- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569836195
作品紹介・あらすじ
代々木ゼミナール超人気数学講師が、丁寧に丁寧に教える授業の実況中継風に解説。「仕事で使う」「難問を解く」ために、しっかり理解できる一冊。
感想・レビュー・書評
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成田悠輔氏がある動画でサイコロを3回振った時のゾロ目に何故人は心を動かされるのか、中高生に問いかけていたシーンがある。別に、2.3.5のような数字でも1.1.1と同じ確率であれば、特別性は無いのではないかと。現場に居合わせた人たちは納得させられたようだ。しかし、サイコロを一つずつ振るならそうだが、三つ一緒に振るなら、これは明らかな間違いだ。そして、この間違いに瞬時に気付けぬ人は、この本を読んだ方が良い。
少し補足する。サイコロを一つずつ振れば、最初にどの数字が出ても、その確率は均一だから、成田氏の発言は正しい。しかし、一度に振るなら2.3.5でも5.3.2でも3.2.5…でも1.1.1より複数パターンがあり得るわけで、明らかに1.1.1は特別だ。「順番に」と前置きがあるから、成田氏の発言は必ずしも間違いではないが、しかし、人間には、この経験則があるからゾロ目を特別視する〝直感”が備わっている。
本著は冒頭で踊る大捜査線で有名な「事件は会議室ではなくて現場で云々」を引く。理屈で考えるのだが、先ずは、パターンを書き出してみてはという思考プロセスの提案だろう。
直感的に騙されず、さらに、その直感が存在する事を前提に人や社会デザインのバイアスを見抜けなれば、危うい。そういう人は数値で計測するような基準では損をしている。しかし、その損こそが愛嬌だったり、他人への無意識的な利他、人望に繋がるという意味では、人間社会はよく出来ている。常に高確率を狙う人は、その計算ができない人より自ずと利己的に振る舞い、利己的な存在は、直感的に忌避される。
小金を稼ぐような成功者は、この社会におけるゾロ目なのかも知れない。ルール次第でゾロ目には特別性がなくても、経験則でゾロ目を特別視する。見せかけの権威主義が横行している。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館で借りた。
内容は悪くはない。しかし、本の題名は如何なものか。「高校生が感動した」とする根拠も何もなく、「予備校講師がいつもやってる高校数学を文庫本にしてみました」な本であり、「こういう教え方したから感動させられた」という話は全く無い。
予備校講師あるある(?)なのか、個性的な講師らしく、ハートマークや変な口調は気になった。
社会人が統計学などのために読むにはちょっと物足りなく、あくまで「大学受験の確率・統計」である。 -
2017/11/05 初観測
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非常に平易な説明で分かりやすく、繰り返し読むことで、確率の知識と統計の基礎の理解が確実に深まると思う。
・正規曲線が直線X=mに関して対象になっているとき、標準偏差D(X)=σとしたときの確率変数Xの取る値が、m-σ≦X≦m+σにある確率は約0.68。2σの場合は約0.95。3σの場合は約0.997。
・偏差値=(得点-平均点)/標準偏差*10+50。偏差値70は上位約2%、偏差値60は上位役16% -
まあ普通かな
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・場合の数は、なんとなく体系化された。合コンの席順、王様の順列、円順列。これは、身につけた方がええ。