御社の働き方改革、ここが間違ってます! 残業削減で伸びるすごい会社 (PHP新書)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569831527

作品紹介・あらすじ

残業なしで、売上が倍増し、職場の雰囲気が良くなり、子育て社員がイキイキする。「働き方先進企業」の様々な実例を第一人者が徹底解説。

感想・レビュー・書評

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  • サイボウズがいいかな

  • 「働き方改革」が叫ばれて久しいが、現在様々な会社が失敗している。
    (失敗までは行かないが「効果が出ない」ことも含めると、とても成功とは言えない)
    この本では、これらの失敗事例を挙げて「どうすればうまく行ったのか?」も紹介。
    これだけのノウハウがたまってきて、こうして様々な本も出版されていけば、社会全体の雰囲気も変わってくるだろう。
    しかし確実に言えることは、「トップ自らが変わらないと、現場は変わらない」だ。
    これは「意識改革」だけ話ではない。
    トップ自らが「新たな働く仕組み」を取り入れ、実践して行くのか?
    この実践が、継続的に機能するためには、「新たな働く仕組み」が、そもそも「循環されるような仕組み」になっていないといけない。
    (これが難しい!!)
    つまり「仕組み」だけを入れても、まだ足りないのだ。
    しかし動き始めて、それらが循環し始めれば、正のスパイラルとなっていく。
    だからこそ最初の回し始めが重要だ。
    男性特有の「体育会的働き方」を変えるのは難しい。
    しかし、意外にも女性の方が働き方を変えるのは難しいという。
    (資生堂ショックはその典型だ)
    とにかく、それぐらい「働き方改革」は困難なプロジェクトだ。
    だが、これらに対応しないとこれからの会社は確実に生き残れない。
    何度も失敗するかもしれないが、そこで諦めずに正のスパイラルを作っていくしかないのだ。
    当社も、とっとと働き方改革しろ!幹部こそ意識を変えろ!なのだ。
    (2017/10/5)

  • コンパクトで事例豊富。働き方改革の事例を見ていると、①必要性に迫られた状況で ②トップダウンで 改革がなされていることがわかる。

    ・大和証券(トップダウン)
    ・アクセンチュア(トップダウン)
    ・サイボウズ(トップダウン)-一人一人が選べる働き方を
    ・リクルート
    ・カルビー(トップダウン)松本晃
     ・会社はフリーアドレス制で、座る席は4時間ごとにコンピュータが決める
    ・イケア―女性比率66%

    2016年 安倍総理 一億総活躍国民会議

  • 長時間労働は、思考停止させるものだなあと思った。残業なくしたら、社員が勉強したりジムに通ったりするって話が例にあった。あと、クラシコムのその仕事は必要かを考えるって、いい話。

  • 2018年28冊目
    働き方改革と叫ばれて久しいが、一体どこから手をつければいいのか。
    ただ、残業削減のみを取り上げるとブラックな職場になりがち。
    では、テレワークや在宅などの仕組みを入れればというかとそういう訳ではない。
    本書を読むと働き方改革は会社の仕組み・風土全体を変えるという事がわかる。
    また、そうなる為には有る程度の期間と経営 TOPの意識改革が必要。
    働き方改革に携わる方にオススメの一冊です。

  • ”働きかた改革”に関する、どちらかというとバランス感覚のある感じの本。タイトルからは、ありがちな”ダメな働き方改革をぶった切る”ようなものを想像しますが、そんな内容ではありませんでした。安倍首相が音頭を取る”働き方改革”がどのような経緯で進んでいるのか、何を目指そうとしているのか、そのへんの事情を知るのには役立ち一冊。著者は実際に少しでも政策を動かそうと政府の起ち上げた会議などに参加しシステム内で頑張っている人のようです。とても真っ当な感じの内容で、それだけにあんまり面白くはない。紆余曲折を経てきたが、経済成長も見込めず労働人口の減っていく日本で、上司が「俺は長時間労働でここまでのし上がってきたんだ!」というようなこれまで通りの意識でいては、立ちゆかないのは目に見えている。強制的にでも「誰もが働きやすい環境を整えていく」ための”働き方改革”が必要だ、ということでしょうか。至極真っ当です。

  • ■仕事の効率化における「三大悪」
    ①仕事の属人化
    ②会議が多い,長い。目的が明確でない。
    ③過剰品質
    ■女性が活躍するための三条件
    ①長時間労働を是正し時間単位の成果でフェアに評価されること
    ②年功序列の廃止。年次と仕事を結び付けない
    ③父親の家庭参画の促進
    ■なぜ女性は管理職になりたがらないのか
    ・そもそも管理職に憧れない
    ⇒女性は時間とお金が見合うかを冷静に判断している。今の管理職を見ていても責任は重く長時間労働なのに残業代が付かず収入が下がるおそれもある。
    ⇒男性に八位,女性には時間とお金が魅力的
    ・管理職なるように育てられていない
    ⇒お金を稼ぐのは男性の役目という意識
    ⇒自分の父親が家事育児をしている姿を見ておらず想像できない
    ⇒夫より出世すると面倒なことになる
    ⇒企業からも育成されていない期待されていない
    ■なぜ女性は管理職になりたがらないのか。これまでずっと「女性は意識が低く,そのため管理職なりたがらない」とも言われてきた。しかし実際には違う。女性の意識が低いのではなく女性が管理職になりたいと思えるような環境が整備されていない。
    ・管理職=長時間労働
    ・責任と報酬のバランスの悪さ

  • いろいろな角度から「働き方改革」に切り込む。本書に何度も書かれているけれど、「長時間会社にいる=会社に貢献しているという感覚」からはそろそろ抜け出してもらいたい。残業=試験時間終了後もまだ解答していることという例えが言い得て妙。この例えは私も使いたい。「業務の終了時間がルーズ」は、パオロ・マッツァリーノ『世間を渡る読書術』、「男性社会のレール上に乗っかる女性像」は、碧野圭『駒子さんは出世なんてしたくなかった』との共通項。改革はトップのやる気次第。多くの経営者に読んでもらいたい。本書のサブタイトルはちょっとあざといかな。

  • どうにも学者の書く本は退屈してしまうのです。リアルさがないというか…。

  • 働き方改革は経営者に覚悟を求めるもの。
    本気度として評価と報酬の設計にまで
    手を突っ込むか。
    個人の働き方が悪いのでなく
    ビジネスモデルから変える必要がある。
    滅私奉公、24時間戦う、マッチョな体育会系
    この時代は終わったんだなーと。
    ただの残業撲滅だけではだめだ。

    大手マスコミの覆面座談会
    これすごいわ。赤裸々。
    セクハラ、マタハラ、パワハラ
    どころじゃないね。人格否定。
    メディアの中枢がこれだと
    実態と報道がずれてくるだろうな。

  • ざっと最近の労働環境や生産性に関するトピックがわかる。専門家や人事部の人には物足りないかも。

  • 資生堂ショックが必然であることは勉強になった。私は表面的にしか捉えていなかったので。

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著者プロフィール

相模女子大学大学院特任教授、昭和女子大学客員教授、ジャーナリスト、作家。慶應義塾大学文学部社会学専攻卒。中央大学ビジネススクール戦略経営研究科専門職学位課程修了。住友商事、外資系金融などを経て著述業に。少子化、ダイバーシティ、働き方改革、ジェンダー、ライフキャリアなどをテーマに著作、講演活動を行う一方、「働き方改革実現会議」「男女共同参画会議 重点方針専門調査会」など多数の政府の委員を歴任。著書に『ハラスメントの境界線』(中公新書ラクレ)、『働かないおじさんが御社をダメにする』(PHP新書)など。

「2023年 『いいね! ボタンを押す前に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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