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- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575244502
作品紹介・あらすじ
戦争と犯罪の境界がなくなった近未来、AI捜査を武器に、敵対国家、テロリスト、犯罪者を取り締まる「超知能警察」が誕生した! 2029年、科警研で情報科学を研究する逆神は、三つの異なる事件の検証を命じられる。だがそれは、東アジアの安全保障をも脅かす危機の端緒にすぎなかった。現役AI研究者の著者が放つ、近未来ハイテク警察小説。
感想・レビュー・書評
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AI技術が発展した7年後の日本を舞台とした近未来警察・ミリタリー小説。
作者は東大卒のAI研究者出身だけあって、AIに関する技術知識、AIが社会、犯罪捜査、国防などに与える影響の考察は卓越している。
また、3つの全く異なる事件が一つの陰謀事件に収斂していくプロセスも面白い。
しかし、突然アクションものに切り替わるエンディングが唐突で、最後の結末はあまりスッキリしない。
いくつかの謎が未消化のままで残ったし、もう少し救いのある結末だとよかった。
最後は、AIの怖い側面を際立たせようとして、こういう結末にしたのかもしれないが、後味は悪い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
SFのつもりで読み始めたら、10年後くらいの日本が舞台のクライムサスペンスだった。AIがテーマにはなっていて、実際に起こった事件も劇中に現れて、リアル感を出そうとしている。だけど、中盤以降はいろいろ話を詰め込み過ぎて、わちゃわちゃしてくる。物語性よりも、今後のAI社会で起きるであろう可能性をいかに詰め込むかに主眼が置かれているかのようで、ストーリーが後付けっぽくなってしまってもったいなかったなと。
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