まつるひとびと-奇妙奇天烈奇祭譚 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 60
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575516074

作品紹介・あらすじ

「底なし谷を飛んだ時、下から押された気がしたんよ」-炭鉱町に暮らす子供たちのケンカ祭りを舞台にした「山すべり」、遊女たちの切なく痛快な恋路を描いた「おんなばしら」、悪霊力士との珍妙な相撲勝負「祓え相撲」など、六つの奇祭をめぐる不思議な物語。劇団☆新感線の座付作家である著者の初オリジナル短編集、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 劇団☆新感線の座付き作家、私にとっては大好きな仮面ライダーフォーゼの脚本家である中島かずきさんの小説が文庫化され、表紙がこれまた大好きなワカマツカオリさんとあっては買うしかないでしょう!
    内容は6つの架空の奇祭を取り巻くお話。どの祭も日本全国探せば有りそうな、ちょっと胡散臭い祭ばかり。めちゃくちゃ感動!とか、凄くイイ話!ってわけじゃないけど、なんとなく心に残る作品だった。これで、オムニバス映画撮ったら面白いかも。

  • なんか…書き方が独特だなあと思いました。いつも読む作家さんとはちょっと違う感じ。何があって独特なのかはわからないけれど笑 とりあえず他の作家さんとは何かが違う…なんでしょうか?内容的にはこういう架空のお話は好きなので、さくさくと読めたかなあと。お相撲さんの話とかが個人的には好きでした。

  • だんだん昔から現代へ。 それにつれて面白くなってきて最後はちょっとSF? 一番はあとがきの差し歯相撲の案。読みて~。

  • 奇祭にまつわる短編集。
    作者さんが劇団☆新感線の方なのでもっとねっとりとした癖があるかと思っていたのですが、さらりと読めて多少拍子抜け。

    最後の「トチノキ祭」が一番後味悪くて新感線の人っぽい、かと思いました。
    (ぽい、といえば「祓え相撲」のテキトーっぷりもでしょうか。これは酷くて笑いました。)
    「婿飛ばし」が結構好きです。

    のんびりとした雰囲気の本ですが、舞台のイメージで読むとかなり軽いので気合いを入れすぎると拍子抜けすると思います。

  • 各地の奇祭(本当に有るかはわからないけど)に関わる人々の
    短編集。
    トンでもからしっとりまで、色んなテイストで味わえます。
    「婿飛ばし」が好き。

  • 六つの奇祭を描いた短編集。

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著者プロフィール

中島かずき(なかしま・かずき)1959年福岡県生まれ。舞台の脚本を中心に活動。85年4月『炎のハイパーステップ』より座付き作家として『劇団☆新幹線」に参加。以来、『髑髏城の七人』『阿修羅城の瞳』『朧の森に棲む鬼』など、”いのうえ歌舞伎”と呼ばれる物語性を重視した脚本を多く生み出す。『アテルイ』で2002年朝日舞台芸術賞秋本松代賞・と第47回岸田国士戯曲賞を受賞。

「2023年 『ジャンヌ・ダルク〈2023年版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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