結婚相手は抽選で

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236972

感想・レビュー・書評

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  • 現実にこんな法律できたら、すごいことになりそうやけれど、
    一人一人に変化があって、すごい面白かったー。
    すぐ読んでしまった。
    他の方の感想を読んでたら、映像化もされてるらしいとのこと。ドラマとかにしたら面白そうなフィクションやもんなあと納得。

  • ドラマ化された作品ですが、ドラマの方はかなり内容を膨らませているようです
    それはそれで有りかなとは思いますが、本の方が現実的な(ドラマの方が理想化されている)感じを受けました

    現代の日本の婚活事情を、とんでも法律でえがくという点はやはり面白かったです

  • 何よりも母子分離の難しさなんでしょうね。毒親、毒母は、つまるところ、夫婦の関係が良くないから、子どもに依存したり、子どもに自分の夢を託しすぎたりのパターン。あるあるだよ。自戒を込めて。

  • 晩婚化、少子化対策として、適齢期で独身の男女に抽選で相手を探すという法令が制定された。
    付き合ってる相手のいない3人の女性と2人の男性をそれぞれ主役にして描かれる相手探しの物語。
    親離れ子離れの出来ない女性や、オタクで女性に慣れてない男性など、なるほどいい縁がなさそうな男女で、その人たちが何度もお見合いもどきの抽選会を繰り返すうちに、自分を見つめ直し、新たな自分を作っていく。ある意味恋愛指南書であり、大人になれない人の成長誕でもある。
    「そうそう」と思わされる所があり、面白かった。

  • 「抽選見合い結婚法」という法律が素敵。
    「七十歳死亡法案」もそうだけど、垣谷美雨さんの着眼は面白いな~と思う。
    実は政治家向きなのかもと思ったり。
    読みやすくてあっという間に読めちゃって、ハッピーエンドなのもいつものとおり。

  • 少子化対策のため「抽選見合い結婚法」なるものが施行された。
    二十五歳から三十五歳までの男女を対象とし、気に入らなければ三人までは断る事が可能。ただし三人断った場合はテロ撲滅隊に二年間従事しなければならない。

    というなんとも突飛な法律が制定された事により、右往左往することになる男女の物語。

    美人はプライドがあって、変な男じゃ妥協できない。次々断っていくうちに、テロ撲滅隊にリーチがかかる。
    モテない男はモテないっぷりを存分に発揮して、何十人と立て続けに断られていく。

    外見の良い人、悪い人、それぞれの苦労が垣間見える。
    親の決めた相手と問答無用でお見合い結婚をしていた時代があった事を思えば、選択肢があるだけまだマシだと言えるのかもしれないけど。
    それでも、なかなかシビアなお見合い制度。

    最終的にはお互い心理戦になるわけだけど。
    本当にこんな法律あったらと思うと怖い。断られ続けたら、心折れるわ。

    意外な展開もあって、最終章が面白かったな。
    ただ最後の二人は、私はうまくいかないんじゃないかと思うんだが。

  • ブクログのレビューを見て図書館で借りました。

    政府が仕切る強制お見合い!
    三人断れば最前線行き!…と云うはちゃめちゃな設定が素敵(笑)
    でも、やってみたい気もしたり(笑)
    しかし、強制お見合いよりも一番怖いと思ったのが「駆け込み婚」
    確かに戦地に行くのは嫌だけど、無理やり合わせた相手と一生添い遂げるのも同じくらい辛いよ…。

    女性三人、男性二人がメインで出てきますが、男性の草食振りに苦笑したり、奈々のツンデレ振りに爆笑したり、好美の健気さにポロリとしたり、なかなか面白くてあっという間に読んでしまいました。

    今日は母の日、感謝と共に親子の関係も考える日ですね。

    他の作品も楽しみにしてます。

  • タイトルに惹かれて借りたけど、なかなかよかった。少子化対策のため25〜35歳の独身の若者が無理矢理見合いさせられる。三人断れば苛酷なテロ撲滅隊いき。私なら相手がいればさっさと結婚してしまうだろうなと思う。いなかったら…彼女のいないそこそこ良さげな友だちに声掛けるかも(笑)制度を通じてそれぞれの人たちに見えてくる自分の生き方がいい感じ。奈々と龍彦があのままうまくいけばいいのにな。ていうか嵐望って実は酷い奴じゃない?二人も孕ませんなっつーの。顔がよくて性格が良さげでもそれってどうなのさ。2012/123

  • 奈々のツンデレっぷりにニヤニヤしつつ、主人公の龍彦の草食っぷりに笑いました(笑)。
    恋愛と結婚。似ているけど全然違っていて、理想だけ夢見ていても仕方がない。結婚するためには妥協も必要で、一番大切なものを言葉にするのって難しいと思いました。
    数回断ったら…というのは嫌だけれど、こういう機会っていうのは必要かも…。

  • 『抽選見合い結婚法』が施行され
    25歳から35歳までの独身男女を無作為に選び強制的にお見合い!!
    3人断るとテロ撲滅隊に2年間従事しなくてはならない!!

    アキバ系青年はこれで結婚できる!!
    と喜ぶが世間はそんなに甘くない(笑)
    母親に依存されてる一人娘や、
    仲良し母娘で母親ベッタリの娘。
    そのベッタリの娘に嫌気がさし付き合ってた彼がお見合いへ参加!!
    この見合いに臨む4人の男女のお話。

    毒親ってのは子供の婚期を遅らせるなぁ~(;^◇^;)ゝ
    お見合いを切っ掛けに
    自分自身を考え直す話にもなっててそこらへんは

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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