越境捜査(上) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 189
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575513912

作品紹介・あらすじ

警視庁捜査一課殺人犯捜査六係から、特別捜査係に異動した鷺沼は、継続捜査の任に着く。14年前に起きた、12億円を詐取した男が失踪後、死体となって発見された未解決事件の捜査に乗り出すが、難航する。真相解明を拒むかのような圧力。それは一体誰が?-警視庁と神奈川県警。組織と個人。悪と正義。さまざまな境界線を"越境"し、真実を抉り出す熱い警察小説。人気TVドラマシリーズの原作第1弾、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 感想
    読み進めるうちに全員怪しく思え、疑心暗鬼になってくる。鷺沼も何かに操られるように情報が集まってくるため、彼の身体に危険が及びそうなハラハラした展開に。

    あらすじ
    警視庁捜査一課特別班の鷺沼は、特別班が担当する過去の事件を追っていた。時効まであと1年の詐欺師の森脇が殺された事件だ。その事件はやや複雑で詐欺事件を追っていた警視庁と、殺人が起きた神奈川県警が合同で捜査することになり、お互いの縄張り争いで情報共有が上手くいかず迷宮入りとなっていた。

    殺人よりも森脇が持っていた12億円がなくなったことが注目を集めていた。捜査を開始して、鷺沼は当時警視庁捜査二課の指揮をとっていた韮沢から、捜査の手伝いを要求される。一方で、県警の不良刑事の宮野も同じ事件を追っており、行動を共にする。

    12億は警視庁が持ち去ったのか?県警が持ち去ったのか?分からないまま、捜査を進める。

    上巻の終盤で、韮沢が何者かに銃撃され、鷺沼は糸が切れた凧のようになってしまった。鷺沼は情報を集めるうちに韮沢が重要なことを秘匿していたことが分かり、誰が黒幕なのかますます分からなくなる。

  • 発売当初から気になっていたのだけど、なかなか読めずにいたシリーズ。特別捜査一係の鷺沼が警視庁と神奈川県警の境界を超えて、未解決事件を追っていく。まだ、最初なのもあり、登場人物を区別するのが大変…でも、昔ながらの男臭い警察物で、この先も楽しみ♪

  • ちょうど本作を読み始めた日の晩にスペシャルドラマ(主演:高橋克典)として放映されていたので、結末がわかってしまうけどどうしようと悩んだあげく、やっぱり観てしまいました。

    2時間ドラマでしたのであっという間に終了、再び本作を読み進めましたが、やはりTVドラマではだいぶ話しを端折ったり設定をかえたり、という加工がされていましたね。話しの大筋はそのままですが、2時間という枠に収めようとすると致し方ないかなと。

    で、やっぱり小説版鷺沼のほうが一匹狼的な刑事らしさを強く感じるキャラに仕上がっていてよいですね。とはいえ総合的なレビューは下巻を読んでからにします。

  • レビューは、下巻でまとめて。

  • 2012/10/25
    最初、展開が遅く感じたが終わり頃面白くなってきた。期待を含めて★4つ。

  • 評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    警視庁捜査一課殺人犯捜査六係から、特別捜査係に異動した鷺沼は、継続捜査の任に着く。14年前に起きた、12億円を詐取した男が失踪後、死体となって発見された未解決事件の捜査に乗り出すが、難航する。真相解明を拒むかのような圧力。それは一体誰が?―警視庁と神奈川県警。組織と個人。悪と正義。さまざまな境界線を“越境”し、真実を抉り出す熱い警察小説。人気TVドラマシリーズの原作第1弾、待望の文庫化。

    どうなる鷺沼!

  • 極上の警察エンターテインメント
    清濁併せ呑む正義

  • 警視庁捜査一課殺人犯捜査六係から、特別捜査係に異動した鷺沼は、継続捜査の任に着く。14年前に起きた、12億円を詐取した男が失踪後、死体となって発見された未解決事件の捜査に乗り出すが、難航する。真相解明を拒むかのような圧力。それは一体誰が?―警視庁と神奈川県警。組織と個人。悪と正義。さまざまな境界線を“越境”し、真実を抉り出す熱い警察小説

  • 面白かった。
    シリーズで読んでみようと思う

  • 謎が深まるばかり・・・。
    さてどーなるんでしょう。

    登場人物の書き分けもしっかりしてて、
    みながみなくせがあって個性的。
    だからってこんな奴いないだろうって言うんじゃなく
    どこの職場にもいそうなのがいいですね。

    物語の先はさっぱりわかりませんが、面白いですよ♪
    下巻が楽しみ♪

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著者プロフィール

1951年、千葉県生まれ。立教大学卒。出版社勤務を経て、2001年『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。ミステリーをはじめ警察小説、山岳小説の名手として絶大な人気を誇る。主な著書に『ソロ』『K2 復活のソロ』(祥伝社文庫)他。21年逝去。

「2023年 『希望の峰 マカル―西壁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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