心理職の仕事と私生活 若手のワーク・ライフ・バランスを考える

  • 福村出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784571241079

作品紹介・あらすじ

26名の若手心理職が自分の立場に迷い、悩み、そして働くことの幸せを掴んでいく姿を記述。時間や収入、人間関係など人生における諸問題を取り扱い、生きるヒントを提示する。

感想・レビュー・書評

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  • 【目次】
    第一部 ワーク・ライフ、心理臨床家としての成長
     第1章 心理臨床家にとっての仕事と私生活――私たちは、もがいている
      コラム1 若手をつなぐ、若手とつながる――ようこそ、若手の会へ
     第2章 心理臨床家の発達――ワークとライフの体験を行き来する
      コラム2 資格試験の苦労話
     第3章 心理臨床家のルーツ――動機と臨床実践とのむすびつき
      コラム3 育休とカップルとローン
     第4章 人生経験と心理臨床の相互作用――同感と共感を巡る考察

    第二部 さまざまな領域で働く若手臨床家のワーク・ライフ
     第5章 大学教員のワーク・ライフ――多様性を包摂する社会に向かって
      コラム4 留学とワーク・ライフ・バランス
     第6章 企業で働く心理士のワーク・ライフ――家族との暮らしを支えてくれるものたち
      コラム5 私たちに潜む差別的な感覚――臨床と社会、政治
     第7章 家庭裁判所調査官のワーク・ライフ――法の下で家族に寄り添う
      コラム6 「硬い」身体と、「関わる」身体
     第8章 科学者-実践家としてのワーク・ライフ――明日からもがんばろう
      コラム7 スーパーヴァイジーからスーパーヴァイザーへの役割移行
     第9章 キンダーカウンセラーのワーク・ライフ――ある非常勤複数掛け持ち臨床心理士の日常
      コラム8 教育分析――笑って見失うライフ
     第10章 開業心理士のワーク・ライフ――心理士の可能性とその志の裏側
     第11章 スクールカウンセラーのワーク・ライフ――お金・結婚・キャリアと学校臨床の相互作用
     第12章 病院で働きながら個人開業もする公認心理師のワーク・ライフ――弁証法的な仕事と私生活のあり方
      コラム9 配偶者からの声
     第13章 セカンド・キャリアとしての心理職とワーク・ライフ――看護職や多職種から次の道へ
      コラム10 文化的マイノリティ
     第14章 ジェンダー・セクシュアリティの問題とワーク・ライフ――心理職3名の座談会を通して

    Q&A 心理職を志す学生が若手の先輩に聞きたいこと
    今読みたい、おすすめの一冊

  • 医学部分館2階心理学 : 146.89/ITO : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410170328

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000260224

  • 投票フォーム【IT・心理学】No.18

  • 若手心理職やこれから心理職を目指そうとしている人へ向けての図書なので、50代の自分には適していないことは言わずもがな。それでも、やっぱりそうなのね、とか、心に響く言葉もあり、読後感は良かった。

    ⚫︎メモ⚫︎
    「実際、心理士になって学生時代に学べなかったことで、新たに学んだことは何ですか。
     クライエントの困りごとやニーズは人によって様々です。その方の日々の暮らしや歩んできた人生をありありと想像しながら、必要な支援について多職種で話し合う大切さをたくさん学びました。(山口慶子)」p.223

    「カウンセリングを行う上で、一番大切にしていること、心がけていることは何ですか。
     クライエントを"愛おしい”と思えるような見立て(色眼鏡?)を構築することです。本人や家族、そしてセラピストにとって、一見したところ厄介に感じられるような症状や言動も、人生の中で自分自身やその人にとって大切な誰かのこころを守るために身に着けた努力の仕方だったりします。それはその人の大切なこころの一部そのものであり、努力の結晶と呼べるものかもしれません。そう思いながら、そんな一部も愛おしく受け止めつつ、新しい努力の仕方を一緒に探すお手伝いをすることがカウンセリングだと思っています。(榊原久直)
     性格はその人の歴史そのものだと思ってみるようにしています。今この瞬間の反応は場当たり的なものでなく、これまでの人生で降りかかったものや、その中で培われた生存戦略、それら全てから出力されているという時もあるでしょう。その人らしさが凝縮された言動に出会うと、露出した地層を前にした時のように感じ入ることしばしばです。(舩戸みずほ)」p.226

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著者プロフィール

国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター研究開発部長、筑波大学人間系教授(連携大学院)。筑波大学大学院人間総合科学研究科 ヒューマン・ケア科学専攻 発達臨床心理学分野博士課程、ヨーク大学心理学部心理療法研究センター客員研究員、コロンビア大学社会福祉学部客員研究員、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 成人精神保健研究部、日本学術振興会特別研究員PDなどを経て、現職。博士(心理学)。臨床心理士。

「2023年 『不安へのエクスポージャー療法 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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