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- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784571500091
作品紹介・あらすじ
心の病を治療する薬が、実は、病を進行させているとしたら…。アメリカにおける、精神科医、精神医学会、患者団体、製薬会社、政府の利害関係の生々しい現状を伝え、精神疾患の一因は精神科治療薬にあると説く。「既成事実」となっている薬物療法と、その根拠となっている「仮説」の意義と限界を様々な事例を使って提示した、衝撃的警告の書。
感想・レビュー・書評
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一読して、後味の悪い気分になった。一読といっても500ページ以上の大冊であるのて時間はかかったが。著者はジャーナリストであり、専門家ではないので、文献の選択や解釈には疑問をもつものもあったが、薬物療法の意味について再考させてくれるキッカケとなった。
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本書では、精神医学とその薬物療法が病気の蔓延に果たしたと思われる役割に焦点を当てており、証拠は極めて明白である。第一に、精神医学界が診断の境界線を拡大したせいで、かつてない数の小児や成人が精神疾患集団の仲間入りを果たしている。第二に、精神病と診断された人は、症状が慢性化する可能性の高い精神科薬物療法を受けている。向精神薬を処方された多くの人が、結果的にさらに深刻な新たな精神症状の発症や、体調悪化、認知機能の低下を経験している。(311頁)
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