未来から選ばれる働き方 「会社がなくなる時代」のキャリア革命 (PHPビジネス新書)
- PHP研究所 (2016年4月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569830117
作品紹介・あらすじ
CI(コネクティング・インテリジェンス)とは? 新しい働き方を見つけた二人がこれからのキャリア、飛躍するためのスキルを語る。
感想・レビュー・書評
-
発行は新しいが古い、神田さんの方は流石の安定感
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「今の【会社】という形式は、一旦2024年ですべて消滅する」
こんな衝撃的な話から始まる。
確かに、今のこの会社の状態を維持出来ないことを、みんな何となく感じ取っているはずだ。
その漠然とした感覚を明確に説明している。
「社会の変化」「働き方の変化」「グローバル化」「人口増加」「IoT」「人工知能」・・・
あらゆることの未来図を考えると、現在の会社のほとんどが、今の状態を維持出来ないという。
それは当社も同じかもしれない。
普通に考えて、既存業務が8年後も同じ状態とは思えない。
そして今は稼げてない業務が会社の柱になっているとは思えない。
結局、会社は形を変えて、次の状態に変化しているはずである。
そんな時に我々はどういう働き方をすればいいのか。
「会社」というよりも「社会」から選ばれる人材になれるのか?
未来から選ばれる働き方とは何なのか?を説いた一冊。
(2016/5/1) -
kindleで100円なりの内容。
-
経営コンサルタントで多くの著書を出版している神田昌典氏と製造派遣を展開するUTグループの創業者である若山陽一氏の2人がこれからの時代の働き方について書いた一冊。
ITの普及によって現在の会社組織やAIの発展で従来の仕事がなくなったりと社会が大きく変化しようとしている今、経営コンサルタントととして社会全体的な視点での神田氏の指摘と経営者として自身の経験や自社での制度などから若山氏が働き方の今後を問う本書は非常に考えさせられるものがありました。
変遷激しい製造業界で派遣社員の常識を覆しながら役職エントリー制度などのモチベーションを持続させる制度を活かし、組織としてひとりひとりのキャリア形成を援助する若山氏の取り組みは読んでいて非常に画期的だと感じました。
UTグループ執行役員の小野氏の体験談を通じて当初意欲のない人に対して派遣先にチームで派遣するなどを行ってモチベーションを上げる仕組みがうまく作用してると感じました。
また、神田氏のハイブリッド型人事での個人それぞれに適した働き方はこれからスタンダードになっていって欲しいと感じました。
コネクティングインテリジェンスやマーケティングピラミッドなど一貫性を大事にすることやワンワード・エクイティなどこれからの時代のビジネスにおいてキーワードとなるであろうことも紹介されており勉強になりました。
ただ残念ななところもあり神田氏の心のズレをなくすというところは簡単に述べられていますが読んでいて腑に落ちない部分はありました。
本書ではこれからの時代について有用なこともあれば疑問だと思う部分もありました。
ただ、両氏の取り組みは先進的で素晴らしいものだと感じました。
これからのキャリアを描いて未来を素晴らしいものにしたいと感じた一冊でした。 -
未来から選ばれる働き方は企業に頼る仕事ではなく、個人の能力が複数の会社に利益をもたらす。
そして、個人にとっても企業にとっても相互に利益をもたらす。
会社は雇用する必要がなく優秀な人材を確保することができ、個人は会社に縛られることがなくなります。
会社に依存する仕事はこれからどんどん減ってきます。その中でどのような働き方がこれからの40代、50代の人たちが本気で考えなくてはならない時代になる未来書でした。
ライフシフトと神田さんの想像している未来は似ていると感じた一冊でした。
-
・Mktgピラミッド:L1ビジネスモデル(自社視点)L2顧客へのメッセージ(顧客視点)L3地域社会に対するリーダーシップ(地球視点)・意図と行動の一致、ワクワクした感情と思考を一致させる。そうすることで、自身の振る舞いに対して責任を持つようになる。・自分でイニシアチブをとって、何かを作り上げると、人は大きく成長する。
-
・「コネクティング・インテリジェンス(CI)」とは、内面と外面のズレをなくし、常にそれらを一致(コネクト)させていく知性。勇気をくじかれたときでも、再び立ち上がる力の源泉。もともと知行合一といわれていたように知ること(内)=行うこと(外)という態度は、古来より当然に尊重されてきたことだが、日常のすべてが情報化され、内と外を隔てていた壁が透明になっていくこれからの時代には、ズレをなくす能力を持つ人や組織は、驚くほどの影響力を放てるようになる。CIをもつと、個人は内へ思考を掘り下げ、自らの本質を発見し、その本質を発見し、その本質を外へ表現・行動していくことで、揺るぎない軸を持てることになる。それが、先の見えない状況でもあきらめず、困難に打ち勝つ力の源泉となる。