発達障害に気づかない母親たち

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  • PHP研究所
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569827797

作品紹介・あらすじ

子育て・仕事・人間関係がうまくいかないのは、発達障害のせいかもしれません。専門医が語る、もっとラクに生きるためのヒント。

感想・レビュー・書評

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  • 自分の親は発達障害だったんだと思った。
    私を発達障害扱い自閉症扱いし親戚に吹聴していたが、自分やんと今更ツッコミいれたくなった。
    小さい頃からアニメや漫画で見る母親や親像とのあまりのちがいに戸惑いがあった。
    (お母さんが毎日ご飯作るらしい、優しく抱きしめたりしてくれるらしい、等本当にそんなことあるの??所詮アニメの世界の中の話でしょ?みたいな感じ。今みると、みさえとかすごい普通のお母さんなんだな、うちが変だったんだとわかる)

    自分はAC気味でグレーゾーンな特性も併せ持ってるなと思うけど発達障害ではないと思う。
    だからこそ、母親が発達障害で子供がそうじゃないと、ものすごい溝ができる。
    大人になってからは「この人頭悪いな」と思って接してしまう。
    理解はできるが、それまでにやられたことを考えると実害くらってる以上なかなか寛容にはなれない。
    父親は母親を褒めてカバーできるところはカバーして頑張っていたが、子供を犠牲、サンドバックにして母親の機嫌を取り戻そうとするところもあり、いきつくところやはり子供は犠牲になりやすいのだ。
    発達障害の女性には将来子育てするとき、このような本を読んで自分を戒めてほしい。

    あんまり母親を擁護しすぎない感じが好印象だった。気をつけるべきことが具体的だった。

  • 発達障害を持つ母親が意外に多いことに驚かされる。そしてその事に気付かず、自分の子供に辛くあたり家族がうまく行かなくなる。夫はうまく行かない家庭を母親に任せ、逃げ出してしまう。
    夫が妻のことをもっと知る事が大事なのだと思う。妻の育ってきた環境を、妻の親との関係を知る事が必要だ。

  • 女性に焦点をあてた発達障害の本。
    1章~3章は・発達障害の様子(感情のコントロールがうまくいかないや、家事や夫婦関係のやり取りがうまくできない。)
    女性の発達障害の特徴
    (PMSが発達障害のない人がレベル1であれば、ある人はレベル6。自分を傷つける方向へいく。浪費や来客の応対が順序だてて出来ない。必要以上に他人に依存的になる)機能不全家族やアダルトチルドレンについて、4章・5章は、発達障害がある人がどのような支援を受けれるのか。(夫婦関係の結びつきを強くする。職場や親のグループに味方をつける)など生きやすくする為のスキルが書いてあります。

    男性よりも妻・母親とはこうあるべき・自分以外の人の助けをしなくてはいけない所が、大変なんですよね。

    体験談も豊富に収録されて、読みやすいです。

  • 子育てに悩む発達障害当事者の母親のための本。
    母親に対してサポーティブであるように「あなたは悪くない。よく頑張っている」というトーンで書かれている。
    発達障害の親にいいようにされた子どもの立場からするとなんとも歯がゆくイライラする。

  • 発達障害というと、落ち着きがない・キレやすい・じっとしていられないなどの衝動的なところや、人の気持ちがわからない・コミュニケーションが苦手などの特徴があげられる。しかし、女性の場合は、ぼーっとしていたり、あちらこちらに注意が移り集中できなかったりする「不注意優勢型ADHD」のタイプの人が多い。男の子の発達障害であれば、「どらえもん」に出てくるジャイアンのように、カチンとくるとすぐに暴力をふるうなど派手な問題を起こすため、大人の目にもとまりやすい。それに対して女の子の発達障害は、不注意でぼんやりしていて、すぐに自分の世界に入り込んでしまうのびた型で、派手な問題行動がないのであまり目立たず、周囲も障害があることに気づきにくい。女性の発達障害は少ないのではなく、周囲に気づかれにくいだけ。問題が顕在化するのは母親になった時。アダルトチルドレンだったりすると、その結果、子どもの健やかな成長に欠かせない「母親との愛情関係」を自分自身の子どもと築くことができないこととなる。本書は転ばぬ先の杖として読む指南書。きめ細かな心配りのできる己でありたい。

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著者プロフィール

1973年、福島県立医科大学卒業、神経精神科入局。79年、医学博士。84〜85年、アメリカ・エール大学児童精神科留学。93年よりロマリンダクリニック心療内科勤務。2001年、福島県立医科大学神経精神科助教授。03年、福島学院短期大学福祉学部教授。06年、福島学院大学大学院附属心理臨床相談センター所長。1990年に大腸ガンを発症し、切除手術を受けるが、7ヵ月後に再発(肝転移)。ガンの食事療法「ゲルソン療法」を簡略化した「星野式ゲルソン療法」を考案・実践し、克服した経験を持つ。また、自らが発達障害の一つであるADHD(注意欠陥・多動性障害)であることを公表している。

「2017年 『ガンを食事で治す星野式ゲルソン療法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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