- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569854465
作品紹介・あらすじ
◆「みんな仲良く」という呪縛から逃れよ、「自分の軸」を持てば消耗しない……
◇橋下徹氏が対人関係・メンタルに悩む現代人に、その要諦を説く!
◆読めばモヤモヤがすっきり消える「人間関係に悩まない生き方」のススメ
かつて38歳で大阪府知事、42歳で大阪市長に就任し、
4万8000人の長として、大阪府の財政再建や都構想住民投票実施など、
前人未到の改革を数々成し遂げてきた橋下徹氏。
そんな橋下氏は、「現代人は目の前の人間関係にとらわれすぎだ」と言う。
かくいう橋下氏自身「人間関係を築くのは得意な方ではない」と語るも、
それでもこれだけの結果を出せた秘訣が「折れない心」にあると言う。
しかし、橋下氏の考える「折れない心」とは、普通の人とは一味違う。
それは、「これが個性だ」と胸を張って言える「自分の軸」を持つこと。
この「自分の軸」さえあれば、むやみに他人に振り回されたり、
大衆に迎合して消耗したりすることはなくなる、と語る。
そこで本書では、橋下氏がこれまでの人生を振り返って見出した、
「折れない心=自分の確固たる軸を見つける方法」を大公開。
「他人とのズレを怖がるな。むしろチャンス」「持論を語れば自分の軸が見えてくる」など、
世間の同調圧力に屈することなく、自分を貫くための視点・考え方が身につく1冊!
感想・レビュー・書評
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ただの精神論ではなく、悩まないための具体論が示されており、参考になった。自分軸をもつために、ズレを認識し、ズレを受け入れ、ズレを味方につけること。情報の見分けと活用。メディアでの姿とは違う一面が見られた良かった。
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後半が特に良い
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折れない心を持つためには、ズレから逃げずに、ズレを持論に変えること。説得力のある持論は人を惹きつける。インプットとアウトプットを繰り返し行い、質の高い持論を整理できるよう日々努力したい。
折れない心を持ち、個を貫くには、確固たる自分の軸が必要。そのためには、「自分と他人が異なることのズレを怖がらない」訓練が必要。
人間関係は、ドライな論理性とウェットな人間関係のバランス、使い分けが重要。
世間と自分とのズレを正しく認識して、それをどう自分の考え方に落とし込み、発信していくのか。ズレの可視化=持論。
ズレを見抜き、持論を生み出す情報収集術
大量なインプットとその情報を組み立てて持論を導きアウトプットする。
このスパイラルを際限なく回し続ける。
個性=持論の特徴性×知識・情報量
組織を生き抜く方法
見えない掟を見抜く -
仕事でのリーダーシップに悩み中のいまの自分にとって、心に刺さる言葉がたくさんありました。
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<本のタイトル>
折れない心 人間関係に悩まない生き方
<本の紹介>
〇「みんな仲良く」という呪縛から逃れよ
〇人間関係を気にせず生きるには、どうすればいいか?
〇他人に振り回されず「組織の中で自らを貫く要諦」
<感想・気づき>
・人間関係は「ドライ」と「ウェット」のバランスで考える
ドライ=論理的、ウェット=感情的、人間的
ドライ×ウェットを掛け合わせたハイブリッドな働き方を心がける
20~30代はドライに現場の技術的スキルを磨けばやっていけるが、
40~50台は縦割り組織のウェットな派閥争いや合意形成に巻き込まれていく。
ただし自分1人でドライとウェットを全部やる必要はなく、得意な人に分担すればいい
政治の世界での成功例は「安倍政権」であり、
安倍首相が方向性を示し、菅官房長官がドライな官僚仕事を束ね、
各政党のリーダーがウェットな人間関係を束ね、バランス感覚に秀でていた。
世間から求められることと、自分の能力や資質に乖離(ズレ)があるときは、
何らかの方法でそれを補う必要がある。
「ズレ」を自分で補うのか、「ズレ」を埋め合わせてくれる人間とパートナーを組むのか、
そうした戦略を立案して実行に移していくのがリーダーとして必要である。
・持論を述べる際のポイント
1、相手の人格否定をしない。自分が絶対正しいはNG。100人いれば100通りの持論がある。
2、物事に「ラベリング」をしない。そうしてしまうと聞き手に先入観が入り、誤った情報伝達になる。
3、相手の立場に立って考える。自分と相手のメリデメ、強み弱み、両視点を理解した上で持論を話す。
4、ブーメランになる発言をしない。絶対○○と決めつけると、同じ状況に自分がなると返り討ちに遭う。
5、比較優位の思考より「マシ」な案を探る。何らかの基準をもとに最適解を探す。100%の正解は無い。
6、Noを言うだけの批評家にならない。どうすれば改善できるか、自分が持論を提案し、上司を説得する。
・ずれを見抜き、持論を生み出す情報収集術
日々苦労して勉強しても、実際にはすべての内容が何かに生きるとか、持論形成に役立つことはない。
感覚的には1万個の情報を仕入れて、そこからやっと1つ使えるものが出てくるぐらい。
ただしこれは初期の話で、ある一定の閾値を超えたら、指数関数的にこれまでの情報が線でつながる。
明確なモチベーションがあることも、そうでないことも、将来どこでリンクするか分からないので、
長い人生においてはあまり選り好みをせずに、多くの情報に積極的に触れることが大切。
何かのチャンスが巡ってきたときに「いまから勉強します」では遅いので、常日頃から準備が必須。 -
説得力がある力強い言葉で、納得させられる。
例えば「心理的安全性とは、誰でも安心してツッコめる組織である」というような持論は著者の鋭い明確さと優しさで自分の中にストンと落ちた。
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橋本さんの考えかたは、ビジネスで応用できる
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橋本さんらしく、独自の視点で人間関係の立ち回り方を解説した本。これからの多様化や情報化時代を見据えた実体験に基づいた内容