ドン・キホーテだけが、なぜ強いのか?

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569841755

作品紹介・あらすじ

29期連続増収・増益をもたらした、勝利のひみつを徹底解剖。独自の取材と流通の最新知識をもとに説き明かす、ドンキ流のすごいポイント!

感想・レビュー・書評

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  • コンサルタントが書いた本
    ・29期連続増収・営業増益を更新中
    ・小売店の1:7:2の法則
     1の目玉商品 7の通常商品 2の割高商品
    ・売り場では無く、買い場と読んでいる 顧客目線
    ・小売top10の中で、営業利益率、ROEはダントツにいい
    ・ライバルは小売業では無く、遊び場の提供 デイズニー、USJ等
    ・頭打ち業界
     百貨店、スーパー、コンビニ
    ・外資系小売業は強い コストコ、ウオルマート、アマゾン
    ・懸念材料
     遊び場の工夫、ファミリー層の取り込み、サブスクビジネス検討、在庫リスク、デジタル対応、AI対応、理念の末端社員への浸透

  • 圧縮陳列などある意味非合理を追求しているドン・キホーテ。世間的には安売り会社であり、洗練されていない印象ではあるが29期連続増収増益を続けている超優良企業である。そのドン・キホーテに関してコンサルタントの著者が分析した結果をまとめた書籍。正直、ファクトがどこまであるのか、1コンサルタントのただの考察に過ぎないのでちょっとがっかりではあった。特に中盤はドン・キホーテにフォーカスするよりも、小売業、スーパー、コンビニ業、百貨店業に関する分析もあり、ドン・キホーテに集中してほしかったところである。さて、ドン・キホーテは、モノ消費からコト消費、また時間消費の時代において、店舗の導線はさながら迷路であり宝探しを体験できる。また、他社では手に入ることがあまりない珍しい商品を取り扱っており、その商品を利用するという素晴らしい経験を買うということもできるといった時代に即したビジネスを展開できている。加えて、本部重視ではなく、個店経営を意識しており、その成果を評価する人事上の仕組みも確立されているようである。儲ける仕組みとしては、1階の食品を驚安で提供し、身を切りつつ、その他部門での宝探しを通じて客単価向上、粗利を取っていくというものである。今後これの効率性をより高めていくには、ITの強化が必須となる。AIによる需要予測、在庫管理、顧客が商品購入に至るまでの流れの分析やオムニチャネル化、サブスクリプションビジネス展開の検討など様々な施策の導入余地があり、まだまだ今後のドン・キホーテの動向には目が離せない。

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著者プロフィール

未来調達研究所株式会社所属の経営コンサルタント。大学卒業後、メーカーの調達 部門に配属され、調達・購買、原価企画を担当してきたコスト削減、仕入れ等の専門家。日本テレビ「スッキリ」、TBS「篠田麻里子GOOD LIFE LAB」のコメンテーター、ラジオ「オールビジネスニッポン」のMCなどとしても活躍中。

「2020年 『1年仕事がなくても倒産しない経営術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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