- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784573023956
作品紹介・あらすじ
5歳の時から、小学校にも通えず、血縁を養うために働き続けた大女優。日本映画史に名を刻む大女優が選んだ男は、名もなく貧しい青年だった。なぜ、女はこの男を選んだのか、この男の何を愛したのか-。
感想・レビュー・書評
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高峰秀子が夫の松山善三のことを愛していたのかを、斎藤さんから見たエピソードが集めてある。
普通だとイチャイチャで終わりそうだけど、高峰さんの優しい気持ちが溢れていて、温かい気持ちになる。
本当に良い旦那さんを選んだんだなって思う。
二人が部屋の中でジャンプしてる写真など、初めて見る写真も。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
素敵な本です。
高峰秀子ではなく、夫の松山善三さんにスポットを当てていますが、高峰秀子の女性としてのかわいらしい一面を知ることができる一冊。
高峰さんは人間不信だったようで、小さいころから親戚に働いたお金を吸い上げられていたりと、人の醜いところをたくさん見て来たのかなと思います。
そんな高峰さんがとことん惚れていた松山さん。
まったく知らない人だったのですが、読み進めていくと、その人柄の良さや、仕事に対する誠実さなど、高峰さんが「仏様のような人」と称したことがよくわかってきます。
ベタぼれの様子がほほえましく、苦労してきた高峰さんの気持ちを考えると、それだけで切ない気持ちになります。
仲睦まじい二人の関係がいくつか紹介されていますが、のちに二人の養子になった作者の斎藤さんの目線で語られていて、どこにでもいそうな親子のようなやりとりにほっこりして、ときには二人の幸せそうな姿が温かすぎて涙がでそうになります。
高峰さんにも、松山さんにも寄り添った内容で、とても好きです。 -
「かあちゃんは小さい時から働いて、働いて・・・・。だからきっと神様が、可哀そうだと思って、とうちゃんみたいな人と逢わせてくれたんだね」
泣いている時、「秀さん、やめなさい!みっともない」うんん・・・
いい夫婦はいいね~ずっと、ずっと・・・