ジロ・ディ・箱根

  • 双葉社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575301328

感想・レビュー・書評

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  • トライアスリート向けショップのオーナーさんの著作ってことで、お店のエピソードエッセイかと思って読み始めたら、小説でした。もちろん実話なエピソードもベースにあるのでしょうから、リアルな雰囲気もありますが、ある場面からかなりのファンタジーに。それはそれで逆に小説として楽しめればいいと割り切れる。ロードにはまった身としては理解できる感覚、場面が多々あるけど、ソロ派の自分としては、ショップに集う仲間うちの盛り上がり場面はなるべく避けたい状況なので、後半の仲間うちで盛り上がっていくべたっとした展開に、前半のカラッとした感じが薄れていったのは残念。が、ローディーならとりあえず先入観なしに読んでもそれなりに楽しめるかと。

  • 自分もロードレーサーを持っていて、5,6年前にちょっとはまって、荒川のサイクリングロードを走りに行っていた。一回で120?までは走ったことがある。ただし、そのあと徐々に熱が冷めてしまい、また大病のせいで、最近はもうたまにしか乗らない。乗ってもせいぜい20?ぐらい。
    この本に書かれている、たいそうな自転車愛、というか、茅ケ崎にある自転車屋の店主が、店の客と一緒に箱根を最初はツール、途中でジロ、と有名な欧州の自転車レースのコースに見立てて、挑戦し続ける様を、感覚として理解もできるし、共感もできた。
    自転車に乗る(だけに限らないが)ことによって、自分の肉体と細かく対話する。箱根の坂を踏破するのは生易しいことではない。本の中では、苦しいことも書かれているが、概ね楽しそうに書かれている道のりは、かなりシビアな肉体との闘い。ちょっと調整に失敗すれば、ハンガーノックダウンや、熱中症など、肉体(と精神もか)への強烈な試練が待っている。
    ちょっと独特の文体で語られる、箱根への挑戦の記録として、読後感はすがすがしく、なかなか面白かった。
    自転車は好きだし、楽しいと思う。でも、公道を走る際、自動車とかそういうものがちょっと面倒だと思って、ついおっくうになってしまうことが多い。田舎でのんびりと、また走ってみたい。

  • 実際にロードで山を登る感覚ってこんな感じなんだ!というのが伝わってきて、楽しい。あ~登りたい!箱根の山に登りたい!チャリで!
    登場人物もみんな個性的で楽しくて、ますます自転車に乗りたくなっちゃう。

  • 非常に大好きです!

  • 箱根に自転車で登るドキュメント。

    専門誌に連載された小説なので、著者や自転車用語が分からない者としては読みにくい。
    自転車やってみたい!とは思うけれども、小説としては読みにくい。。

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著者プロフィール

1969年生まれ。早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業。神奈川県・茅ヶ崎市にあるロードバイク・プロショップ「エイドステーション」の店主で作家。ロードバイクを通じて、人間本来の身体の使い方、食事の仕方とはどういったものかを探求。現在は、日本古来の履物である「足半(あしなか)」を自身で製作し、実際に箱根旧街道を歩くことを通じて、明治維新以降、失われてしまった日本人本来の歩き方や姿勢を提案している。
著書に『ラクダのコブのある自転車乗りになりたい』『まちがいだらけの自転車えらび』『ジロ・ディ・箱根』『ほんとうに幸福な自転車乗り』(双葉社)、『エンゾ・早川のロードバイク解體新書』『エンゾ・早川流 ロードバイク秘伝の書』『エンゾ早川のロードバイクライディングバイブル』(枻出版社)、『エンゾ・早川の体型大全』(自由国民社)ほか多数。

「2020年 『先祖返りの国へ 日本の身体‐文化を読み解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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