作品紹介・あらすじ
日本人の国家意識と死生観は、いかに形成されたか。この重要な問いを解き明かすことで、靖國神社と日本人の秘密に迫る渾身の力作。
感想・レビュー・書評
絞り込み
-
年末年始に勉強しようと選んだ。単純に靖国神社の立ち位置について学ぶことができるかと思って手に取ったが、聖徳太子から江戸時代の国学にいたる日本の基盤となる思想史についての学問的な解説だった。和辻哲郎の「家」の存続が日本人の精神の維持にとって必要であるとのこと。
「家」については、実際、団塊の世代と団塊ジュニア、本家と分離した核家族たちが小さな戸建やマンションにおいてどのように「家」を維持するのか。結局、地方で土地(=「家」)を継いだ者がよいということなのだろうか。
著者プロフィール
東京大学名誉教授。文学博士。昭和8年東京生まれ。東京大学文学部卒業後、旧西ドイツ・フランクフルト大学留学。東京大学大学院博士課程を修了し、平成6年まで東京大学教授。平成16年まで明星大学教授。現在、日本会議副会長。乃木神社中央乃木會会長。
主な著書に、『宰相鈴木貫太郎』(文藝春秋)、『森鷗外ー批評と研究』(岩波書店)、『靖国神社と日本人』『昭和天皇』『和辻哲郎と昭和の悲劇』(以上PHP研究所)、『和歌に見る日本の心』『皇位の正統性について』『象徴天皇考』(以上明成社)等がある。
「2022年 『國家理性及び國體について』 で使われていた紹介文から引用しています。」
小堀桂一郎の作品