日本を前に進める (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569850313

作品紹介・あらすじ

「この本は、河野太郎という政治家が、これまで何をやってきたか、そして皆さんと一緒に、これからどのような国や社会をつくっていこうと考えているのか、その考えをまとめたものです」(本書「はじめに」より)。記すのは生い立ちから政治家としての原点、父・河野洋平氏との関係や、閣僚として取り組んできた安全保障・外交戦略、災害対応、そしてエネルギー、社会保障、教育をめぐる政策。さらにデジタル化社会に向けた規制改革・行政改革や、新型コロナウイルス対策の切り札であるワクチン接種など、今までの自身の活動を振り返りつつ、今後の「日本を前に進める」ための政策を打ち出す。「私は初当選から一貫して、自由民主党の一員として政治活動を行ってきました。自民党は長年、保守政党を自任してきました。〈中略〉本来、保守主義とは、度量の広い、中庸な、そして温かいものであったと私は思います」(同前)。「温もりのある国」を目指す著者渾身の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 敵が多いというのは追求するからなのかな?
    一般人は敵は作らない方が良いけど、政治家はそれを恐れていては出来ない。何かを成し遂げる事が出来る人には風が強く当たるものだけど、その風が当たる頃には既に向きを変えて追い風にしていく柔軟性と行動力と発想。
    政治って面白いなと初めて思ったりした。

  • 最近気になっている政治家、河野太郎の新書。
    BOOKOFFオンラインですごく安く売っていたのでポチる。

    「はじめに」に書いてある通り、「河野太郎という政治家が、これまで何をやってきたか、… これからどのような国や社会をつくっていこうと考えているのか、」について書かれている。

    この本を読む前の印象は、行動力のある人。
    この本を読んだ後の印象は、やはり行動力のある人。それとある程度明確なビジョンを持った人、という感じ。ただ、理想論では?と思う箇所もしばしば。

    でも、たまには政治家がどんなビジョンを持っているかをこうした本で知るのも良いな、と思いました。

  • 総裁選の波に乗り読んではみたが、政策はュースなどで知れるが、もう少し河野さんの人物像を知りたかった。
    政策等先見の目があることは誰もが承知のはず。
    人間性が見えてくればもっとファンが増えるのになと思う。

  • 自民党には期待できないけど、その中でも数少ない期待できる議員のおひとり。世襲議員ではあるけど、経験を積んでも信念は曲げずに頑張ってほしい。

  • 個人的に期待してる政治家、河野太郎氏の本。
    気に入らない発言があるとブロックするというのはちょっとどうかと思うけど、思想としては共感できることが多い。
    そんなに政治に興味があるわけでもない自分だけど、河野さんなら日本をいい方法に導いてくれるような気はしている。
    本当は、いろいろ首相の言動や行動について言いたいことはあるのだろうなと思った。デジタル大臣という立場上、やすやすと苦言するわけにはいかないのだろうなと、本を読んで思った。

    1980年代にテレワークをしていたという記述には驚いた。そんな時代からテレワークなんてできたのか。まさに、テレワークの第一人者だし、デジタル大臣というポストにふさわしい人だと思う。

    がんの手術をする病院をたくさん作ってしまうと、それぞれ経験が詰めずに技術力が高まらないから、作りすぎない方がいいという話は、なるほどと思った。いろいろ考えてるということが伝わってくる。

    GIGAスクール構想による児童への端末利用については、「これをやってはいけない」というような制約を設けないことが大切とのことで、共感がもてた。こういうのは制限してしまいがちだけど、いったん自由に使わせるというのも大事だよね(もちろん、問題あれば制限する必要はあるけど)。

    マイナンバーについては、将来的に支援金をプッシュ型(申し込まなくても、対象者であれば自治体から自動的に振り込む)にしていきたいと書かれてあって、すごいいいことだと思った。
    これが本当に実現したら、マイナンバーと銀行口座を紐づける人は増えるだろうなと思う。

  • これまた絶妙な日に発売された本。これを書いていた時点では恐らく菅総理の総裁選不出馬とか、ましてや本人が総裁選に立候補する(意思はあったかも知れないが)なんて話は無かっただろう。よって、内容はニュートラルに読まなければならない。何もかも任せてしまうのは怖い面もありながらも、こういう視点で考えられる人が政治の中枢にはいなければならないと思う。そういう意味では意外と昔の自民党というイメージが着きやすい面もあるのかなと。大臣になるとトーンダウンせざるを得ない事を理解し、公言出来る稀有な政治家だと思います。

  • 日本を明るい方向に導いてくれる総理大臣になってほしい。

  • デジタル化を推進することにより国民に温もりを提供していくという伝え方は面白い。
    また、河野さん自身は肝臓移植、海外留学などの経験をしており、海外から見える日本の立場も踏まえたバランスのある意見が多かったように思う。

  • 総裁選に立候補している河野太郎さんの一冊。
    これまでの生い立ちから防災、エネルギー、外交、社会保障、デジタル面の考え方について綴られている。

    アメリカ留学やポーランド留学からもわかるように苦境でも折れずに立ち向かい、突破する能力が高いと感じる。そのため、マニュフェストに対して誠実に取り組んでくれそうだと思う。

    ODAを可視化してリターンを求めて行っていく話や日本の再生エネルギーの遅れ、そして地産地消や国富の流出の阻止はなるほどなと感じた。また、原子力の諦めは残念である。他には年金制度を三段階(消費税を財源として所得制限を用いて他のすべての日本人に支給+積み立て方式で、平均寿命から考え徐々にわたしていき、死んだらおしまい+個人に応じた加入)に変えるというのは理にかなっているが、自分が積み立てた分が帰ってこない可能性があることや所得制限があるのは税金のような形となり、稼げば稼ぐほど損するという典型的な例であると感じた。しかし、対処が必要で崩壊しかけているという危機意識は持たないといけないと感じる。

  • 河野太郎さんの本です。
    おそらく総裁選に出馬されると思いAmazonでポチりました。
    エネルギー政策や社会保障の面でなるほどと思えるところがありました。
    その中でも教育施策に我意を得たりというところがありました。

    「卒業後所得連動型拠出金制度」というものです。
    内容は大学の学費を国がまず支援して希望する学生全員が親の収入に関係なく大学進学できるというものです。
    そのあとは所得に連動して返済していくというものです。
    もちろん給付型奨学金の充実が理想やと思います。
    しかしその拡充が困難であるなら借金を背負わせるということではなく全員等しく能力に応じて負担するという形なら納得がいきます。
    例えば医学部に進学したら医者になった所得に応じて支払っていけば良いと思います。
    そうなると大学の淘汰も始まるでしょう。
    おそらく全入時代ではなくなると思います。
    職業教育(農業高校工業高校福祉系高校)の充実をあげておられるので加速していくと思います。

    話がそれましたが本書では経済格差による学力格差や子どもの貧困対策に言及されてます。
    その切り札に「温もりを大切にするデジタル化」があります。
    これからは少子高齢化で労働人口が減るのでAI化や省人化がマストになります。
    監視社会になるとか危惧もありますが、その時いかに一人一人に焦点を当てられるかは政治の役割なんやと思います。
    賛否ある河野太郎さんですが僕は政策として感銘を受けました。

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著者プロフィール

専門編集:河野太郎(東海大学医学部外科学系形成外科学教授)

「2023年 『しみの治療』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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