星をつなぐ手 桜風堂ものがたり (PHP文芸文庫)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569900858

作品紹介・あらすじ

小さな店だからこそ大きな悩みがある。田舎町の書店で起こる優しい奇跡を描く、全国の書店員が共感した感動の物語、待望の続編。

感想・レビュー・書評

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  • あなたは、『リアル書店』で『本』を書いますか?それともネットでポチでしょうか?

    このレビューを読んでくださっているみなさんは間違いなく『本』好きだと思います。読書人口がどんどん減り続けている現代社会にあって、『本』を読み続け、ブクログの場に集う私たちはイリオモテヤマネコとか、ヤンバルクイナとか、トキと同じくらい大切にされるべき存在なのだと思います(笑)。

    そんなあなたは、『本』をどのように手に入れられているでしょうか?図書館派という方ももちろんいらっしゃると思いますが、購入するという場合には、大きく分けて『リアル書店』かネットという二択になると思います。

     『ネットで頼めば、発売日には届くしさ、リアル書店で注文するって、そのために店の人間と会話しなきゃいけないのがだるいよ。時間も勿体ないしさ』。

    ネットで注文される方の声が聞こえてきました。これは確かにそうだと思います。誰も否定できないでしょう。では、『リアル書店』を支持される方はそこに何を求められているのでしょうか?

    さてここに、こんな言葉が強く印象に残る物語があります。

     『リアル書店は、町の本屋さんはね、一度消えたらもう二度と復活しない。もう帰ってこないんだよ』。

    そんな物語には、『リアル書店』で働く一人の主人公、『本』を愛し、『本』を読者に届けることに情熱を注ぐ一人の男性が登場します。この作品はそんな男性の真摯な思いに触れる物語。前作「桜風堂ものがたり」の心を継ぐ物語。そしてそれは、『本を読むことで人生が変わる人々はきっといる』という思いの先に『リアル書店』を守り続ける意味を感じる物語です。

    『しまった』と『取次の配本予定を映し出したパソコンの前で』つぶやいたのは月原一整(つきはら いっせい)。『入荷するだろうと思い込んでいた、それを疑いもしなかった、「紺碧の疾風」の最新刊が入らない』という事態を前に『てのひらが汗ばむ』一整は、『桜風堂書店への入荷予定の冊数がまさかの〇冊になってい』るのを見ます。『今度の新刊で第二十巻』という『時代物の大人気シリーズの、久しぶりの新刊』である『紺碧の疾風』は『年齢層の高めなこの店のお客様には愛読者も多い』こともあり、『四日後の発売日には、勇んで桜風堂を訪れるだろう』と思います。『以前働いていた老舗の書店、銀河堂書店では、当たり前のように、文庫の新刊が入ってきていた』と過去を振り返る一整は、『版元営業と担当編集者に連れられた著者、高岡源が店に挨拶に来たこと』を思い出します。『油断したなあ』と焦る一整は『四日後に発売の新刊をどうすればいいのだ?どうすれば、「紺碧の疾風」最新刊を店に並べられる?』と思いを巡らせます。『有名店に客として買いにいって、それを店に並べるという手も使うことができる』、『送料や手数料はかかるけれど、取次から取り寄せるという方法もある』と思案する一整。そんな一整は、『銀河堂書店がもっと近くならよかったのにな』、『柳田店長に相談できれば』とも思いますが、『ぼくはもう銀河堂の人間じゃないんだから、いつまでも店長を頼っちゃ駄目なんだ』と『自分にいいきかせるようにつぶや』きます。そんな『一整はいずれ桜風堂書店をブックカフェにしていくことを考えてい』ます。しかし、それによって『棚を減らさなくてはいけないということ』はできないとも思う一整は、『書店なのに売る本の数を減らすのは ー』と思い悩んでもいます。『二階のフロア』を使うことも考える一整ですが、今度は『人手が足りない』と、『今の桜風堂書店の売り上げでは、正社員を雇うのは難しいだろう』とも思います。
    場面は変わり、雑誌の『配達を終え』て、店へと帰った一整の『スマートフォンが震え』ました。『柳田六朗太 ー 銀河堂書店の店長だ』、『何かあったのだろうか?』と電話を受けた一整に、『お、月原か。ー あのなあ、突然で悪いんだが、あさっての夜に銀河堂に来られるか?』と訊く柳田。それに、『大丈夫だと思います。夜までにお店にうかがえばいいのでしょうか?』と答える一整は、『柳田店長に「紺碧の疾風」のことを相談できるかな』、『だとしたら、とてもありがたい。なんていいタイミングなのだろう』とも思います。一方で、『何があったんだろう?』とも思う『一整が訊ねようとする前に』、『実は、銀河堂書店のオーナーが、おまえに会いたいといっている。で、俺も一緒に呼ばれている』と説明する柳田。予想外の話に、『オーナーが、わたしに?』と思う一整は『柳田はともかく、今の自分がなぜ、そのひとに呼ばれるのだろう?』と理由が全く思い浮かびません。『風早の街では生きている伝説のような人物』という『銀河堂書店のオーナー、金田丈』は、『太平洋戦争の後、空襲で灰燼に帰した風早の街の駅前商店街を復活させた立役者のひとり』とされる一方で、『翳のある噂が多』い人物でもありました。『謎が多い人物なんだよなあ』と改めて思う一整、『物語の登場人物のような』『人物が、今の自分に、そして、柳田店長に、何の用があるというのだろう?』と思う一整。そんな一整が金田に面会する先に、思いもしなかった話が一整の前に告げられる物語が描かれていきます。

    “全国の書店員の圧倒的な共感を呼び、本屋大賞にノミネートされた「桜風堂ものがたり」感動の続編”とうたわれるこの作品。2017年本屋大賞で第5位にランクインした村山早紀さんの代表作でもある「桜風堂ものがたり」は、”涙は流れるかも知れない。けれど悲しい涙ではありません”という言葉の先に、あたたかいものが何度もこみ上げてくる傑作中の傑作であり、私が村山早紀さんの作品を読み続けて今に至る起点となった作品でもあります。

    そんな「桜風堂ものがたり」の続編として刊行されたのがこの作品です。村山さんは多作な作家さんでいらっしゃり、数多くの作品を刊行されていらっしゃいます。その特徴の一つが『風早(かざはや)の街』という架空の街を舞台にしているところです。”ときどき奇跡が起きる街、物語のような、不思議が起きる街”とも説明される『風早の街』で村山さんの作品は作品間に繋がりを広げていきます。「桜風堂ものがたり」シリーズが光を当てるのは街の書店です。現在、桜風堂書店で働いてる主人公の月原一整は、元々は『銀河堂書店』という大きな書店の店員でした。この『銀河堂書店』が入っている建物、それが『星野百貨店』であり、2018年本屋大賞で第9位にランクインした「百貨の魔法」の舞台なのです。作家さんの中にはさまざまな工夫によって自らの作品間に繋がりを持たせる方がいらっしゃいます。私が読んできた中には登場人物で作品を結びつけられている”チヨダ・コーキ”の辻村深月さん、”理瀬”の恩田陸さんなどがいらっしゃいます。いずれもそれぞれの作品で物語は完結していますが、繋がりを持たせることで物語に何倍もの奥行きを持たせることに成功されています。そして、この村山さんの場合は、作品の舞台を共通とすることで作品間に繋がりを持たされていらっしゃいます。物語冒頭に、それが『風早の街』と記された瞬間に読者の頭の中には世界観が浮かび上がるという効果を生み出します。そして、この世界観こそが独自の”村山早紀ワールド”の原点でもあります。また、村山さんは続編ものがやたらと多い作家さんでもあります。「桜風堂ものがたり」にこのように続編が刊行されたのは、さもありなん…という気もします。

    さて、そんなこの作品はやや複雑な構成をとっています。まずは登場人物の情報に簡単に触れながらこちらをご説明しましょう。

     ・〈序章 白百合の花〉
       → 『本好きの大女優にして元スーパーアイドル』の柏葉鳴海の話に『桜風堂書店』が登場

     ・〈第一話 夏の終わりの朝に〉
       → 『「紺碧の疾風」の最新刊が入らない』と焦る月原一整が登場

     ・〈幕間1 〜カーテンの向こう〉
       → 『桜風堂書店の賢い三毛猫』アリス登場
         ※ まさかの三毛猫・アリス視点の物語!『風早の街』の世界観を一番感じるのがこの幕間1!

     ・〈第二話 遠いお伽話〉
       → 『銀河堂書店のオーナー』金田丈と会う一整

     ・〈幕間2〜ケンタウロスとお茶を〉
       → 『漫画家の道を断念し、小野田文房具店の二階でひきこもっている美大生』の沢本来未が登場

     ・〈第三話 人魚姫〉
       → 『銀河堂書店児童書担当』の卯佐美苑絵と、『文芸担当』の三神渚砂が登場

     ・〈幕間3〜Let it be〉
       → 『音楽喫茶「風猫」店主』の藤森章太郎が登場

     ・〈幕間4〜神様の手〉
       → 『小野田文房具店の女主人』の沢本毬乃が登場

     ・〈終章 星をつなぐ手〉
       → 大団円

    これだけでは物語の構成は分かっても内容はもちろん分かりません。しかし、ここにこのように書いたことには意味があります。それは、この作品が、村山さんの作品にしては少しとっ散らかった印象を受けるからです。物語の大筋は決して複雑ではない、というより、かなりシンプルとも言えるのですが、〈終章〉へ向けて、〈幕間〉という表現で次から次へと新たな人物が登場しては消え、登場しては消え…と、まさしく〈幕間〉に舞台袖からこの先どう関係するかわからない人物が次々登場します。ただ、これは全て〈終章〉に向けた準備のため、感動の〈終章〉を味わうための我慢の時間と考えるのが吉の読書だと思います。ただ、少なくとも前作である「桜風堂ものがたり」を読まずにこの作品から読むことは全く意味がないと言い切れる構成だとは思います。

    そして、この作品は何と言っても、前作「桜風堂ものがたり」で悲劇の主人公を演じた月原一整が新たな舞台、『桜風堂書店』を自分の理想の形に作り上げるべくさまざまに思いを巡らせる姿が描かれていきます。それこそが、『桜風堂書店』のような小さな書店の性とも言えるものです。

     『大人気作家の話題作が、都会の大規模店には、山のように届き、塔のように積み重ねられた様子がニュースになる』一方で、『一冊すら入ってこない』という『配本に恵まれない』『桜風堂書店』

    そんな現実と向き合わざるを得ない一整の姿が描かれていきます。

     『自分はそういう店をこれから支えていかなければいけないのだ』

    厳しい現実に向き合っていく一整は、一方で『いずれ桜風堂書店をブックカフェにしていくことを考え』るものの、それによって『棚を減らさなくてはいけないということ』はできないと思い悩みます。『書店なのに売る本の数を減らすのは ー』とあくまで書店に真摯に向き合う一整の考え方は、前作「桜風堂ものがたり」の主人公の思いそのままです。一方で、『今は物置にしている』『二階のフロア』を使うことも考える一整ですが、今度は『人手が足りない』と、『今の桜風堂書店の売り上げでは、正社員を雇うのは難しいだろう』という小さな書店ならではの現実に対峙せざるを得ません。そんな物語は一整に感情移入すればするほどに一整が愛する『リアル書店』というものに対する作者の村山早紀さんの思いが物語にそこかしこに顔をのぞかせることに気づきます。それこそが『本と出会う場所』という視点です。

     ・『近所に本がたくさん並んでる場所があることが大切』

     ・『ネットだと、そのときほしい本だけを買うことになる』

     ・『買う予定じゃ無かった本と、子どもが出会う場所が欲しい』

    私は本をネットで買う場合と街の書店で買う場合がありますが、確かにその選書の結果は違うものがあるように思います。ネットでは、読みたいと思う作家さんを指定して表示された一覧から内容紹介やレビューを参考にして読む本を選んでいきます。一方で書店の場合には、見た目が勝負です。本の帯を含めた表紙、厚み、そして書店ならではのPOPを元に選ぶことになります。そこには、村山さんが書かれる通り、『買う予定じゃ無かった本』と『出会う』瞬間が訪れることが確かにあります。実際、そうやってそのお名前に繋がった作家さんも何人もいらっしゃいます。

     『自分が知らない本、けれど好きになれる本が扉の向こうにあるような気がして』

    書店を前にした時の気持ちの高ぶりがこの表現にはよく現れています。そう、この作品は、そんな私たち本好きにとって、失ってはならない、街の『リアル書店』の大切さを説いていく、それがこの作品のテーマであり、村山さんの心からの叫びでもあるのだと改めて思いました。そんな作品の中で村山さんはこんなことを登場人物の言葉に載せられます。

     『リアル書店は、町の本屋さんはね、一度消えたらもう二度と復活しない。もう帰ってこないんだよ』。

    少子高齢化とネット出版および電子書籍の隆盛に伴って『リアル書店』は随分と数を減らしました。私が住んでいる地域でもそれは同様で、シャッターが降りたまま二度と上がることなく、ドラッグストアなど他の業種に置き換わっている現状を見るとそれは決して他人事でないことがよく分かります。月原一整という『本』を愛し、それを『リアル書店』でお客様に繋いでいくことを何よりも大切にする主人公の熱さがストレートに伝わってくる物語、前作と合わせ『リアル書店』の大切さを強く印象付けてくれた物語だと思いました。

     『お客様を待たせるわけにはいかない。発売日には、本が欲しい』。

    『忘れられた観光地』と揶揄される『桜野町』という『山間』にあるが故に、『配本に恵まれない書店』で働く月原一整。この作品ではそんな彼が働く『桜風堂書店』を舞台に、『リアル書店』の大切さを考えさせられる物語が描かれていました。前作と色濃く繋がる続編であるこの作品。村山早紀さんの理念通り、悪人が一切登場しない安心感に裏付けされたこの作品。

    げみさんによる素晴らしい表紙と共に、『リアル書店』で働く人たちの心に触れることのできる、そんな作品でした。

  • 読書スランプであった私を、また癒やしてくれた『桜風堂ものがたり』に感謝です。

    本作『星をつなぐ手 桜風堂ものがたり』は前作『桜風堂ものがたり』の続編になります。前作で大型書店の書店員である月原一整は、あるトラブルによって長く務めていた書店を去り、田舎町の小さな書店の店主を務めることになりました。本作は月原一整と小さな『桜風堂書店』の新たな奇跡が綴られた物語になります。

    前作では月原一整や2つの書店の人々の優しさに涙しましたが、今作は前作以上の絆の強さや人への感謝が強調され、この世界の住人として私も傍で働いてみたいと憧れ、暖かい涙がポロリと頬を撫でました。

    読者によって「出来すぎた物語だ」「現実ではあり得ない」と思われるかもですが、村山早紀さんの描く桜風堂ものがたりは、疲れた現実を一時だけ癒やしてくれる付箋のようなものだと感じます。改めて素敵だと感じました。

    最新作で単行本の『桜風堂夢ものがたり』も心が疲れた時に読もうと思います♪

    • みんみんさん
      村山さん他の作品ファンタジーっぽいですね♪
      読んでみます‹‹\(´ω` )/››
      村山さん他の作品ファンタジーっぽいですね♪
      読んでみます‹‹\(´ω` )/››
      2023/09/27
    • マメムさん
      みんみんさん、未読でしたら『魔女たちは眠りを守る』オススメです♪
      みんみんさん、未読でしたら『魔女たちは眠りを守る』オススメです♪
      2023/09/27
    • みんみんさん
      了解です(・`◡︎´・)ゝ
      了解です(・`◡︎´・)ゝ
      2023/09/27
  • 現実ではこうだ、とか全く考えずに読むべき本。
    綺麗な世界にどっぷり浸かったってたまには良い。
    みんなが喜んでくれて良かったね。
    君がずっとひたすらに、著者のために、本のためにって考え、行動してきたことが実を結んだんだよ。
    自信をもってね!

  • 桜風堂書店のその後が気になって、すぐに続編を手に取りました。
    日々増え続けているこれだけ沢山の本がありながら、これらの本がこの世から無くなるわけではないのに、書店だけが町から消えていくなんて、ほんとうに寂しいです。
    丁寧な人物描写が素晴らしくて、この本にすっかりのめり込んでしまいました。
    地方の小さな桜野町が、知らず知らずのうちに大きな舞台となって、気がついたらいつのまにか壮大な物語となっていました。
    あとがきに加えて、文庫版のためのあとがきも寄せられていて、作者村山早紀さんの心優しい人柄が思い浮かびます。
    それと同時に、物語に登場した人々のその後も知ることができ、大満足です。
    こんなに心温まる作品に出会えてとても嬉しいです。

  • 桜風堂物語の続編だと知り、楽しみにしていました。
    主人公、一整の周りに集まる人は
    誰もかれも優しく温かでそっと手を差し伸べてくれるそんな人ばかり。
    読みながら、私までとても居心地が良く、ずっとずっと見ていたいような、続いてほしいような
    そんな物語でした。
    私にとって
    本屋は昔から、憧れの職業でしたが、
    あらためて、これほど奥の深い、仕事だと初めて気づきました。
    みなさん、本に対する愛がいっぱいで自分の仕事に誇りを持ち楽しく働いていて、
    街のこういう本屋さんが、閉店することなく
    ずっとこれからも続いてほしいです。

    心に残る素敵なお話でした。

  • 前作の「桜風堂ものがたり」から、更に一整を取り巻く優しい人々の輪が広がっていきます。温かい気持ちで読み終わりました。人を想いやる事ができる人は、人に大切にしてもらえるのだと感じました。
    あとがきに登場人物のその後が書いてあるのは、ここの皆さんの感想で教えて頂きました。読み逃さずにすみました。

    • アールグレイさん
      こんばんは、bomayuさん!
      GWも終わり、あっという間でした。私は、東京郊外ですが、図書館は予約本しか借りられません。開架は全て閉鎖中で...
      こんばんは、bomayuさん!
      GWも終わり、あっという間でした。私は、東京郊外ですが、図書館は予約本しか借りられません。開架は全て閉鎖中です。イヤですね。今頭を使わず読める本を読んでいます。
      「居酒屋ぼったくり、おかわり2」です。1~11巻で終わったと思っていたのですが、おかわり、というオマケがでたと思ったら、その2です。嬉しい悲鳴です。
      この本、知ってますか?もう1冊借りてきたのですが、Day to Day で、これがブ厚い!久しぶりに、こんなにブ厚い本を手にしました。bomayuさん、大阪?違いますよね。bomayuさんのお薦め本、ありますか?
      \(^_^)/
      2021/05/05
    • bomayuさん
      ゆうママさん、こんばんは!
      居酒屋ぼったくり、おかわり2ってすごい題名ですね(笑)検索してみたら面白そうなので探してみます。私のおすすめと言...
      ゆうママさん、こんばんは!
      居酒屋ぼったくり、おかわり2ってすごい題名ですね(笑)検索してみたら面白そうなので探してみます。私のおすすめと言うか、今読んでいるのが「蜜蜂と遠雷」です。活字から音楽が聞こえて来ると評価の高い本ですが、面白いです!
      2021/05/09
  • 本を通じてここまで人が集まって支え合うのが素敵で、この物語を頭に描くとすごく優しい気持ちになります。

  • 桜風堂ものがたり続編。一整君が桜風堂書店に移ってからの話。
    読者含めて本にまつわる人達の事を考え、誠実に向き合ってると、周りの人達から助けられる良い話でした。打算なく自分の出来る範囲で周りの人達に良くしていこうとと思った。
    こちらも気持ちの良い話だった。

    • マメムさん
      初コメです。
      街全体が活気付いていく様は、気持ちが暖かくなりますよね。寒くなってきた今に丁度よい温かさを感じます♪
      初コメです。
      街全体が活気付いていく様は、気持ちが暖かくなりますよね。寒くなってきた今に丁度よい温かさを感じます♪
      2023/11/29
    • いわっちんさん
      そうですね。暖かい気持ちになりました。コメントありがとうございます♪
      そうですね。暖かい気持ちになりました。コメントありがとうございます♪
      2023/12/02
  • いいことをしている人には良いことが返ってくる。
    そんなお話。

    出てくる人がみんな優しく、主人公に協力的で
    経営困難なのに暗い感じがしない
    理想な優しい雰囲気が溢れる個人書店のお話。
    実家の近くにもそんな個人書店があったのに気がついたらジムに変わっててその時のもうここでは買えないんだなという残念な気持ち、本を買っていた時の思い出が蘇ってきた。
    電子媒体での購入だと感じられない温かさと購買戦略
    本はリアル書店で買いたいなって思いました。

  • 桜風堂ものがたりの続編ということで楽しみにしていました。想像以上の満足度で心温まるストーリーでした。物語に出てくる本や伝説も続きが読みたくなりました。桜風堂や銀河堂書店のような本屋さんが地元にもあればいいのにと羨ましくもなりました。ただ本を買うという以上に、そこでの出会いや物語を大事にするというお話にとても感動しました。
    また前回以上にそれぞれのキャラクターのお話に深まりがあり、面白かったです。みんなの恋の行方も気になるところですね。

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著者プロフィール

1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞。著書に『シェーラ姫の冒険』(童心社)、『コンビニたそがれ堂』『百貨の魔法』(以上、ポプラ社)、『アカネヒメ物語』『花咲家の人々』『竜宮ホテル』(以上、徳間書店)、『桜風堂ものがたり』『星をつなぐ手』『かなりや荘浪漫』(以上、PHP研究所)、げみ氏との共著に『春の旅人』『トロイメライ』(以上、立東舎)、エッセイ『心にいつも猫をかかえて』(エクスナレッジ)などがある。

「2022年 『魔女たちは眠りを守る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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