kai2010さんの感想
2016年11月11日
道原伝吉シリーズ。山で他人のテントで殺害されている男性が見つかった。捜査中に女性警察官が襲われる。どちらの事件にも共通する人物が絡んでいた。最初の被害者はある女性を暴行したうえ、付き纏ったから。警察官は暴行事件への対応が侮辱的だったという理由で。犯人は女性に接近していた男性をも殺害していた。彼女の周りに集まる人間への異常な嫉妬心と復讐が犯行動機だった。彼女を暴行した相手だけへの復讐だったら、納得いくのだけど、それ以外の行動がちょっと異常。読んでいて、気持ち悪くなった…。
長野県生まれ。昭和55年、作家デビュー。山岳ミステリー、旅情ミステリーの第一人者として人気を博している。著書に私立探偵・小仏太郎シリーズ(小社刊)ほか、人情刑事・道原伝吉、旅行作家・茶屋次郎、山岳救助隊員・紫門一鬼などの人気シリーズ、松本清張との交流を描いた『回想・松本清張 私だけが知る巨人の素顔』がある。近刊に『白馬八方尾根殺人事件』『京都・化野殺人回路』『鎌倉殺人水系』『松本―日本平殺人連鎖』などがある。 「2023年 『男鹿半島 北緯40度の殺人』 で使われていた紹介文から引用しています。」