二枚舌は極楽へ行く (FUTABA NOVELS)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 101
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575007541

感想・レビュー・書評

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  • 「そういう約束でしたから」

    短編掌編のミステリー三昧。
    どれも丁度良い長さ、テンポで、サクサク読めました。探偵がいないので登場人物と一緒に謎解きしていく感じがとても面白かったです。参考文献も、知ってる物はなるほどと思ったし、知らない物は気になるし、とても良い塩梅の配置だと思った。登場人物がリンクしてる作品も大好きなので、その後の人生を垣間見得ることができる感じが好きな作品でした。

  • ミステリーのショートショート。探偵が活躍しないので、気の利いた推理短編集として純粋に楽しめる。目線が庶民的で犯人がせこいが、独特のユーモアでひたしみ安い。機知に富んだトリックも効いていて飽きさせない。

  • 嘘をテーマにした短編集。
    ショートショートあり、中編あり、内容も日常の謎から殺人考察まで様々。

    ところどころ登場人物がリンクしてて楽しかったですね。バー『レニ』がらみの話はほっこりするものも多く、安定して面白かったです。
    どの話もモチーフにした他作品がありますが、自分はほとんど読んでなくて残念。知ってたらもっと面白かったかもしれませんが、でもそうじゃなくても楽しめました!

    最後の表題作はとくにゾッとする。

  • 面白かった~♪
    ひとつ前に読んだ本がなかなか頁が進まない作品だったので
    サクサクと読める本を♪ということでチョイスした作品(短編集)☆

    それにしても、この作者さんの辞書に“出し惜しみ”という言葉は
    ないのでしょうか♪
    正直、短編で読むのには勿体ないくらい、いろんな仕掛けが目白押し♪
    しかも、程よくブラックが入っていてちょろっと“ゾクッ”ってする側面もあって
    一気に最後まで読んじゃいました。

    さらに各作品間で各々の出演者がカメオ出演して微妙につながっているのね。。。コレが曲者で、最後の最後に大きな仕掛けがあると思って期待していたんだけど、それが無かったのでチョイ肩透かしをくらった感じかな。なんで☆4です。

  • 野菜ジュースにソース。ぜひ試したい組み合わせです。ちなみに2滴です。みんなもう野菜ジュースは飲めないだろうなぁ。
    トマトジュースよりは野菜ジュースだな。

  • ミステリーあんまり好きじゃないのかも。と思った。

  • (収録作品)野菜ジュースにソースを二滴/値段は五千万円/青空に黒雲ひとつ/天職/世界で一つだけの/待つ男/私のお気に入り/冷たい水が背筋に/ラスト・セッション/懐かしい思い出/ミニモスは見ていた/二枚舌は極楽へ行く

  • 「九杯目には早すぎる」よりも面白かった。表題作はブラックユーモア効きすぎて怖いなー。

  • 各短編が繋がっている形式。
    ミステリーとハートフル(?)ストーリーのミックス。
    特に何も思わず・・・。

  • 短編集だけど、あちこちで繋がっているのかな。
    お気に入りは「冷たい水が背筋に」。えーと、こんなこと……するかな?(笑) でもこのシチュエーションはいかにも「ありそう」だったりして、くすりと笑えるショートショート。
    「野菜ジュースにソースを二滴」も面白かったな。スピーディな展開も心地よいけど、個人的には皮肉の効いたラストがお気に入り。

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著者プロフィール

1968年千葉県生まれ。大学卒業後、会社勤務を経て執筆活動に入る。2004年、「キリング・タイム」で第26回小説推理新人賞受賞。同年「小説推理」掲載の「大松鮨の奇妙な客」は、第58回日本推理作家協会賞・短編部門の候補作に選ばれた。同二作を含む短編集『九杯目には早すぎる』でデビュー。著作に「4ページミステリー」シリーズ、『ロスタイムに謎解きを』『最初に探偵が死んだ』など。

「2016年 『お隣さんは、名探偵 アーバン歌川の奇妙な日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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