- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575517750
感想・レビュー・書評
-
事前に否定的なレビューを見ていたこともあり、ちょっと半信半疑で読み始めたが、思いのほかよかった、という印象。とくにホームズの洞察力、観察眼には敬服。山田真哉の女子大生会計士の事件簿をちょっと意識しているのかと思われるフレーズもあり、この点についてはPart2以降を読み検証することにしよう。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ミステリーという名目らしいけれど大した謎解きも無く、すごく文章が上手いわけでもなく、地の文での葵のツッコミはうざかったりもするけれど、嫌いじゃない。
それはひとえに、清貴のキャラクターにあると思う。イケメンで、物知りで、上品で。見ただけで色々なことが分かるというのは、人の感情の機微に敏感だということで、そういう優しさも兼ね備えている一方で、それだけではない部分もあり。
大衆文学において、キャラクター造形はすごく大切なのだな、と感じた一冊だった。 -
高校生の葵が京都へ転校し、アルバイト先となる骨董店「蔵」でホームズに出会い、骨董にまつわるミステリーを解決していきます。京都のそのままの町や寺なども紹介されていて京都に行きたくなりますし、美術品なども今後見る目が変わるのではないでしょうか。
(カウンター担当/のらぱんだ)夏休みに読みたいおすすめの本 -
ケータイ小説サイト「エブリスタ」発の文庫が2018年秋アニメ化。
このレーベルはこんな感じのご当地イケメン探偵にひょんなことから一緒に行動する女主人公、という図が多い。多分流行ってるんだと思う。
エブリスタ発なので文章力はイマイチ。秋に推理フェアなどする時は良いかも。 -
タイトルの通り、京都が舞台のお話。
ありとあらゆるところに京都の名所が出てきてお出かけしたくなります。
ストーリー的には女子高生のちょっと胸キュンがほとんど。
かわいらしいお話です。
ミステリーな部分は軽い謎解き程度。
出てくる謎解きは京都の歴史に絡みつつ。
祇園祭に行ってちゃんと鉾を見て回りたくなりました。
何も考えずに楽しく読める1冊でした。
図書館スタッフ(学園前):ema
----------
帝塚山大学図書館OPAC
http://lib.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=1&category-mgz=1&materialid=2410004280 -
清貴さん絶対葵ちゃんに一目惚れでしょコレ。
-
<内容紹介より>
京都の寺町三条商店街にポツリとたたずむ、骨董品店『蔵』。女子高生の真島葵はひょんなことから、そこの店主の息子、家頭清貴と知り合い、アルバイトを始めることになる。清貴は物腰は柔らかいが恐ろしく勘が鋭く、『寺町のホームズ』と呼ばれていた。葵は清貴とともに、客から持ち込まれる、骨董品にまつわる様々な依頼を受けるが――古都を舞台にした、傑作ライトミステリー!
――――
全体として読みやすく、「ライトノベル」よりの作品です。
主人公は父親の転勤で京都にやってきた女子高生。遠距離恋愛となった地元の彼氏とは破局し、その彼氏が自分の親友と付き合うようになったと聞いていてもたっても入れられなくなります。埼玉へ帰り、二人を問い詰めようと、その交通費として家のものを骨董品屋に売ろうとして訪れたのが『蔵』でした。
京都大学の院生清貴とのアルバイトを通したふれあいの中で、次第に今の状況になじんでゆく葵。
二人の関係性が今後の作品でどのように変化していくのか、というところも気になるところです。
『ビブリア古書堂の事件手帖』のように、人が死なないミステリとして、軽く読むことができますし、名跡や観光地を含めて京都の様々な場所が舞台として出てきますので、京都を訪れる前後に読むとまた新しい発見があるかもしれません。 -
人が死なないミステリー、ということで、なんだか優しい物語になってます。登場人物基本みんな善人。
でも、最後の主人公の元同級生の善意に見せかけた押し付けはなかなかビターでしたね。
ミステリより出てくる美術品の話の方が楽しい。
祇園祭は是非行きたくなりました。
2018.2.26 -
京都を舞台としたシリーズの一つです。
って、題名で分かりますが・・・
まぁ面白く、続きが読みたくなる本です! -
とても細かく情景が書かれているので読んでいるだけでその様子が浮かんできて、もし京都に行く機会があれば実際どんな感じなのか見てみたいです。
それに、この作中に出て来るホームズの京都弁もとても上品な感じで(個人的ですが)好きな喋り方でした。