- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569846798
作品紹介・あらすじ
音大、それは一般人には知り得ない秘密の花園。「愛すべき変人」の集団・音大生の生態に、辛酸なめ子が独自の視点で切り込みます!
感想・レビュー・書評
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一気読み。あー面白かった。
そうなのよ、音大は変な人の集まりなのよ。
のだめもあるある、いるいると思って読んでたし。
脳が整理整頓されていく感じがするから、バッハは意外と嫌いじゃない私は変人なんだろうな。うん。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
辛酸なめこさんが音大生の生態を探る。
東京藝大、国立音大、武蔵野音大などに潜入。
自分の周りには音大出身の知り合いがわりと多く、嘘でしょ?と叫びたくなるくらいにすさまじいエピソードばかりを聞かされていたせいか(具体的に書くと分かってしまうレベルだから書かないが(笑))、
本書の音大生の変人ぶりはわりとソフトに感じられた。すでに自分の感覚も狂わされているのだろうか。
というか本書も、あまりに具体的に書くと使えないからボツにしたエピソードもあるのではないかと勘繰る。
ともあれ、やっぱり声楽科エピソードはいちばん安定して笑える。
「むしろ声楽科が一番音痴です。やたら声がいい音痴」
「声量を出せば出すほど音が取れなくなる」
という内部生のコメントには笑った。そうじゃないかと怪しんでいただけに。
Minnie P.さんのインタビューも最高だった。
スーパーでパンを売るバイトでずっと立っていたら足が痛くて歩けなくなり、道を這って帰ったというエピソードには腹がよじれるほど笑った。
どこかでこっそり休めばいいのに、音大生は、とくに器楽科の学生はえてして真面目な人が多く(限度を知らない人も多く)、彼女もそんな1人なのだろう。まさに、愛すべき音大生だ。 -
ゆるーい音大探検本ですが 合間のあるある話は
やはり一般人とは常識が違いますね
音大卒業生代表として
新垣隆さんと辛酸さんとの特別対談もあります -
音楽を聴くのは好きだけど、演奏はさっぱり縁がない。
素晴らしい演奏で私達を楽しませてくれる若き音楽家達の学び舎を、なめ子さんが取材。
前にバイオリン科の学生さんに、楽器によって演奏家に独特の性格があるという話は聞いた事がある。
その人のイチオシはチェロ奏者だったのだけど、この本によると、声楽のテノールと共にチェロは「エロい」のだそう。びっくり。
最後に新垣隆さんとの対談が載ってて興味深い。
なめ子さんは大学時代の友達があまり応援してくれないとボヤいておられるけど、それ友達の嫉妬です。多分。 -
美大出身の辛酸なめ子さんの音大生見学記。
音大イベント体験と学生さんや卒業生へのインタビュー記事を主軸に。
同じ芸術畑でも、音大と美大では雰囲気がかなり違うみたい。
変人も多いけど、戦う芸術家みたいな。ハイソな香りも漂っている。
支える家族も覚悟しなくては、いけない。
花ひらくのは、年齢を重ねてから。
他、どの楽器がもてるかとか、付き合うなら音楽畑か全く音楽に関係ない人かとか。
音大にも出没するオタ系タニマチ。
音楽を堪能すると魂が浄化される。そして、うっかり寝てしまったりする。
いえ、なめ子さんがデスよ?
音大の中の人の書いた音大生生態ブックも読んでみたくなりました。
あと、サヌカイトなる楽器の音、聴いてみたい~ -
美術系の大学についての本はいくつか読んだが、音大は初めて。やっぱりお金かかりそうですね。
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普通に面白い!
謎な音大生の生態がえがかれている。
音大の学祭に行ってみたいと思った。面白かったのが、公開レッスンの様子だった。実際にレッスンを受ける学生の様子が描かれていた。
公開ではなく、実際のレッスンなどの様子もあれば面白いと思うが、なかなか謎な感じなので難しいかな? -
音大の内情ってほんとに面白い。二宮敦人『最後の秘境 東京藝大』を思い出しました。変わっている人が多い印象の中で弦楽器でオケやっている人が一番普通というのはなんか分かる気がする。コミュニケーション能力というか、周りをよく見てどう振る舞えばいいか考えて行動するみたいなことかも。ビオラなんかはその際たるパートじゃないかと思う。
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読みやすかったけど
期待が大きかったので少々残念
辛酸なめ子さんがおっしゃるには
『音楽の神に選ばれてしまった人は
その道に進まなければならない』
そうだ