- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569850672
作品紹介・あらすじ
「地味にイラつくあの人」「絶対許せないアイツ」に、まともに向き合うだけムダ! ストレスを溜めずに賢く付き合う職場の処世術。
感想・レビュー・書評
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なんと、カレー沢薫による「仕事論」エッセイである。
ビジネス誌『THE21』に連載した仕事についてのコラムをまとめたものだという。
会社員を辞めてマンガ家/コラムニスト専業になってからのカレー沢は自分を「無職」と呼んで自嘲しているが、そのじつスゴイ売れっ子になっていることが、本書からもわかる。
何しろ、畑違いのオジサン向けビジネス誌からも連載コラムを頼まれるほどなのだから。
その依頼は、カレー沢自身が「魚類に肺呼吸の極意を尋ねているようなもの」(「はじめに」)と自虐するとおり、かなりのミスキャストである。
ゆえに、カレー沢の持ち味が十分発揮されておらず、やや空回りしている。
私は、カレー沢薫のコラム分野での最高傑作は、最初の単著『負ける技術』だと思う。
『負ける技術』の面白さを100とすれば、本書は50にも達していない。
でもまあ、ビジネスの常識を随所で否定して逆張りし、笑いに持っていくあたり、けっこういい。
たとえば、ビジネスの世界では「聞き上手」になることが推奨される昨今だが、カレー沢はそうした風潮に思いっきり冷水を浴びせかける。
《世の中には「聞かなくてもいい話」も多々あり、それまで全てちゃんと聞いていたら、マウンティングを取られたり「愚痴を聞いてくれるゴミ箱」扱いされてしまう。
「池の水全部抜く」みたいな勢いで「人の話全部聞く」ではなく、聞くべき話と聞かなくてもいい話を見極めて聞くのが本当の聞き上手だ》53~54ページ
こんな感じの、斜め上からのビジネス・アドバイスが満載である。
それらのアドバイスは、九割方はただのジョークだが、残り一割はマジで役立つ(ような気が)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いろいろとストレスの多い職場にいるので、「何かヒントになれば」と思い、図書館で借りて読んでみましたが、ほとんど参考にはならず。
残念。
とはいえ、自分よりもっと若い人が読めば、役に立つ部分は多々あると思います。
ちなみに、話の切り口や言葉の表現は面白く、そこは参考になりましたし、「人間の真理・心理をついてるなあ」と思う部分もちょいちょいありました。
ただ、あまり品のよい本ではないことを、最後に申し添えておきます。 -
タイトルに惹かれて読んでみたら、いくつかいい事が書かれていたので良かったんですが…、申し訳ないですが私は著者のキャラクターに好感持てなかった。シュールな例えや書き振りに最後まで苦戦しました。
「相性が合わない本は、直ぐに読むのを止めるのが鉄則」と多くの読書本に書いてますが、それでも止めずに読み進めたら、響く言葉がありました。
① 「料理の腕がない人間が張り切って難易度の高い料理を作ろうとすると、大抵の場合、手の込んだ生ゴミができる。」
② そのビジネスマナーは誰のため?相手のためになってるか?本当に必要か?ちゃんと考えないと、「全員損してる」ことになってるかも。
③ 給料以上に働かない、給料以上に悩まない。
仕事は生きるための手段なのに、命を脅かされてはダメ。
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202201 たまに本当にいいことが書いてあるが、基本くだらな面白い。
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悩みは解決しなかったけど面白かった
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作者の独特な表現や言い回しがあいまってどんどん読み進められる本だった。仕事に対して必要以上に関与せず、期待せず、程々に付き合い、給料以上に会社のことでは悩まない、「サービスストレス」はやらないようにする。自然体で過干渉をしないようにすることを面白く教えてくれる。
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面白いのでサクサク読めた。
向いてないと言いつつ頑張って書いている感じが良いのか、なんだか読んでいてニヤニヤしてしまう。
後書きの、給料もらってないプライベートな時間に仕事のことを悩むのはサービスストレス(サービス残業的な)。なのでやめよう、というような内容が一番好き。
もっともです!
この著者の本は初めてだけど、
他の方のレビューを見ると他の著書の方が面白いとのことで、そちらも見てみようと思う。
ブクログをしていて良かった。 -
本人も書いているけれど、まぁなんでこの人にこの話で仕事を振ったって内容だぁね。
所どころは面白いし、頷けるところも結構ある。テーマに沿って横道にそれず真面目に書いているという印象も覚えた。
んだけど、やっぱり他の著作に比べると窮屈そうだなぁ。