悪ノ大罪 五番目のピエロ

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  • PHP研究所
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569823942

作品紹介・あらすじ

「悪ノ大罪シリーズ」の『眠り姫からの贈り物』の続編! 孤児の少年レミーは『五番目の道化師』として夜毎に暗殺稼業に精を出す……。

感想・レビュー・書評

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  • 後半の情報量が半端なかったです。
    怒涛の展開でした。

    原曲のピエロは哀れな最期を迎えたようでしたが、今作ではきちんと愛されてはいたんですね。
    悠久の魔道士が個人的に不憫に感じます、ちょっと目も当てられません。
    そして女剣士も気の毒です、ただでさえ巻き込まれやすく苦労人なんだから、もう解放させてやってくださいって感じです。

    続けざまに読んでいるのに、複雑でわからなくなってきました…!(笑)

  • 大きなものに動かされて生きている。
    それが自分の意思だったのか、自分以外の何かの意思だったのかすら、もう分らない。
    しかし、それに向かって生きることしか知らない。
    長い時が経ち、争いの意味すら分からなくなりながらも。

    欲しかったものは何?
    世界の破滅?

  • うーん、正直『大罪シリーズ』の中ではワーストかもしれません。
    シリーズ全体を貫き、また散々焦らされ続けた怒涛の種明かしが終盤になって一挙に行われるのですが、それが一気呵成に過ぎて超展開にしか見えないのが難点です。

    読者としても情報量が一巻に詰め込むにはしては膨大過ぎて消化しきれないと思いますし、それが本題では無いとは言え「メリゴド高地の決闘」が戦闘的には肩透かしに過ぎます。
    エルルカの正体=○○○○については、今回明かされた情報を抜いてもそれなりに納得は出来ますし、実際後付ではないように感じられます。
    ですが、これまで断片的にも触れられず、周辺ブックレットなどで語られていたに過ぎない紀元前の真実など、あと一巻分あれば余韻も深く感じられたのかなあと思います。

    ジュリアとレミーとの間ですれ違う親子関係などは今までの作品における配役を踏まえて考えるとぐっと来るものもありますし、器にされた”彼女”の最期に関してもいい〆方でした。
    ただ、仮面云々って確実に後付だろ!?
    どんでん返しにしても、悪魔の正体がそれってどうなのよ? 後者はともかく前者については気になって仕方がないです。

    ともあれ、扱っている事件が多過ぎてダイジェスト風に収まったのが不満点。
    赤猫の彼女の生前の姿がようやく見れたのは満足点。
    個人的にはここで明かした設定を上手く終局に向けてまとめられるか、不安半分期待半分と言ったところです。

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