東大院生が開発! 頭のいい説明は型で決まる

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569837987

作品紹介・あらすじ

難しいことを深くやさしく説明するノウハウを公開! 元駿台予備校カリスマ講師が1万人以上の生徒をみてきてわかった奇跡の「学習科学」。

感想・レビュー・書評

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  • 説明は興味を持たせ、目的と全体像を伝え、相手の持っている知識をつなげ具体例で納得してもらう

    ①分かるとは既に持っている知識と新しい知識がつながること。
    ・相手の知っているものに例えたり、比較をしたりして、新しい知識と相手の持っている知識に架け橋を作る。
    ・そのために相手がどうだったら受け取れるかから、説明の仕方を考える。

    ②目的が分からなかったり、全体像や着地点が見えなかったりすると人は情報を拾うことに苦痛を感じる。
    ・全体の中での進捗度があれば相手の理解も深まる。
    ・着地点、相手になってもらいたい状態から逆算して、説明の設計図を作って相手と話す。
    ・伝えたいことの周辺知識を盛り込むことで相手の納得度は高まる。
    ・抽象的なものほど理解しにくので、分かりやすくするためには具体例が有効。
    ・つかみに矛盾を入れたり、情報の希少性を伝えたりすることで、相手に興味を持たせ、聞いてもらえる体勢を作れる。

    ③学習や経験は別の分野に転移・応用できれば価値が増す。それができるレベルの分かるを目指す。

  • 予備校教師が試行錯誤してたどり着いた「わかりやすい」説明方法について記載されている。
    具体例も多く載せられているが、受験生が点をとれるようになるための説明なので、それを自分の仕事に落としこもうとすると、ひと工夫必要になると感じた。

    IKPOLET法。
    興味をひく(Interest)
    聴き手のもっている知識や認識にアクセスする(Knowledge)
    目的を示す(Purpose)
    大枠を見せる(Outline)
    つなげる(Link)
    具体化、事例、証拠を示す(Embodiment, Example, Evidence)
    転移(Transfer)

    今まで持っていなかった考え方⤵︎ ︎
    >〝わかる〟とは「自分がすでにもっている知識(情報)と、新しい知識(情報)とがつながること」

  • 著者は駿台予備校のトップ講師であった犬塚壮志氏。現在も大学受験には携わっているようだが、本書のような一般的な本も書いている。
    犬塚氏の頭の良さは、少子化の時代にあって大学受験という先細りの土俵からビジネスマン向けに見事に転移したところに現れている。
    本書において著者は、説明のポイントが
    I→興味
    K→知識
    P→目的
    O→大枠
    L→つなげる
    E→具体、事例、証拠
    T→転移
    の7つであると説く。
    しかし、7つは多くて頭に入らない。
    この7つは、
    ①導入→ IKPO
    ②内容→ LE
    ③出口→ T
    の3つにまとめることができるのではないか。
    説明の中身は②であり、これは「構造化」ということができそうである。
    林修氏は現代文は「因果」「対比」「類比」の3つであると言っていた。
    「分かる」というのは、因果関係や差異や類似点などの構造が分かることに近い。
    上記①②③も構造的であると言える。
    説明とは構造を見せることなのだ。

  • 難しいことをわかりやすく伝える説明
    わかっちゃいるけど…ってやつですよね

    僕はラグビーやってたんですが、
    ラグビーってどこがオモロイん?
    って聞かれた時に説明に窮することが多いです。
    まずルールが共通認識になってません。
    ボール前に投げたらあかんってくらいしか共通認識になってないσ^_^;
    いかに短時間で共通認識を増やせるかは
    いかに簡単に知識のギャップが埋められるかにかかってます
    相手にとって難しい内容をいかにわかりやすく伝えられるか
    これはラグビーにかかわらず仕事も同じなんですよね。

    幸いこの20年間で色々経験させてもらってきたので僕の情報に希少性は持ってるつもりです。
    あとはいかにわかりやすい説明ができるか。

    説明するには自分が理解してないといけない。
    つまり新しい知識が自分の知識とつながる。
    説明は相手の知識と自分の知識をつなげること。
    ということは相手の知識量はあらかじめ知っておかないといけない。
    目から鱗ですね。

    IKPOLET
    興味
    知識
    目的
    大枠
    つなげる
    事例
    転移

    詳しくは本書に譲るとして
    この本は型にはめるということを通じて難易度高い内容を初心者向けにわかりやすく説明することが最も価値の高い説明であると書いてます。

    明日から仕事に使うでd(^_^o)
    娘にも薦めよう

  • 自分の話を理解して欲しい時に、どんな工夫をすれば相手が効率よく理解してくれるのかということについて、これだけのバリエーションがあるよとリスト化して教えてくれる本。

    仕事としての説明だけでなく、家族に自分の仕事に話す時など普段から自然に身につけたいスキルばかりなので、どんな人が読んでも参考になると思う。

  • 上司に「小学生でも解るように説明しろ」って怒られてて、解りやすく説明したつもりでもうまく行かなくて。

    小学生はどんなものかとか、理解の階段を意識することができた

    自分が理解できないものは相手に説明できない。
    相手の理解に対して寄り添う必要性を考える

    モヤッとしたことが少し晴れました

  • ( オンラインコミュニティ「Book Bar for Leaders」内で紹介 https://www.bizmentor.jp/bookbar )

  • 伝わらない知識やスキルはないに等しい

    あなたが理解しているものほどそれを教えるのは難しいもの、それは相手との格差があるから

    頭の良さと説明力は違う

    1番気を配るのは生徒に自分の話をいかに聞いてもらえるか

    自分の理解不足からも説明力が関係する。

    わかる
    これは相手が持っている知識と自分が持っている知識をいかにつなげるか、これは相手の持っている知識を知らなくてはいけない。


    よく知られてる〜ってあるけど、あれって実際は〜だって知ってた?これは必殺技

    日々の授業の実践を通して繰り返し行なって効果があったものを特定、分析することを学習科学と言います。

    黄金フォーマット、IKPOLET法(興味を引く、聞き手のもっている知識や認識にアクセスする、目的を示す、大枠を見せる、つなげる、具体化事例、転移)

    興味を引く
    これがわかるとこんなことができる!
    これが分かってないと、こんな悲惨な結果になってしまうかもしれない

    このキラーフレーズは欲と恐怖を与える

    人はできるだけ損失を回避したいという心理状態を持つ

    矛盾を起こして例示してそのものを後で必ず解消しなければいけない

    秘密
    これは人が知りたくなるモノ、つまり興味

    わかりやすい説明をするためには相手を分析し、更に説明を行なっている時もプロファイルを行う

    言語化アウトプット→七つの質問 p90
    視覚化アウトプット→診断的評価

    質問をして理解度を前後で確かめられる

    これをやるのは〜のため、これは目的を明確にする

    大きな目的のため目の前の目的を設定してそのために行動する

    当たり前だが、人は目的や意義だけでは成果は出せない、なぜなら具体的なアクションをしなくてはいけないから

    大枠を見せる
    今から〜について話しますね
    今話してる〜って実は全体の中のここらへんなんだよ

    目的を知っても大枠を知らなければ迷子になる
    特に、集合(全体と部分)と時系列が大切
    具体的例p142.143

    この二つの関係が知りたい
    これはわかるの欲求からきている

    関係を理解させるには原因と結果をつなげる
    特に原因と結果が近いほうが理解しやすい。

    メカニズムを説明に入れる
    それはバラバラのものを一つにまとめるイメージ

    目的の周りを教える、周知知識の活用
    ただし、本末転倒にはならないようにする

    難しい文章はより具体化したり、噛み砕く、ことを常に意識する。

    時間は有限だからこそ人に説明できる回数は少ない。

    目的に対してそのためには?と考えることで目的のより必要なことが見えてくる

    一つの授業で最初から最後まで何を話すか決める、これが授業をデザインする力
    つまり、相手の成果のために逆算しながら作る

    ちょっと頑張ればできるようになるよ?
    心の壁を壊す作業。

    相手を否定しない。

    絶対より相対の方がその違いが伝わりやすい

    説明表現マトリクスp236から説明を組み立てる

    事象を決めたらそこから違う事象へと派生していくイメージ。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50111958

    「わかってもらう」は武器になる!!あなたにしか伝えられない知識やスキルがある。わかってもらう説明に必要なたった1つのこと。「難しい」とは、あなたと相手とのギャップ。「リスク」は相手を動かす特効薬。好奇心を刺激する意外性の打ち出し方とは。プロが使っている説明の極意。 
    (生命融合科学分野 大塚正人先生推薦)


  • そもそもわかるとは、相手の知識と新しい知識がつながるということ。分かる説明ができないのは、相手が聞く気になってない。自分の知識が不十分、相手の知識度がわかってない。が主な原因


    説明の型 IKPOLET法
    i 興味を引く 欲求を引き出す、恐怖を煽る
    コツ 矛盾をしこむ 秘密を煽る
    K 知識欲を満たす
    p目的をはっきりさせる
    o アウトラインを提示する
    l つながりを意識する
    e 具体例をいう example
    t 転移させる トランスファー

    極意
    バックヤードデザイン 話の展開をデザイン
    メンタルバリアブレイク 相手の価値観を覆す
    比喩

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著者プロフィール

犬塚壮志
教育コンテンツプロデューサー/株式会社士教育代表取締役
福岡県久留米市生まれ。元駿台予備学校化学科講師。
大学在学中から受験指導に従事。業界最難関といわれている駿台予備学校の採用試験に当時最年少の25才で合格。駿台時代に開発したオリジナル講座は、開講初年度で申込当日に即日満員御礼、キャンセル待ちの大盛況に。その講座は3,000人以上を動員する超人気講座となり、季節講習会の化学受講者数は予備校業界で日本一となる(映像講義除く)。また、年間1,500時間以上の講義を行う中で、多種多様なバリエーションの説明パターンを身につける。

「2021年 『あてはめるだけで“すぐ”伝わる 説明組み立て図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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