うつ病になってマンガが描けなくなりました 入院編 (アクションコミックス)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 58
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575317992

作品紹介・あらすじ

「ベテランギャグマンガ家・相原コージ、コロナ禍の中、突如うつ病に。病いと戦う日々を真摯に淡々と描いたドキュメンタリーコミック!」コロナ禍の中、けがをきっかけに突如ネームが進まず悩み、仕事に支障が出るように…。コロナで外出がままならず、孤独な状況が続く。食欲がない日々が続き、体重は激減。ついには自宅の仕事場で自殺未遂を…。そして入院。閉鎖病棟にて病いと戦う日々に。

感想・レビュー・書評

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  • うつ病を発症した著者が、閉鎖病棟に入院してから、"食べること"に喜びを感じられるまでに回復した状況を描いた作品。この作品の前に『発病編』があるので、それを読まないとなぜうつ病を発症したか分からないが、閉鎖病棟入院というだけで、相当重症なことは判断できると思う。本書に続く『退院編』もあるようなので、合わせ読んでみたい。

  • チョコを食べて美味いと感じるシーンは印象的。それまでの陰鬱なストーリー展開の中でちょっとしたカタルシスを感じた。

    「喜び」という感情の大切さを再認識した。そして今の自分をふと振り返ってしまった。人生をつまらないと感じてしまうのは、もしかしたら軽めの鬱だったのかもしれない。複雑に考えなくても、素直に「喜び」を求めていけばいいだけなのかもしれないと、心が少し軽くなった。

  • 前作の発病編は吾妻ひでお氏の「アル中病棟」の冒頭数ページと全く同じ内容だったため
    ギャグ漫画家って壊れる感じも一緒なんだ。って思った。
    今作も大筋ではほぼ一緒。
    まあアル中とうつ病の違いはあれど閉鎖病棟での治療なんて似たような感じなのは当然か。
    ただ吾妻ひでお氏と違い看護師や担当医に相原コージだと認識されるところはさすが。

  • 閉鎖病棟ときくと、こないだニュースになってた拘束(&職員の暴力)ありきみたいなところのイメージが刷り込まれてたので「あ、スマホも使えるんだ」と変なところで拍子抜け(他あれこれの制約が多いのは多いけれど)。
    院内の環境やルール、自分の当時の心情などの描写が細かく、病み真っ只中なのにその観察力のすさまじさにただもう驚くばかり。

    読んでいて、ふとピエール瀧さんが警察に留置された時の話を思い出したけど、自分のファンという人にできればあまり会いたくない場所で言われるのってどういう気持ちになるんだろう。
    作中に「どんな気持ちだったのか思い出せない」とあったけど、言い表わすことができないというのもあるのかな。

  • 私は開放病棟だったので、奥にある閉鎖病棟というものはこういうものだったのかと感じた。外出以外完全に同じ

  • なんともいえない現実感のある絵と展開

  • 実感を込めて閉鎖病棟の様子が描かれていた。

  • 著者の本を久し振りに読んだ。コージ苑は単行本も持っていた。
    まさかうつ病になっていたとはしらなかった。漫画家というのは大変なストレスのかかる仕事だとは理解している(吾妻ひでおとか鴨川つばめとか江口寿とかギャグ系の方々)が…。
    うつというのは本当に誰でもなってしまうことがあるのもまた、会社で10年以上健保にも携わってきたので知ってもいる。
    だから広くうつのことを知りたいともおもっていた。やはりこういうことは漫画家が最適だと、この漫画を読んで感じた。アル中は吾妻ひでお。うつ病は相原コージ。二大巨頭って嬉しくはないと思いますが、間違い無く世の中の役に立っている。
    好きだったもの何にも興味が持てない。エンタメ、エロ、仕事も。そして自殺を考え、身辺整理を始め、PCのエロファイル全削除…。こうなる前に病院へ!

  • ささやき看護婦がエロティックだったが、チョコでうれしさを感じるといふのも示唆を受けた。

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著者プロフィール

1983年に「漫画アクション」にて「八月の濡れたパンツ」でデビュー。以降、先鋭的ギャグマンガを多数発表。代表作に「コージ苑」や「かってにシロクマ」がある。

「2017年 『コージジ苑 第二版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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