未来から選ばれる働き方 「会社がなくなる時代」のキャリア革命 (PHPビジネス新書)

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569830117

作品紹介・あらすじ

CI(コネクティング・インテリジェンス)とは? 新しい働き方を見つけた二人がこれからのキャリア、飛躍するためのスキルを語る。

感想・レビュー・書評

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  • 発行は新しいが古い、神田さんの方は流石の安定感

  • 「今の【会社】という形式は、一旦2024年ですべて消滅する」
    こんな衝撃的な話から始まる。
    確かに、今のこの会社の状態を維持出来ないことを、みんな何となく感じ取っているはずだ。
    その漠然とした感覚を明確に説明している。
    「社会の変化」「働き方の変化」「グローバル化」「人口増加」「IoT」「人工知能」・・・
    あらゆることの未来図を考えると、現在の会社のほとんどが、今の状態を維持出来ないという。
    それは当社も同じかもしれない。
    普通に考えて、既存業務が8年後も同じ状態とは思えない。
    そして今は稼げてない業務が会社の柱になっているとは思えない。
    結局、会社は形を変えて、次の状態に変化しているはずである。
    そんな時に我々はどういう働き方をすればいいのか。
    「会社」というよりも「社会」から選ばれる人材になれるのか?
    未来から選ばれる働き方とは何なのか?を説いた一冊。
    (2016/5/1)

  • kindleで100円なりの内容。

  • 経営コンサルタントで多くの著書を出版している神田昌典氏と製造派遣を展開するUTグループの創業者である若山陽一氏の2人がこれからの時代の働き方について書いた一冊。

    ITの普及によって現在の会社組織やAIの発展で従来の仕事がなくなったりと社会が大きく変化しようとしている今、経営コンサルタントととして社会全体的な視点での神田氏の指摘と経営者として自身の経験や自社での制度などから若山氏が働き方の今後を問う本書は非常に考えさせられるものがありました。

    変遷激しい製造業界で派遣社員の常識を覆しながら役職エントリー制度などのモチベーションを持続させる制度を活かし、組織としてひとりひとりのキャリア形成を援助する若山氏の取り組みは読んでいて非常に画期的だと感じました。
    UTグループ執行役員の小野氏の体験談を通じて当初意欲のない人に対して派遣先にチームで派遣するなどを行ってモチベーションを上げる仕組みがうまく作用してると感じました。

    また、神田氏のハイブリッド型人事での個人それぞれに適した働き方はこれからスタンダードになっていって欲しいと感じました。
    コネクティングインテリジェンスやマーケティングピラミッドなど一貫性を大事にすることやワンワード・エクイティなどこれからの時代のビジネスにおいてキーワードとなるであろうことも紹介されており勉強になりました。

    ただ残念ななところもあり神田氏の心のズレをなくすというところは簡単に述べられていますが読んでいて腑に落ちない部分はありました。

    本書ではこれからの時代について有用なこともあれば疑問だと思う部分もありました。
    ただ、両氏の取り組みは先進的で素晴らしいものだと感じました。
    これからのキャリアを描いて未来を素晴らしいものにしたいと感じた一冊でした。

  • 「会社がキャリアストーリーを描いてレールを用意する」時代ではなくなった。会社が描けないなら、もはや描けるのは自分しかいない。

  • "価値観は社内ではなく社外で創られる時代になったという点、その一環の業務を行なっている私にはかなりしっくり来る内容だった。
    社外のリソースをどう活かすか、はたまた、その活かされる役割である場合は何を提供できるかは今後のポイントの一つになりそう。

    体験談から、マインド面の解説まで幅広い内容で、多くの気付きがある一冊。
    これからの時代の働き方を考えさせられました。


    ----------------

    ◆社内で価値を創る時代から、社外で価値が創られる時代になった
    ⇒社外の場所・人間からアイディア・資産が産まれる

    例)Airbnb
    場所と人をつなぐマッチングの場を提供
    ⇒「安く快適に宿泊できる」「デッドスペースで小遣い稼ぎ」の価値は、社員の携わらない場所で発生する

    例)UBER
    運転手と人をつなぐマッチングの場を提供
    ⇒「安く移動できる」「空いた時間で小遣い稼ぎ」の価値は、社員の携わらない場所で発生する

    ※これが従来のホテル・タクシー会社なら、従業員⇔顧客の間で価値が発生していた

    例)クラウド・ファンディング
    ”社外で資産が調達できる”を確立したシステム
    ⇒新しいアイディアさえ持っていれば、社外のリソースで資金調達が出来る


    ◆従来の”会社”がなくなる時代で求められる人材とは?
    ⇒「変容型のリーダーになる」ことと、「変容型のリーダーを育てる仕組み」をつくること

    【管理職】には3つのタイプが有る
    1)ソーシャライズド・マインド
    ⇒所謂、”指示待ち族”。周囲からの目を気にして、自分に責任が押し付けられないように上司から明確な指示を待つ
    2)セルフ・オーサリング・マインド
    ⇒自身の信念や計画に基づいて、着実に仕事を進める人
     新しいスタイルを取り入れる事が苦手なので、経験が通用しない世界では目覚ましい成果が残せない

    上記2つはロボットに置き換えられる可能性がある、非クリエイティブ思考

    3)セルフ・トランスフォーミング・マインド
    ⇒過去の成功体験を持っていながら、それに捉われず、柔軟な発想が出来る
     「自分の殻を破って成長し続けたい」「変化を乗り越えて、新たな領域を開拓して行きたい」というマインドを持つ人材

    このセルフ・トランスフォーミング・マインドを持つ人材は、
    多くても組織に7~8%、普通は1%しか居ない。この人材をどう産み出すかが、これからの課題になる


    ◆何を持って正社員とするか?
    ネットワーク型の組織になれば成る程、その境界線が不要になる
    ⇒チームのビジョンにコミット=正社員という定義でも、契約社員や業務請負でも可能である


    ◆多様な人たちを束ねるプロデューサー・マネージャーは、”感情を説明する”訓練をしておくと良い
    日本人は「言わなくても察してくれる」という文化で育っているので、感情の説明が苦手
    それでは自分の価値観と異なる人への理解が得られない
    相手が察するのではなく、自分をストレートに表現する意識を持つ事が重要
    "

  • 未来から選ばれる働き方は企業に頼る仕事ではなく、個人の能力が複数の会社に利益をもたらす。

    そして、個人にとっても企業にとっても相互に利益をもたらす。

    会社は雇用する必要がなく優秀な人材を確保することができ、個人は会社に縛られることがなくなります。


    会社に依存する仕事はこれからどんどん減ってきます。その中でどのような働き方がこれからの40代、50代の人たちが本気で考えなくてはならない時代になる未来書でした。

    ライフシフトと神田さんの想像している未来は似ていると感じた一冊でした。

  • UTグループの若山さんの話自体は面白いが、働き方の書としては一事例の紹介であり、深みに欠ける。

    あくまでも現状で通用する働き方であり、未来に通用するかは分からない。労働の大部分が機械に代替され、結果として労働と資本が分離されるかもしれない未来とはどんなものか?という観点がほしかった。

  • ・Mktgピラミッド:L1ビジネスモデル(自社視点)L2顧客へのメッセージ(顧客視点)L3地域社会に対するリーダーシップ(地球視点)・意図と行動の一致、ワクワクした感情と思考を一致させる。そうすることで、自身の振る舞いに対して責任を持つようになる。・自分でイニシアチブをとって、何かを作り上げると、人は大きく成長する。

  • ・「コネクティング・インテリジェンス(CI)」とは、内面と外面のズレをなくし、常にそれらを一致(コネクト)させていく知性。勇気をくじかれたときでも、再び立ち上がる力の源泉。もともと知行合一といわれていたように知ること(内)=行うこと(外)という態度は、古来より当然に尊重されてきたことだが、日常のすべてが情報化され、内と外を隔てていた壁が透明になっていくこれからの時代には、ズレをなくす能力を持つ人や組織は、驚くほどの影響力を放てるようになる。CIをもつと、個人は内へ思考を掘り下げ、自らの本質を発見し、その本質を発見し、その本質を外へ表現・行動していくことで、揺るぎない軸を持てることになる。それが、先の見えない状況でもあきらめず、困難に打ち勝つ力の源泉となる。

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著者プロフィール

経営・マーケティングコンサルタント、作家/アルマ・クリエイション株式会社代表取締役/NPO法人学修デザイナー協会・理事
上智大学外国語学部卒。ニューヨーク大学経済学修士(MA)、ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士(MBA)取得。大学3年次に外交官試験合格、4年次より外務省経済局に勤務。その後、米国家電メーカー日本代表を経て経営コンサルタントとして独立。多数の成功企業やベストセラー作家を育成し、総合ビジネス誌では「日本のトップマーケター」に選出。2012年、大手ネット書店の年間ビジネス書売上ランキング第1位。18年、マーケティング分野で歴史的権威があるDMA国際ECHO賞の国際審査員に抜擢。2019年・2020年、「社長の成績表」(古田土会計主催)にて、2,400社超中、2年連続No.1に。ビジネス分野のみならず、教育界でも精力的な活動を行っている。

「2022年 『未来実現マーケティング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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