日本人が知らない世界標準の働き方

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569849317

作品紹介・あらすじ

「働き方」にこれほど悩むのは日本人だけ!?

日本、イギリス、アメリカ、イタリアの現地組織での就労経験を持つ著者が、
海外の働き方の事例やデータをもとに、これからの働き方を提言します。

内容を一部紹介すると、
・日本人は向上心がありすぎるから悩んでしまう
・実は仕事が大嫌いな日本人
・年功序列賃金は役所でさえ廃止されている
・貧富の差の「3つの要因」と働き方の激変
・誰もが「自分商店」にならざるを得ない時代
・「職種の需給予測」を参考にせよ
・コロナ禍での仕事のリスク
・リモートワークの成功法則
・投資と節税の勉強に時間を費やす

など、
激変する新時代を生き抜くために、
そして、自分の人生を本当に豊かにするために、
どのように働くべきかを考えるためのヒントが満載。

好評ロングセラー、
『日本人の働き方の9割がヤバい件について』を
大幅に加筆してアップデート!

感想・レビュー・書評

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  • よくある論調。日本企業の実態や本質的な課題と向き合うこともせず、理想論で展開されていく内容の浅い本だった。現実は海外の話をしたところで、何の役にも立たない。例えば転職回数が多いことをむしろ称賛しているが、日本でそんな人材が成功している例が身近にどれだけありますか?むしろ自己評価ばかり高くて、言うほど機能しない人が多いのが実情。要は日本人あるいは日本企業の気質や文化など掘り下げないと、所詮理想論。

  • 知識産業が重要性を増す世界では
    人と異なることを思いつくことこそ強みになる。

    バリューチェーンの全世界標準
     場所に依存しない
     仮想空間で限られて時間で仕事をする

    自分商店化
     特別な顧客への気遣いや企画は 創造性が発揮される
     やりたい仕事ではなく、求められる仕事
     スピードと臨機応変性
     業務の要件分析と分業

    消費にはお金を使わない
     価値を生み出すものにお金を使う
     年収ではなく資産

  • 146ページ
    北米、オセアニア、イギリス、フランス、ドイツは履歴書に年齢を書く必要がない。ベルギー人の友達に聞いたら、書いても書かなくても自由だそう。

    173
    ロボットに置き換わる仕事を選んではいけない

    247ここよかった
    ライフスタイルジョブ、お金のためではなく、生き方としてやっている仕事のことを指す。
    大きく分けて3つに分かれる。
    一つはお金のことにこだわらず、自分のやりたいことをやる人。お金を稼ごうと思って働いていないので、それほどお金は持っていない。お金や地位といったものに執着心があまりなく、それ以外に、なにか好きなことに入れ込む対象がある。ときにはビジネすが成功し、利益にはこだわりがなかったにも関わらず、大金持ちになってしまうこともある。
    2つ目は、自分のライフスタイルに合わせて仕事を選ぶ人たち。腰痛持ちなので体の負担にならない仕事を選ぶ人、親の介護と両立するためにオンラインでカスタマーサービスのする人、インドネシアが好きなので、バリ島でオンライン英会話の先生をする人などです。このグループは会社に務める、誰かに雇われることが合わなかった人で、自分のライフスタイルに合わせたビジネスを始めた人たちも含みます。
    3つ目ラスト、事業や遺産相続で巨万の富を手に入れたので、これ以上お金のために働く気のない人たち。ビル・ゲイツとか。キリスト教が母体の文化が下地になっていることがあるので、福祉施設に寄付、大学経営したりする。

    249はスクショ撮った

  • 図書館で。
    2015年の『日本人の働き方の9割がヤバい件について』を加筆修正し、改題したものと最後に書いてあった^_^
    1時間くらいで太字を飛ばし読み。

    データや英語の記事などいろんな情報を参照しながわかりやすく書かれている。

    働き方に悩みまくる日本のサラリーマン。
    あなたが悩むのはニッポンの働く仕組みがおかしいから。
    働き方の激変はグローバルな潮流。
    生き残りたければ自分商店を目指せ。
    来るべき時代に備えよ。

  • もともとは2015年に出版された同著者の別の本を加筆修正を経て出された本。

    タイトルには世界標準の働き方とあるけれども、やや言い切りすぎで、欧米あるいはアジアの他の国の事例を挙げながら、日本との違い、また日本人は違うと思ってるけど、根底にあるものは同じだったりとか、紹介している。

    何が標準化と言うよりかは、どのような働き方が好ましいのか、いつも(普段耳にする)切り口とは別の視点を与えてくれる。

  • 230302*読了
    めいろまさんはTwitterでの発言が過激で、個性的という印象だったけれど、この本で書かれていることはおっしゃる通りと頷くしかない。
    ややご自身の意見に寄せるために強調しすぎているのでは?と思う部分もあったものの、日本が安い国になっているのは事実。
    紹介されていたアメリカで発行されている職種のランキング、Kindle Unlimitedでダウンロードできたので、ざっと見てみたがおもしろかったです。

    日本人は新築好きだよねぇ。かく言う私も田舎に新築一軒家を建てるわけで、この資産価値は絶対に減る。はぁ…。まぁこの件は逃れられないので、諦めよう。
    ライフスタイルジョブで生きられたら、個人としては満足。なのだけれど、やっぱり子どものことを考えてしまうので、踏み出せないなぁ。

    本を読みながら、自分の将来、働き方についても考えさせられたけれど、息子が社会人になる頃には一体どうなっているんだ?と、そっちの不安の方が増してしまった。
    ライフスタイルジョブでも何でもいいんだけど、望まない生き方になってしまわないように、とヒヤヒヤしてしまう。
    かと言って、受験で神経すり減らす人生もかわいそうに思えてしまい…。
    もっと息子が大きくなったら、職業の需給については教えるようにしよう。

  • コロナ禍で今までの会社員としての働き方を見直したくなり、手に取った本です。
    内容は、最近日本でもよく言われるようになった日本の経済成長を支えた仕組みである終身雇用や年功序列が機能しなくなっている、むしろこの仕組みのおかげで世界の潮流からさらに、遅れをとっていること、そのあとはタイトルにもある筆者の知る日本以外の方の働き方を引用を示しながら解説してくれています。難しい内容はなく、気軽に読めました。

    色々参考になる内容はありましたが、今の自分には、”自分が幸せになるのは、自分が求めることに取り組むことであって、周囲が期待する役割を演じることではない”と言う部分が、響きました。

  • よく言われることがたくさん。ガラパゴスだけでは生きていけないので、日本人も考え方、働き方を変えなきゃいけないんだろうけど、今まで馴染んだものもあるので現実にはなかなか難しい。
    どう一石を投じるべきか。

  • 会社に命を捧げても空しいだけ。どのように働くかは自分で決める。
    『ワークシフト』が売れるのは日本が一番。それだけ不安に思っている人が多い。
    些細なサービスを褒めるのは、空威張りしているだけ。
    イギリスの研究者は、論文だけが評価される。一般図書は評価されない。むしろマネーモチベーションの高い人と思われて軽蔑される。
    イギリスでは、年功序列は差別であるとされている。スウェーデンでは公務員の年功序列賃金は廃止されている。
    配置転換は高度化している現在では効率が悪い。
    人件費が安い国で生産を行うことは、製造業だけでなく知識産業にも広がっている。
    正社員とフリーランスを繰り返す人もいる。正社員であっても安定していない。
    欧米でも英語は必須。日本の大学は英語で学べない。

    日本型雇用システムは、若者に辛く、中高年にも辛い。スキルが身につかずに役立たずになる。
    長期的には日本型雇用システムは維持不可能。
    「弱まる日本の長期雇用制度」経済社会総合研究所の論文。
    若者の嗜好が変わったのは、構造的な不安があるから。外科手術が必要なのに、怖いから行わない。

    仕事の報酬は需要と供給で決まる。市場で評価されているか、が仕事を選ぶ決め手。転職が難しいのは、需要がある技術がないから。
    イギリスは公務員でも会社員でも解雇が可能。
    日本も大正から昭和は解雇が簡単で離職率も高かった。

  • 未知の著者の本であったが、これは日本と世界の主に経済・雇用・社会状況を的確に分析した本である。裏付けとなる統計グラフや、論文の出どころが明記してあり、独りよがりのエッセイ(独断または自己宣伝)でないところも気持ちがいい。
    すでに言われていることではあるが、日本社会(企業)の成功体験としての終身雇用・年功序列・労使協調などの「美点」が、現代ではことごとく逆回転していることが改めて説明されており、40代以下の若者が真剣に考えなければならないことが多い。
    すでに老境に達した身としては時代の転換が「遅かった」と悔やまれるが、まあ、逃げ延びたという見方もできるだろう。
    ただ、この本で触れられていない「逆打ち」として、芸術・伝統技術など自己の興味・能力に恃む自信のある人間は却っていい世界を生き延びられるだろう。

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著者プロフィール

谷本真由美(たにもと まゆみ)

著述家。元国連職員。
1975年、神奈川県生まれ。
シラキュース大学大学院にて国際関係論
および情報管理学修士を取得。
ITベンチャー、コンサルティングファーム、
国連専門機関、 外資系金融会社を経て、現在はロンドン在住。
日本、イギリス、アメリカ、イタリアなど世界各国での就労経験がある。
ツイッター上では、「May_Roma」(めいろま)
として舌鋒鋭いツイートで好評を博する。
趣味はハードロック/ヘビーメタル鑑賞、
漫画、料理。
著書に『キャリアポルノは人生の無駄だ』(朝日新聞出版)、
『日本が世界一「貧しい」国である件について』(祥伝社)、
『不寛容社会』(ワニブックスPLUS新書)など多数。

「2022年 『世界のニュースを日本人は何も知らない4 - 前代未聞の事態に揺らぐ価値観 -』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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