- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575517408
感想・レビュー・書評
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どの日記も衝撃的どんでん返しの炸裂。
まんまと騙されました。
とんでもない秘密、優しい秘密、意地悪な秘密、おそろしい秘密と様々ですが、全部どんでん返しの先が衝撃的事実で驚かずにはいられない。 -
‘’日記に隠された秘密‘’を題材とした短編中。
最後の最後に驚くべき真相が判明する物語もあり、
一気読みしちゃいました。 -
永井さんの描く独特の世界観があるミステリーが好きで、全作品読んでいますが、この作品も今までになかった様な切り口で面白く読めました。
4篇共、日記をベースにした語り口調で描かれていて、それぞれの作品がリンクしています。
そして日記に描かれている事が事実だと信じて読み進めれば、ある意味、小気味よく裏切られ、途中から何が真実で何が虚偽なのか推理小説的な部分もあり楽しめます。
永井さんの新刊が出れば必ず読んでいたので、これが最後の作品だと思うと本当に残念です。
永井さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。 -
著者の絶筆となった連作短編集。何気ない日記形式の文章だが、最後の場面で「え!」となる4連打。日記というのは誰にも見られない?(もしくはあえて盗み見られることを想定して?)書くものだから、そこに書かれていることは事実ではなくても全然かまわない。
タイトルを見る限り日記には秘密が書かれているのだろうなと思い、その秘密を暴こうと考えながら読み進めるとかえってドツボにはまる。そこがこの作品の面白いところ。そして、この4編全てが絶妙に繋がっているところがまた面白い。人はどこでどう繋がっているのか、わからないからまた面白い。 -
短編が4つ入っている。どれも、日記形式。日記の文章の感じが、リアル。言い回しとか口調とか、あー昔こんな感じで日記書いてたなあと懐かしく思い出した。
4つとも最後に意外な展開を見せるんだけど、3つめ「サムシング・ブルー」と4つめ「夫婦」が特に面白かった。
前のお話とのすごく微妙な繋がりが出てくるところや、お話に意地の悪さがあるところも好み。
でも、このシリーズの連載中に作者さんが亡くなってしまったそうで、これが最後の作品だとか。もっといろんな日記のパターン読んでみたかったな。 -
おもしろかった。
それぞれの話が日記によって書かれている。
どれも、びっくりさせられるところがありおもしろかった。
それぞれの日記の持ち主は、前の話にさらっと登場していて(その関係者だったり)おもしろかった。
「夫婦」が一番おもしろかったな。 -
日記がどんでん返しになっていくあたりが面白かった。
それぞれの主人公の人間臭さもなかなか良かった。 -
人は、心から愛し想い抜いた人に、必ずしも愛されるとは限りません。それを運命の悪戯と呼ぶのでしょうか。
いいえ、私はここでは本物の愛情だと呼びましょう。どうしても伝えなければならない本当の想いと、胸に仕舞わなければならぬ強い想いがあるのです。
だから、思い出は日記に想いは鍵をかけ...私だけが知っていれば良い美しい秘密でした。
それでも誰かの幸せを願った温かな秘密は、きっと優しき誰かに愛される、私はそう思っています。
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嘘ばかりを並べた雑文を読み返した時に、いつか嘘と現実の境目が分からなくようなきがします。嘘ならば、日記で貴方を撫でた後にこれ以上無いほどの残酷な痛みを加え、火炙りにしようが頭をかち割ろうが、何の問題もないのでした。
だけれど、いい?これは私達の嘘であり、永久に秘密なの。秘密よ。そして貴方は私の操り人形。
「パパみたいな男の人を見つけなさい」。勿論よ!今日だけ日記に本音を書くわ。パパママ、私、最高の気分♡
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『秘密は日記に隠すもの』よ。そう、決して見られてはいけなかったの。
感じてることの相違に胸が痛み、最後はゾッとさせられる。
君はどうして寂しそうだったんだ。違うよ。違うんだよ。その目に映る俺はあんたの知ってる息子じゃないんだよ。そして貴方の思う私は、貴方の日記通りに動く私じゃないのよ。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲が窓を揺らし反響する。私は今日もこの生の全てで指揮棒を振る。滴る汗が私の孤独だなんて、そんなことは誰も知らなくていい。
曲が止んだ静寂の闇、私がどう生きてきたのか、どう生きていくのか、記そうじゃないか。 -
私は結構好きだった、普通の日記が途中でくるって回る感じ、あそうなるのねっていう感じ、あと1つ1つが私的に一番読みやすい長さだった
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短編。こういう展開も面白いな
いつもありがとうございます!
この作品、”どんでん返しここにあり!”という感じの内容ですよね。私もとても楽し...
いつもありがとうございます!
この作品、”どんでん返しここにあり!”という感じの内容ですよね。私もとても楽しく読みました。日記というところがまた一つのポイントだとも思います。上手く練られているなあとすっかり騙されました。よく考えると騙されて喜ぶというのも変な感覚ですが…。
永井さん、お亡くなりになられてとても残念です。もっとこの世界を楽しませていただきたかったです。
突然のコメント失礼しました。
今後ともよろしくお願いします!
こちらこそ、いつもありがとうございます♪
どんでん返しのお約束があるのに、それでも騙されました!笑
たしかに日記...
こちらこそ、いつもありがとうございます♪
どんでん返しのお約束があるのに、それでも騙されました!笑
たしかに日記だからこそ、読み手の先入観が効果をもたらして、より迫力のある衝撃と騙しが効きますね(*_*)
私も同感です。騙されるのが楽しくなっちゃって、変な感じですね。笑
そうですね、こちら絶筆となった最後の作品だそうで。私も残念に思います…
永井さんの未読作品を、噛み締めてじっくり読んで楽しみたいと思います◎
こちらこそこれからもよろしくお願いします♪
さてさてさんの読んだ本たち、感想楽しみにしています(^○...
こちらこそこれからもよろしくお願いします♪
さてさてさんの読んだ本たち、感想楽しみにしています(^○^)