- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569851969
作品紹介・あらすじ
那覇で発見された「山下洞人」の化石人骨は、何と3万2000年前のものだと推定される。爾来沖縄の人々は、彩り豊かな歴史を紡いできた。
地方の権力者が各々グスク(城)を築いたグスク時代ののち、三山時代を経て、尚氏による統一王朝が誕生。王の即位式で、神女(ノロ)を利用した策謀がなされたこともあった。中国との進貢貿易、東南アジアと日本を行き来する中継貿易で王国は繁栄するが、17世紀島津氏の侵攻を受け、中国と鹿児島藩との二重支配体制に。やがて日本に組みこまれ、悲劇の沖縄戦、本土復帰を経て現代へ……。
琉球・沖縄の通史を、第一人者が丁寧に解説する。
●三山時代の前に、統一王朝が存在した可能性
●「唐一倍」の利益があった中国貿易
●鹿児島藩の琉球支配の必要条件は木材と鉄
●「琉球交易港図屏風」で描かれたにぎわい
●極秘に進められた仏軍艦購入契約
●日本史上最大の地上戦
●沖縄後復帰の「大作戦」
感想・レビュー・書評
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沖縄は琉球王国であり、日本が侵略して得た国との考えを強く再認識しました。産業の根本部分を収奪してしまい琉球そのものが持っていた本来の国のカタチの弱体化を招いたヤマトの国、維新後の日本の意志が悲しい。
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沖縄の独特の歴史を概観出来る好著。現代史がやや手薄か?
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全体は分かるのだけど、初心者には難しかった…。
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こういうPHP新書とかは硬い文が多いからあんまり読まないけど。
内容は簡潔で、琉球沖縄史をさらさらーっと語っていく感じだから、沖縄旅行とかの前に読みたいとこだけ読むと旅行の面白さがぐっど増すかもしれない。 -
今まで馴染みのなかった沖縄史を概観することが出来た。知らないことばかりだった。