ストーリーで読む 世界で通用する人のための勉強入門

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569828695

作品紹介・あらすじ

世界で通用するエリートになる学び方って、こういうことだったのか? 女子高生の主人公とともに体験する、目からウロコの勉強法!

感想・レビュー・書評

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  • 世界市民としてグローバルに通用するスキルが俯瞰的に書かれています。
    勉強法ではなく、勉強する上での素養についてに近い記述です。

  • ・MOOCs Coursera/edX/Udacity
    ・英語を勉強するのではなく、英語で勉強する。
    ・知識を集めて記憶するのはコンピュータに任せる。必要なのは考える力、創造する力。
    ・面倒くさがらずに始めるかどうかで、差がつく。やると決心したら、とにかくすぐ始める。
    ・ほんとうの意味の『グローバル化』とは、どこでも生きていけるような力を身につけること。
    ・ほんとうの私は、自分の内側ではなくて、相手との関係の中にある。自分を取り巻く社会の状況に無関心でいると、いつまで経ってもほんとうの自分なんか見つからない。
    ・自分の価値観に気づき、それを言語表現することは、自分の軸を確立していく作業である。エッセイでも、ただ『僕はピアノをやってました』と書くよりは『ピアノでジャズセッションしたときに感じたこと』としてコミュニケーション術の話にまでもっていけたら、奥行きのある文章になる。うまい文章表現をしようなんて思わなくていい。それを読む人との対話だと思って書けばいい。すべてのものに対して『対話する』という意識をもつといい。
    ・だれよりも自分が一番強く願わなければ、夢はかなわない。したいかどうかは自分自身が決めること。
    ・人生の目標というのは、『自分がどういうことで社会を変えていけるか』『社会にどのような価値を提供する人間になりたいのか』というもの。
    ・自分は何をしたい、何ができるということを、自らどんどんアピールしないといけない。
    ・ある社会の中で対等にやっていこうと思ったら、そこの流儀に馴染まなくてはいけない。そこに順応していく力が必要になる。
    ・社会に対して価値を提供し、問題を本当に解決していきたいのであれば、ビジネスとしてちゃんと成立するものにして、循環的なものにしていかなければ続かない。

  • ■世界市民になるための7つの力
    1セルフコンフィデンス
    まずは自分に自信がないと行動ができない。自己肯定力

    2教養力
    自分はどう生きるか、どう世界を変えていけるのかを考えるためには少なからず「知識」、「知恵」、「情報」が必要。

    3問題設定力
    自分や社会の置かれてる状況を正確に把握して問題を設定する。

    4クリティカル・シンキング力
    物事を鵜呑みにせずに真実を見極める批判的思考のこと。

    5創造力 世界を新たに作り変えていく力。
    6コミュニケーション力
    7実行力
       
    本書は、海外留学に必要なTOEFL及びSAT対策や、お金がなくても海外の大学の講義が受けられるMOOCs(大規模公開オンライン講座)を紹介するなど、具体的な情報を提供する一方で、心構えだとか物の考え方だとか、若者を啓蒙することに一層の重きを置いている。
    例えば、「『自分という人間は何者なのか』を一生考え続けていくことこそが人生だ」とか「人生の目標は『社会にどのような価値を提供する人間になりたいのか』という見地で考えよ」とか、その主張は相当に骨太である。

    現在、世界は欧米の価値観によって動いており、
    その価値観を体得しなければ世界では何もできない、というのが本書の立場。
    そのためには、まず英語を使えるようにしなければならない。
    しかし、それだけでは足りず、
    日本には謙譲の美徳があるが、
    「発言しない」=「存在しない」という価値観のもとで動いている世界では、
    自分の殻を破って前に出ていき、
    自分のポジションをもぎ取るぐらいの心意気がなくては通用しない、ということ。


    ■印象に残ったところとしては、
    ・『何をするためにこの世にいきているのか』
     『社会に対してどのような価値を提供する人間になりたいのか』
     『自分という人間は何者なのか』——。そいうことをしっかりと考えることが大切
    ・やると決心したら、とにかくすぐ始める
    ・ほんとうの意味の『グローバル化』とは、
     そういうどこでも生きていけるような力を身につけること
    ・何の疑問ももたずに、漫然と生きていたのでは見つからない
    ・どんなことも、メリットしかないなんてことはあり得ないし、
     デメリットしかないということもあり得ない
    ・ピケティ教授は、現在の資本主義の制度が相対的な不平等を助長し、
     結果として社会が不安定化するリスクに警鐘を鳴らしている
    ・自分の思考の幹を太く、豊かにしていける。それが教養というもの
    ・つまり、”ほんとうの私”というのは、自分の内側ではなくて、
     相手との関係の中にあるんだよ
    ・自分の信ずるところに従って行動するという大事な点を忘れてはいけない
    ・すべてのものに対して、『対話する』という意識をもつといい
    ・ほかの人がなんと言おうと、だれよりも自分が一番強く願わなきゃ、
     夢はかなわない
    ・『社会に対して自分は何ができるかということを、
     世界規模の視点から考えてそのために率先して行動していける人、
     社会をよりよく変えていくために労力を惜しまない人』
    ・現実的なところでは、その国の人間であるけれども、
     グローバルな視点で自分たちは『世界市民』だ、『地球市民』だ、と考え、
     行動するリーダーシップをもった人が増えることが望ましい
    ・自分は何をしたい、何ができるということを、自らどんどんアピールしないといけない
    ・『自分の状況を当然と思ってはいけない』
    ・だけどそこで言わなかったら、『仕事していない』『何も考えていない』と言われます
    ・相手の立場になって考える。自分だけの視点、現代日本の感覚で考えていたんじゃダメ
    ・貧困層はお金がないというのは、ある意味事実ですが、
     だからといってビジネスが成り立たないというわけではない
    ・「現地の人のためになる」と考えても、それはあくまでこちらの視点でしかない
    ・2000時間というのは、英語を使えるようにするための最低ライン。
     僕は、最低限2000~2500時間やらなきゃダメだろうなと思っている
    ・こんなふうになりたい、と思える理想像をもつ。そして、あんなふうになれるかと、
     考え、行動する。そういう指針となる人が具体的にいると、目的がブレにくい
    ・きみたちの時間は限られている。だから、他人の人生を生きたりするようなことをして無駄に過ごしてはいけない。
     常識や既成概念にとらわれてはいけない。それは他人の考えた結果で生きているということなのだから

  • 今現在、日本人が「グローバル人材」になるために必要な行動、そして、こどもにどんな教育を受けさせるべきかを考える事例になります。

    物語調でとても読みやすいですが、日本人向けサービスや、日本人向け大学が目指す「グローバル」は、絶対に追いつけない違いを理解することができるでしょう。

    外国から日本の大学に留学したいと思う人がいないだろうということも、容易に想像ができます。

    外国に出て行くのは、日本を捨てる行為ではなく、日本人として、日本の存在感と存在意義を示し続けるためには必須の行動であることが実感できるはずです。

  • ビジネス本小説好きなので読んでみた。
    とにかく、英語は重要なんだということがよく分かった(『世界で通用する』だから当たり前けど)。
    前から話には聞いたことあったけど、ムークスという大学講義をインターネット配信したサービスで、アメリカの名門大学の講義を無料で受けることもできるらしい。日本ではなかなか流行りそうにないけど、海外では社会人も使ってるのだろうか。
    そういえば、TPPに日本が参加を決めたのは、大筋合意をした12カ国の中では最も後ということを初めて知った。まあ、アメリカが抜けるとか聞くけど。

  • 7つの力
    ①セルフコンフィデンス
    ②教養力
    ③問題設定力
    ④クリティカル・シンキング力
    ⑤創造力
    ⑥コミュニケーション力
    ⑦実行力

    国際バカロレアの基準
    ①Inquirers
    ②Knowledgeable
    ③Thinkers
    ④Communicators
    ⑤Principled
    ⑥Open-minded
    ⑦Caring
    ⑧Risk-takers
    ⑨Balanced
    ⑩Reflective


    事業プランの書き方
    ①Problems
    ②Solutions
    ③Network
    ④Market Opportunity
    ⑤Resource/Technology
    ⑥Competitors
    ⑦Market Strategy
    ⑧Financing Planning
    ⑨Management Team
    ⑩Goal

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著者プロフィール

慶應義塾大学経済学部特任教授、Institution for a Global Society株式会社代表取締役社長、一橋大学大学院特任教授を兼任。
慶應義塾大学経済学部卒業、INSEAD MBA、HEC国際金融修士、筑波大学博士課程修了。博士(経営学)。
主な業績
 『AIとビッグデータは人事を変える』朝日新聞出版、2016年。
 『ハーバード、オックスフォード…世界のトップスクールが実践する考え
 る力の磨き方』大和出版、2013年。
 『なぜ、日本では本物のエリートが育たないのか?』ダイヤモンド社、
 2012年。

「2019年 『フィンテックの経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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