群島の文明と大陸の文明 (PHP新書)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569847542

作品紹介・あらすじ

大陸文明の米中は演繹的でトップダウンを欲する。群島文明の日本は帰納的で慎重な合議を要する。地理的条件から文明の本質を語る。

感想・レビュー・書評

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  • 著者は東アジア哲学を専門とする大学教授。
    群島と大陸という対比で日本の文明に切り込む。著者によれば、大陸が一神教に代表される汎霊論が跋扈しているのに対し、日本はアミニズムが残っている。アミニズムとは普遍的な定義で規定することができないことを受入れ、皆の感性によって合議すること。
    個人的解釈だが、汎霊論が規定にそって白黒だけで分けることに対して、アミニズムが灰色も受け入れということ、なのか。
    哲学が好きな人にとっては面白い書籍かも。

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著者プロフィール

小倉 紀蔵(おぐら・きぞう):1959年生まれ。京都大学教授。専門は東アジア哲学。東京大学文学部ドイツ文学科卒業、韓国ソウル大学校哲学科大学院東洋哲学専攻博士課程単位取得退学。著書に『心で知る、韓国』(岩波現代文庫)、『韓国は一個の哲学である』(講談社学術文庫)、『朝鮮思想全史』『新しい論語』『京都思想逍遥』(以上、ちくま新書)、『弱いニーチェ』(筑摩選書)などがある。

「2023年 『韓くに文化ノオト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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