心臓の王国

著者 :
  • PHP研究所
3.75
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本棚登録 : 979
感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569855059

作品紹介・あらすじ

発売前から話題沸騰!
著者の才能が爆発した、最強青春ブロマンス小説!
2023年、PHP文藝はこの本を、自信をもって送り出します!
●Story
十七歳の鬼島鋼太郎は、夏休みのある日、白いワンピースのような服に身を包む美青年と橋の上で出会う。「アストラル神威」と名乗るその青年は、『せいしゅん』をするために橋の上から川に飛び込んで溺れそうになるなど、予測不能な行動ばかりをとり、鋼太郎を困惑させた。
鋼太郎と友達になりたいと言う神威に対し、面倒に巻き込まれたくない鋼太郎は、悪い奴ではないと感じつつも、そのままその場を後にした。
しかし数日後、アストラル神威が鋼太郎の通う高校へ転入してくる。青春を謳歌しようとする神威に巻き込まれながら、鋼太郎もともに高校生活を送るが、そのうちに神威が抱える「恐ろしい秘密」を知り——。

感想・レビュー・書評

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  • ブロマンスとは「Brother(ブラザー)」と「Romance(ロマンス)」を合体させて生み出された言葉です。 男性同士の関係を描くジャンルとしては恋愛がメインの「BL(ボーイズラブ)」がよく知られていますが、「ブロマンス」は恋愛以外の幅広い関係を指します。

    はい、というわけでひまわりめろんさんのレビューとしてはたいへん珍しいお役立ち情報からスタートです
    URです
    作中にもURって何度も出て来ますが、最初意味が分からなくてずっと「ユ〜ア〜ルデア〜ル♪」って歌いながら読んでました
    ウルトラレアのことに決まってるだろうが!
    知ってたわ!(さらっと嘘吐くね)

    なので安心して下さい
    匂わせも感じませんでした
    普通に男同志の友情です
    感度が悪いだけかもしれませんが

    最初はね、若者のノリ全開の文章におじさんついていけなかったですが、なんのためらいもなく突き進むこの文体に慣れてくると気にならなくなります
    気にならなくなるどころか、首根っこつかまれて無理矢理「処刑」された気分になります
    あ、「処刑」ってそのまんまの意味じゃありません
    じゃ何?って思った人は読めばいーんじゃね?

    『心臓の王国』ってタイトルでまぁだいたいの人は心臓移植の話と思うと思います
    はい心臓移植の話です
    そしてなんかありがちな設定だったりします
    でもなんかね
    めちゃくちゃ軽いノリに引っ張られてどんどん進んでいくと
    そこになんかハッとさせられる言葉が置いてありました
    「生きる」ってことについてハッとさせられる気持ちが置いてありました

    そんな物語でした

    • 1Q84O1さん
      すみません…、知らないですw
      すみません…、知らないですw
      2023/09/21
    • ひまわりめろんさん
      左とん平さんは国民栄誉賞受賞者ですので知っといて下さい
      左とん平さんは国民栄誉賞受賞者ですので知っといて下さい
      2023/09/21
    • 1Q84O1さん
      おお〜!
      って、受賞してないでしょ∠( ゚д゚)/
      おお〜!
      って、受賞してないでしょ∠( ゚д゚)/
      2023/09/21
  • 『こどもはみんな愛されて幸せになるために生まれてくるんだ』

    17歳という年は、大人になる一歩手前の、まさに "せいしゅん" 真っ只中の特別な1年なのだ。


    最初のプロローグで、なんかカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」っぽいな〜と感じた。
    それもあってなんとなく話の展開は想像ついてたんだけど、いざ読み出してみると、あれ?やたらとライトで明るいじゃないか〜!

    主人公は高校生の鋼太郎と留学生のアストラル神威(スゴい名前!)の、共に17歳の2人。
    神威は今まで経験した事のない"せいしゅん"を味わってみたいのだという。

    全500ページほどある中の400ページ弱が、わちゃわちゃした青春小説といった感じ。
    それが後半100ページで、急に想像してた重い雰囲気にガラッと変わる。
    温度差激しい、、(๑_๑;)

    中高生の青春ものは、なんかノリについてけず苦手なんだけど、プロローグ的な部分がどう繋がるのか気になって読み切れた。
    それにしても400ページも青春ものは長い〜
    展開が変わってからは一気読みだったけど、前半が明るかった分、余計にズシっときた。
    なんていうか、これ後半読むと、前半のわちゃわちゃうるさかったとこが生きるって感じかな。

    でもなんかな〜〜
    読み終わっても手放しで良かった〜とは思えず、むなしさ残るかな。
    はぁ〜〜(´•ω•̥`)


  • 圧倒的な読後感に正直、言葉を失うとともに、素晴らしい作品だなぁと思いました。特に本作は急なストーリーの転調があって、正直温度差激しいのですが、転調前も転調後の展開もどちらも面白いので、本作で2つの作品を楽しんでいるような妙なお得感があります。

    色々書きたいことあるのですが、絶対ネタバレなしで読んだ方が面白い作品なので、あまり詳しくは書かないことにしますが、キャラクター良し、ストーリー良し、作品テーマ良しの素晴らしい作品で今年のイチオシ作品なのは間違いありません!

    出来ればこの作品読み終わった人と語り合いたいなぁ…

    • ネモJさん
      言葉蔵さん
      フォロー&コメントありがとうございます!
      きっと素敵な読書体験が待ってると思いますので、本作をぜひ楽しんでください!
      言葉蔵さん
      フォロー&コメントありがとうございます!
      きっと素敵な読書体験が待ってると思いますので、本作をぜひ楽しんでください!
      2023/08/16
    • 言葉蔵さん
      ネモJさん
      勝手にフォローしてすみませんでした。

      ネモJさんのように、レビューを読んだ人がその本を手に取りたくなるような感想を私も書くよう...
      ネモJさん
      勝手にフォローしてすみませんでした。

      ネモJさんのように、レビューを読んだ人がその本を手に取りたくなるような感想を私も書くよう心がけたいです。
      2023/08/16
    • ネモJさん
      言葉蔵さん

      勝手にフォローだなんて、お気になさらず…
      私の拙い感想を参考にして頂けるなんて嬉しい限りです^_^
      これからも気軽にコメント頂...
      言葉蔵さん

      勝手にフォローだなんて、お気になさらず…
      私の拙い感想を参考にして頂けるなんて嬉しい限りです^_^
      これからも気軽にコメント頂ければ嬉しいです!
      2023/08/17
  • 登場人物は、とてもナイスなキャラで、ご両親もお友達も大好きでしたが…
    重点的なところが暗すぎて怖すぎて…
    わたしにはどうも…ごめんなさい。

    ご家族の話、クラスでの話は良かったと思う。
    ってか、結局わたしは、楽しいお話が好きってことね。

  • タイトルから想像出来る様に少し重い物語ですが、文章はラノベに近く読みやすかったです。本作のキーワードは「心臓」もしくは「命」そのもので、笑いあり涙ありの心揺さぶられる作品でした。

  • 竹宮ゆゆこさんの「とらドラ!」が大好き。
    オープニングだけ読むと、え?「約束のネバーランド」?ってなった。でもラストの小間田さんの話を聞いて、カズオ・イシグロさんの「わたしを離さないで」に似てると思った。
    メメント・モリとは、「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」「死を想え」という意味を持つラテン語の言葉。 現代では主に「死を意識することで今を大切に生きることができる」という解釈で用いられることが多い。
    わたなべゆうた=アストラル神威
    処刑という名のハグ。ベアハッグ。こういう行動で愛情を感じることができる。
    担任の駒田先生がめっちゃいい人。ありがたい。
    文化祭は大成功。せいしゅん万歳。
    怪しい宗教団体!
    臓器売買組織に臓器としての子供を売る。
    滑落事故は本当に残念だけど、
    頭のいい神威。本当に死んだのか?本当?やっぱり!と思った。
    想像以上に壮大なストーリーだった。
    結果オーライ!しゅぽっ!

    アニメで映画化してほしいと思った!

  • なんだろうこれ。
    なんだかすごい物を読んだ気がする。
    笑えるし泣けるし憤るし、前半と後半の物語の落差に戸惑うけど感情がぜんぶ持ってかれる。
    鋼太郎も神威も西園寺も駒田先生も、うーちゃんもみんないいキャラで、読んでいてニヤニヤしちゃって青春だなぁなんて思ってたのに、後半!
    神威の謎が解けるともー涙。
    まさかの展開に心臓が止まるかと思うほどビックリした。
    その後の鋼太郎の「計画」もドキドキするし、えーこのまま終わってしまうのと、思ったらラストがまた泣けた。

  • 17歳の高校生男子が主人公の青春ストーリーという気持ちで読み始めた。
    軽快なテンポで物語が進み、時に笑いながら読んでいたのだけど、なんとも重いテーマが潜んでいた。
    前半~後半への展開が見事で、まんまとその世界に引っ張り込まれた気分。
    生きるって矛盾だらけだけど、誰かと生きたいって思えることは、単純に素晴らしいことだなと思えた。
    帯の説明を読んだ印象より、実際の物語の方が何倍も良かった!

  • 主人公が青春真っ只中の高校2年生なので、前半はライトな感じでこのノリ懐かしいな〜と。事前に内容をあまり知らずに読み始めたので、青春小説なのか?と思ったら後半からの急展開が凄かった。繋がってはいるけど前半と後半の重さの違いが激しかったですね。鋼太郎、良いおにいちゃんですね。心が救われてよかった〜。

  • 竹宮ゆゆこの「ノリ」は最強だな、といつも思う。

    捲し立てるような言葉と展開に、ライトな匂いを感じ取って、敬遠する人はいるかもしれない。
    だけど、「ノリ」で叫んでしまう、その台詞の中に、単刀直入な想いが流れているのだと思う。

    さて。

    病気の妹をこよなく慈しむ、カワイソーな兄、鋼太郎の元に。
    アストラル神威という、謎の転校生が現れる。
    そして神威は、「せいしゅん」を求めて、鋼太郎を追いかけることに決める。

    「本当」の自分って、なんなんだろう。
    この人には見せられる自分。
    一人になった時だけ現れる自分。
    立場を演じる自分。

    それらの、どれが嘘だと言うんだろう。

    どんな自分も、大切にされたいのだ。
    理解されたいし、擦り合わせて共感されたいのだ。

    鋼太郎と神威の「せいしゅん」を読みながら、一方で展開される、奪われることと与えることに恐怖する。

    私たちは、美しい物語のために、誰を犠牲にしているんだろう。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『心臓の王国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竹宮ゆゆこの作品

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