記憶を失った「あなた」は謎めいた女中に導かれ、かつて館で起きた陰惨な事件を巡っていく。年を重ねない女中、転生するかのごとく時代に関わる白い髪の娘、そして「あなた」の正体――。数々の謎を追いながら、やがて館の呪いという真相に迫っていく。果たして悲劇の先に、救済は存在するのだろうか。

    茨乃さんのメイドさんに釣られて原作知らないままに買ったけど、結構面白かった。
    自分の姿さえ影にしか見えない記憶のない主人公を旦那様と呼ぶ謎の女中さんがとってもミステリアス。最初の館に纏わる三つのお話は、それぞれに悲劇的な結末を迎えて切ない。特に三つ目の夫婦の話が辛い。白い髪の娘何者かと思ったら、次の章はまさかのそれは貴方ですみたいな展開だし。ここでまず驚かされて、その後さらにミシェルの話でさらに驚かされて。え、女中さんと彼そういう関係?と驚き、さらに魔女の話で三度驚かされるという。二転三転する展開に目が離せなかった。
    ちょっとラストはよく分からなかったけど、最後は魔女もミシェル達も救われた感じでそこは嬉しい。
    結局ファタとはどういう意味だったんだろう?

  • 二転三転とする展開や今までの前提条件が思いっきり崩れることが何度もあって、そのトリック自体は少し食傷気味になってしまった。

    前半の話はちょっとした擦れ違いによって不幸になってしまった男たちの話。
    後半は物語の根源に関わるような話。

    白い髪の娘とミシェルの正体が意外というか驚きだった。

    どの人物も自らを守るために行ったものであり悪ではないはずなのに、結果的に最悪な事態を巻き起こしてしまったのが残念だった。

    最後は救われたということなのだろうか。
    彼らに幸あらんことを。

    この摩訶不思議な館に行ってみたい。

    個人的にはヤコポのビジュアルが好き。

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著者プロフィール

『レイトン教授VS逆転裁判』等のゲームデザイン、シナリオを担当。自身を中心とした制作チームによる同人ゲーム「ファタモルガーナの館」で人気を博す。小説はほかにMF文庫J刊「モーテ」等がある。

「2016年 『ファタモルガーナの館-The house in Fata morgana- あなたの原典に至る物語Ⅴ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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