黒と誠 ~本の雑誌を創った男たち~(1)

  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575317534

作品紹介・あらすじ

書評誌として、現在も根強い人気を誇っている『本の雑誌』。その後、作家や映画監督として活躍する椎名誠、書評家・北上次郎名義でも知られる目黒考二の二人を中心に創刊された雑誌で、その創刊秘話は椎名誠『本の雑誌血風録』、目黒考二『本の雑誌風雲録』に詳しく描かれている。今回は、その二冊を底本に、関係者への取材をもとに『本の雑誌』創刊時を、こちらも読書界を震撼させた『どくヤン!』の作画担当であるカミムラ晋作が完全漫画化。70年代、もっとも出版と雑誌が熱かった時代が、ここにある!

感想・レビュー・書評

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  • 『本の雑誌』を創った二人、目黒考二氏と椎名誠氏の1970年から1976年、本の雑誌第1号ができるまでを描いた漫画。元ネタは、『本の雑誌 風雲録』(目黒考二 著)と『本の雑誌 血風録』(椎名誠 著)。本好きオタクな目黒氏が椎名氏と出会い、どのようにして"書評家"になって行ったのか、がよく分かる。次巻が楽しみだ。

  • 読書家から熱い支持される書評誌『本の雑誌』誕生秘話。若き頃の椎名誠・目黒考二による奮闘が漫画で蘇る! | ダ・ヴィンチWeb
    https://ddnavi.com/review/1057995/a/

    目黒考二と椎名誠を中心に創刊された「本の雑誌」の創刊秘話を完全漫画化!『黒と誠』第1話「悪夢だ」|黒と誠|コミック|COLORFUL
    https://colorful.futabanet.jp/articles/-/1285

    黒と誠 ~本の雑誌を創った男たち~ 1 - カミムラ晋作 (コミック) | 双葉社 公式
    https://www.futabasha.co.jp/book/97845753175340000000

  • Kindle版で読んだ。
    Web連載で一度読んではいるが、まとめて読むとまた味わい深い。

    この1巻前半は、若き日の目黒考二の度外れた「本の虫」ぶりが笑いを誘う。
    あの「読書ヤンキー・マンガ」『どくヤン!』の作者(作画担当)が描くにふさわしい。

    後半は、いよいよ『本の雑誌』創刊当時の話になだれ込んでいく。酒席の冗談話が、あれよあれよという間に現実になっていくプロセスが面白い。

    昔、渋谷陽一の本で読んだ『ロッキング・オン』創刊当時の思い出話を彷彿とさせる。

    目黒考二の「本の虫」ぶりは世間一般の尺度から見ればクレイジーだが、このレベルでも出版業界には「わりといる」のではないか。

    若き日の立花隆も、文春を辞めた理由として“会社に勤めていると本が読めない”ことを挙げていた(『僕はこんな本を読んできた』所収の「退社の弁」)。

    何で読んだ話だったか忘れたが、大江健三郎は映画館で映画を観るのがキライで、それは「映画を観ている間は(周囲が暗くて)本が読めないから」なのだそうだw

    映画館で映画を観ながら本が読めないのは当たり前だが、ガチの「本の虫」はそうは考えないのである。

  • 『どくヤン!』の作画さんと
    『本の雑誌』のコラボ…おもしろい予感。
    (なぜか双葉社だけど)

    『本の雑誌風雲録』も『本の雑誌血風録』も
    前に読んだことがあるのですが
    ふたつを上手にミックスして描いてあるのね。

    本を読むだけで食える会社
    「日本読書株式会社」の妄想本社ビルがすごい。
    雇って(笑)

  • 今年の1月25日、目黒考二が亡くなりました。その時のWEB本の雑誌は、訃報を伝える記事で「なお、大変恐縮ではございますが、ご遺族および椎名誠氏へのお問い合わせや取材につきましては差し控えてくださいますよう、何卒ご理解とご協力の程、よろしくお願い申し上げます。」と伝えてました。家族と同じぐらい椎名誠は、目黒考二にとっての重要な存在であることが、いや椎名誠にとって目黒考二がかけがえのない人物であったことがわかります。その「二人で一人の物語」のマンガ化が本書です。色んなマンガあるけど、雑誌の創刊をテーマにしたものなんて初めて!しかし人と人の出会いとか、自分の好きなことに邁進する姿とか、離れては引き合う姿とか、仲間の巻き込み方とか、なんか似ている作品あるとすれば、本の世界の「ONE PIECE」?マジか?この表現方法ぴったりかも…難があるとすればすぐ読めちゃうこと。第一巻ではグランドラインに入ってもいません。ああ、早く次が!

  • 2022年11月17日購入。
    2022年11月27日読了。

  • 本の雑誌は若い頃から読んでいる。ブクログも元々「たなぞう」に登録していたのが、流れてきての参加。
    椎名さんの「もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵」など、若い頃の本も読んでいる。

    なんとなく知っている本の雑誌の発刊の逸話を漫画にしたもの。もちろん、へえ~という話もあり、一気読みしてしまった。
    椎名さんのある種の強引さや目黒さんの捉えどころのなさが出ているような、物足りないような印象。
    続巻を楽しみに待ちましょう。

  • 椎名・目黒共に画的には全然「らしくない」。

    似顔絵を書け、とは言わないが、シーナさんの「柄の大きさ」が感じられないのが違和感大。

    北上オヤヂは、BSブックレビューの脂身たっぷりな印象が強い所為なんだろうけど。

  • Web連載もリアタイしてたけど紙で1冊にまとまると嬉しい
    カバー絵が警察バディ物みたいでカッコ良すぎ!と思ったらその辺を意識して描かれたと巻末の座談会でカミムラ氏が言ってらしてやはりなー(´ω`)ってなったw

  • 耽美文学の一つの破綻 兎に角この頃は本からの情報がテレビと拮抗しており_本好きは皆いつも本を読んでいて面白い本と出会う事が人生の喜びであった 先に文字にしておくと同じ事を語るのでも予め自分のこと考えが整理出来る 全てを「逆算」して決めるという手法は説得力があり 血が巡る鼓動が速い 椎名は俺の裕次郎だ 渡哲也と石原裕次郎の関係に準えた

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