13歳からの読解力 正しく読み解き、自分の頭で考えるための勉強法

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569846804

作品紹介・あらすじ

一生使える「読解力」を、10代のうちに身につけよう! 受験にも人生にも役立つ、カンタンだけど一番大事な頭の使い方を伝授。

感想・レビュー・書評

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  • 13歳からの..と謳っているだけあり、非常に読みやすく分かりやすかった。学級文庫や我が子が年頃になったら読んでほしい。
    大人のわたしにも参考にしたいことがあった。


    今まで読んできた本にも同じようなニュアンスで書いてあったが、この本にもある「本は人」ということはこれからの子どもたちへ伝えたいな。

  • 本書は、読解力を身につけるための 実践すべき項目を わかりやすく教えてくれる指南書です。

    「読んだ本をしっかりアタマに入れるコツ」
    という項目で、「読書ノートを作ろう」とあり、読書ノートをスマホでやろうと思った事から、このアプリを見つけ、書く事にしました。

    本の中では

    ・いつその本に巡り合ったのか
    ・読もうと思ったきっかけは何だったのか
    ・どんなことが、書いてあったのか
    ・どんな言葉が印象的だったのか?
    ・重要だと思ったところの要約文と、そのことが書いてあったページ数

    を書こう!という事で、特に最後の2項目が大事だそうです。

    印象的な言葉は、

    「「何のために?」これは、知識と理解が深まる魔法の言葉です。」

    何のためにこの本を読んだのか?を意識すれば、内容を忘れず、身につけられそうに思います。

    また、書き手が何のためにこれを書いたのか?も意識して読めば、本髄を理解できるでしょう。

    私は、読むのが遅く、読解力もありません。

    子どもが学校からもらってきたプリントの内容を、間違えてとらえてしまう事もあり、必要書類を提出し損じそうになった事もありました。

    これを読めば、身につく事を期待して読みました。

    予想はしていましたが、すぐに身につく筈もなく、コツコツと研鑽を積むしかないようです。

    が、方法はよくわかりました。


    書き手の「何のために?」これを書いたのかは、著者が日本語のルーツである、中国語の博士であり、漢文から、行間を読む事を推奨したり、「日本らしさ、自分らしさを守る」という項目があることから、古典を学び、読解力を身につけることで、日本人独特の曖昧さを重んじる文化を、世界に主張出来る若者達を養成したい!

    と、いうことではないかと思いました。

    日本文化の真髄は「縁」、「縁側」であると著者は言います。

    内でも外でもない「縁」が人間関係の踏み込んでいいところ、ダメなところの中間にあり、その曖昧なところでお互いを重んじる文化を知らず知らずのうちに身につけてきました。それを外国に伝えるのは、非常に難しいと思います。

    NOと言えない日本人!
    と言われ、国際社会では、何を考えてるのか分からないと、揶揄され、恥ずべきだと思っていました。

    NOでもYESでもないところを、きちんと主張出来ることが、多様性を認めていく世界に求められているのだと思います。

    そこを著者は期待して書いたのではないでしょうか。

    また、
    「折りあるごとに何度も読み返し、人生の支えになるような本と出会うために、読書があるといってもいいでしょう。それこそが財産だと思います」
    というのが、突き刺さりました。

    何故なら、図書館で借りてくるので、手元にないからです。

    必要と思える本は購入すべきかもしれませんね。

    山口氏にとっての大切な一冊は、三木清の「人生論ノート」だそうです。哲学書なので、難しそうですが、読んでみます。


    重要だと思ったところの要約文は、「本」は「人」、時間も場所も選ばず、沢山の人から学ぶ事ができ、そこに読解力は必要不可欠である。

    沢山の本から学び、自分独自の見識を語れるようになる事が大事。


    この本を読んだ事を機に、このブクログに、読書ノートを綴って、読解力を身につけたいと思います。

  • 読解力に大切なことは何だと思いますか?
    溢れる言葉に対して目的をもって向き合うことです。そして、物事の本質を見抜く力が鍛えられます。
    また、量は質に勝るものです。たくさん本を読んで、速読でいいものと熟読しなければいけないものを分別することも必要です。
    読解力や本質を見抜く力は一生使えます、勉強の理解が深まります。知識と知識が結びつき教養が養れます。人生の羅針盤になります。誰にでもお勧めの本です。

  • 子どもに読んでもらいたくて購入。まず親が読んでおこうと考え拝読。自分が出来ていないことは子にも教えられない。自由になるためのスキルをもう一度見つめ直す機会となった。

  • 素養

  • 読解力をつけるためにどうすればいいのかが、体系的というよりは点々と紹介されている。読解力という言葉をかなり広い範囲で使っているので、今すぐ文章を読む力をつけたい人じゃない人に向いている。

  • ページ数は少ないが要点がまとめられている。
    文書をながれでつかむ、接続詞に注目、音読などの読む事。メモをして批評する事などの書く事。
    多数派に呑まれない知力。アイデアは組み合わせ。
    正しく伝える能力。などなど。
    デンデンムシの話はカタカナで読みにくいけど本書のテーマが伝わっていると思う。(原作は新美南吉)

  • ・「わかったつもり」というのは別の言い方をすれば、「自分で自分をだましていいように読んでしまう」こと
    ・事実かどうかだけで読み取れない事もある
    ・メモこそが創造力を生み出し文章を組み立てる「核」
    ・「ツッコミ」を入れる事で自分なりの真実が見えてくる

  • 文字通り読解力を身につけたくて読んでみた。

    十三歳からということで、わかりやすく実践しやすいことだらけだった。

    気になるところは「書く力」「考える力」「伝える力」
    どれも身につけたい。

    意識したいこと
    「メモ」をたくさんとる。
    「なんのために?」をいつも気にする。
    伝えるために人の話を正しく聞く。




  • 読解力とは、読む力、書く力、考える力、伝える力の総合力である。
    大切なことは量ではなく、溢れる言葉とどう向き合うか。

    非常にわかりやすくまとめてある一冊だった。

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著者プロフィール

1963年、長崎県佐世保市生まれ。大東文化大学文学部中国文学科教授。中国山東大学客員教授。博士(中国学)。大東文化大学文学部卒業後、同大学院、フランス国立高等研究院人文科学研究所大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経て、現職。専門は、文献学、書誌学、日本語史など。著書に『心とカラダを整える おとなのための1分音読』(自由国民社)『文豪の凄い語彙力』(さくら舎)ほか多数。

「2020年 『語感力事典 日常会話からネーミングまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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